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インテル社長がPUBGでCoffee Lakeの性能をアピール、誤射ハプニングや「実質ドン勝」などステージを盛り上げる

第8世代Coreプロセッサー発売記念イベント「THE WORLD IS WATCHING」開催 text by 日沼諭史

 Intelは11月23日、秋葉原の特設会場およびPCパーツショップ店頭などで、第8世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Coffee Lake-S)の発売記念キャンペーン「THE WORLD IS WATCHING」を開催した。

特設ステージでのメーカーセッションのほか、メディアがショップを周り新世代CPUの特徴をプレゼン。購入者向けの抽選会なども行われた。

 まずは特設会場で行なわれたメインステージでのIntelのセッションの模様をレポートする。

第8世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーのパッケージ
各社のZ370搭載マザーボードも展示されていた
「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)の体験コーナーも用意された

インテル社長が味方を誤射するも、FPSゲームに興味津々、Coffee Lake-Sのパフォーマンスをアピール

インテル株式会社代表取締役社長 江田 麻季子氏

 午前中に行なわれたキャンペーンの発表会では、インテル社長の江田氏がステージに登場。第8世代インテル Core プロセッサー・ファミリーについて、「オンラインゲーム、コンテンツ制作など、パフォーマンスを心より楽しんでいただける方向けに設計されたプロセッサー。ゲームしながら同時にエンコーディングの処理や、ストリーミング配信をストレスなくお楽しみいただける」と、パフォーマンスの高さをアピールした。

 同キャンペーンに参加しているPCパーツメーカー・パーツショップの代表者らによる挨拶の後は、新しいプロセッサーのゲーミング性能の高さを証明するべく、最大100プレーヤーで同時にオンライン対戦できるPC用FPSゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)のプレーをデモンストレーションした。

江田氏とPCパーツメーカーやパーツショップの代表者ら
プロゲーマー集団「DeToNator」のYamatoN選手とStylishNoob選手が登場

 このデモンストレーションでは、「DeToNator」所属のストリーマーYamatoN(ヤマトン)選手とStylishNoob(スタイリッシュヌーブ)選手が登場。2人1組の「デュオ」モードで、YamatoN選手と、なんと江田氏がコンビを組み、StylishNoob選手が江田氏のサポートにまわった。

 事前にPUBGを練習したとのことで、序盤の装備アイテムの収集をスムーズにこなしていた江田氏。しかし、ゲームの舞台となる島にバラバラに降り立ったYamatoN選手が合流のため建物内で近寄った瞬間、敵と見誤ってYamatoN選手に向けて銃を乱射するハプニング。YamatoN選手は「社長!ご乱心ですか!」と叫びながらも、江田氏の驚異的な反応速度に舌を巻いていた。

江田氏の誤射に戸惑いながらも、その反応速度に驚いていたYamatoN選手
10分間という短い時間だったため、ほとんどクルマとボートによる移動でバトルは少なかったが、江田氏は快適にゲームプレーできたことに満足した様子だった

 わずか10分間という短いプレーで、ほとんど敵との遭遇もなく、2人でクルマやボートに乗って移動する“デート”のような状況だったが、江田氏は「没入感があった。ゲームは個人的にしたことがなかったが、これだと自然に入っていける」とコメント。YamatoN選手は「いつもはこれよりかなりスペックの低いPCを使っていて、ここまでリアルなPUBGは体感できていなかったが、高クオリティのグラフィックのPUBGを楽しめた」と話し、第8世代インテル Core プロセッサー・ファミリーの威力を実感していた。

第8世代Core i7は2012年のシステムと比較して最大2倍高速に

インテル株式会社 技術本部 技術本部長 渥美和彦氏

 次に特設会場で行なわれたのは、インテル技術本部 技術本部長 渥美和彦氏による第8世代インテル Core プロセッサー・ファミリーと、旧世代のプロセッサーとの性能比較。

 2012年のハイエンドプロセッサーであるCore i7-3770Kを搭載したシステムと、新しいCore i7-8700Kを搭載したシステムとで、ベンチマーク上どれくらいの差があるかを資料で示した。

 それによると、OpenGLによるグラフィックス性能とCPU性能を測る「CineBench R15」では193.3%、実用性能を計測する「SYSmark 2014 SE」では157.5%、新システムの方が高いパフォーマンスを叩き出したという。「3DMark」では総合成績で平均116.0%と差はわずかに見えたが、その内訳ではCPUの処理性能において2倍近いスコアを記録しており、パフォーマンスの違いは明らかだった。

第8世代のCore i7-8700Kを搭載したデモ用PC
各種ベンチマークの結果
実行タイミングによって結果が変わることがあるので参考値であるとしながらも、PUBGによる性能測定の結果も提示

 また、PUBGのプレー動画を記録しながらのゲームプレーでも、フレームレートに大きな違いがあることを紹介。新しいシステムではフルHD、画質最高クオリティでも60フレームを維持できることや、4K解像度でも画質設定を低くすれば52fpsという高フレームレートでプレイできるとした。

最新システムでは、フルHD高画質の設定で60fps、4K低画質の設定で52fpsを達成する
比較した2012年のシステムと最新システムの仕様

 ごく一部のシチュエーションではそこまで大きな差は見られないものの、最大で2倍もの性能差があることから、CPU以外のパーツ類をアップデートしても2012年のシステムが最新システムに追いつくことはないとして、渥美氏はプラットフォーム(CPU)自体の更新をすすめていた。

 その後、再びDeToNatorのYamatoN選手とStylishNoob選手が登場し、古いシステムと新しいシステムでPUBGをプレーするデモンストレーションを実施。スタート直後のそれほど負荷が高くない場面でも古いシステムではフレームレートが30fps前後と低かったが、新しいシステムは100fps前後という圧倒的に高いパフォーマンスを発揮していた。

 古いシステムでプレーしていたYamatoN選手は、「水の中にいるような抵抗を感じる」とプレーヤーキャラや画面の動きの鈍さを指摘。視点を動かした時に敵を見逃しやすくなるなど、パフォーマンスの差が不利に働きやすいうえに目も疲れやすいと話し、隣の最新システムでプレーしていたStylishNoob選手の滑らかな動きの画面を見て、「うらやましいな、と思った」と述べた。

 一方、StylishNoob選手は新しいシステムについて「快適そのもの。ここで(ゲームプレー動画を)配信したい」とぞっこんの様子。YamatoN選手とのデュオでのプレー中でも、いち早く敵の存在に気づき、すかさずキルしていたことからも、新システムの快適さが伺えた。

インテル社長がショップを周りCoffee Lake-Sをアピール

 ステージセッション後、インテル社長の江田氏は各ショップを周りCoffee Lake-Sをアピール。

 ショップスタッフと、店頭での動向やゲーミングに関しての情報共有なども行い、イベントを盛り上げていた。

パソコンショップ アークにて。店長の渋谷氏とゲーミングに関しての話題などがあがっていた
TSUKUMO eX.にて。取締役の松原氏と新CPU搭載PCなど、店頭での動向に関しての情報共有などが行われていた
TSUKUMO eX.にあるCore Xシリーズの看板
看板を見上げる江田氏、秋葉原の街の様子なども確認していた