(2015/7/2 17:05)
6月27日、AKIBA PC Hotline!とDOS/V POWER REPORTは、共同イベント「全国出張!初夏の自作PCまつり in 広島」を開催した。会場はエディオン広島本店。主催は弊社インプレス。後援はインテル、協賛はASUSとテックウインド。
6回目の開催となる今回は、前回の秋葉原に引き続き、第5世代Coreプロセッサー「Broadwell-C」に用いられているテクノロジーや自作PCにおける使いどころ、従来のマザーボードでBroadwell-Cを使う際の注意事項などを紹介した。また、約2カ月ぶりの地方開催ということで、"改造バカ"高橋敏也氏による「ご当地PC」のコーナーを復活させたほか、恒例となった編集長とライター座談会も行なった。
今回も本イベントのニコ生中継を実施しており、7月4日まで視聴可能だ。中継の中で表示されるキーワードを入力することで、ニコ生限定プレゼント付きのアンケートに応募できる。応募には放送中に表示されるキーワードの入力が必要だ。
発光する「牡蠣殻PC」。一番の苦労は「食べきること」
高橋敏也氏によるご当地PCのセッションでは、広島県の特産品である牡蠣をモチーフにした「広島生牡蠣蛎殻PC」を披露した。
その名の通り牡蠣を象った形状で、蓋と本体からなる。内部には真珠に見立てた透明な球体があり、球体の中にはNUCから取ったPC部分が収まっている。ケースはスタイロフォームをベースとし、表面に牡蠣の殻を貼り付けている。なおエアフローは考慮していないので、蓋を閉めると熱暴走するという。
「製作の際に苦労した点は、牡蠣の中身をいかにして消費するかでした。いくつ必要なのかわからなかったのでとりあえず50個入りを頼んだのですが、こんなに大きいものだとは知らなくて。生ものですし手早く消費しないといけなくて、毎日煮たり焼いたり揚げたりと、あの手この手でおいしくいただきました。大変でした」(高橋氏)。
本機製作の模様は、DOS/V POWER REPORT 9月号に掲載予定だ。
Broadwell-Cの強力なビデオ性能をアピール
株式会社インテル 技術本部フィールドアプリケーションエンジニアの牧野拓也氏は、Broadwell-Cの特徴であるビデオ機能「Iris Pro Graphics 6200」を中心に、同社の現行製品を詳しく解説した。
Broadwell-CはミドルレンジのR/Cプロセッサーに属する製品。スライドではプロセッサー全体のおよそ半分をグラフィックスが占めた特徴的なダイマップが提示されたほか、ビデオカード非搭載マシンでDevil's Canyonと比較したベンチマーク結果も示され、ビデオ機能の高さをアピールした。
このほか、スティック型PC「Compute Stick」の用途提案を行なったほか、スティック型PCのインターフェイスとして、同社が19日に公開したソフトウェアキーボードアプリ「Intel Remote Keyboard」やコンシューマ向けNVMe SSD「750」シリーズの紹介をした。
Broadwell、USB 3.1、NVMeの要素を盛り込んだ"次世代要素満載PC"
"ベンチマーク奴隷"加藤勝明氏によるセッションでは、Broadwell、USB 3.1、NVMeといった次世代規格を現時点で利用可能なパーツで組んだ「次世代要素満載PC」が紹介された。
Broadwell-Cを組み込んだシステムの作例と想定される用途、NVMe接続ストレージのベンチマーク結果などを提示していた。
ASUSはマザーボードのBIOS更新手順と独自ツールを紹介
Broadwell-Cは従来からのLGA1150対応マザーボードで使用できる点も特徴の1つだが、使用のためにはマザーボードのBIOS更新を必要とする場合もある。
ASUS JAPAN株式会社 コンシューマ事業部アカウントマネージャーの海野洋一氏は、同社製マザーボードの例を中心に、BIOS更新時の注意点と更新方法、対応ツールの有無を機種別に解説した。また、どのようなPCに向いているかの用途提案も行なっていた。
このほか、編集長とライターによる座談会や、地方開催でおなじみのじゃんけん大会を実施。Intel Club Extreme登録者を対象とし、勝者にはNUCやCompute Stickといった豪華賞品に加えて、インプレスが刊行するPC関連書籍を贈呈した。
次回の「自作PCまつり」は8月頃を予定
次回の「自作PCまつり」開催地は現在鋭意検討中。時期は8月頃を予定している。詳細が決まり次第、弊誌でも順次お知らせしていきたい。