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300Hz表示対応のゲーミングノートをMSIが今年後半に投入、薄型高性能モデル「GS66 Stealth」
CES 2020 MSI記者発表会レポート text by 石井英男
2020年1月21日 06:05
CES 2020のMSIブースにはさまざまな新製品が展示されていたが、その中からいくつか特徴的なモデルをピックアップして紹介しよう。
今回はノートPCから1製品、日本でも人気が高い薄型高性能ゲーミングノートPCの新モデル「GS66 Stealth」だ。リフレッシュレート300Hzの液晶を搭載するモデルで、ゲーミングノートPCとして世界初の製品となる。
300Hz液晶搭載で薄型高性能な「GS66 Stealth」、バッテリーも機内持ち込み可能な最大容量に強化
GS66 Stealthは、持ち運ぶことを前提にデザインされたモデルで、本体を薄型軽量化しつつも性能はハイエンドクラス。ゲーミングノートPCも、薄型化軽量化が一つのトレンドとなっているが、特に日本市場でのこうしたモデルのニーズが高いと思われる。
なお、同時に発表された「GE66 Raider」は兄弟機にあたり、GE66 Raiderはゲーミングモデルらしいデザイン性を重視した製品となっている。
よくあるゲーミングノートPCと違って、外観は比較的シンプル。ブラックを基調としたシンプルなデザインのボディを採用し、本体の厚さは約19.8mm、重量は約2.09kgといった仕様になっている。ゲームは当然、動画編集やゲーム開発など重い作業をおこなうクリエイターやエンジニアにも向いた製品だ。
発売は2020年後半を予定しており、詳細なスペックや価格はまだ公表されていないが、CPUとして第10世代Core iシリーズ(Hプロセッサー)を搭載、GPUとしてNVIDIAのGeForce RTXシリーズを搭載することが明らかにされている。液晶は15.6インチで、解像度は1,920×1,080ドット、リフレッシュレート最大300Hz対応。キーボードは前SteelSeries製で、Per Key RGBバックライトを搭載。一つ一つのキーの発光色を自由に変更できる。
冷却機構は新設計の「Cooler Boost Trinity+」を採用。ファンのブレードは世界最薄の0.1mmになり、羽根の枚数を67枚に増やしたことで、従来に比べてエアフローが10%向上したという。
バッテリー容量が99.9Whと大きいことも魅力だ。バッテリー駆動時間は最大9~10時間程度だという。なお、99.9Whという値は、飛行機の機内持ち込みを考慮したもので、モバイルを考慮すると最大容量といえる(国によっては容量が100Whを超えると機内持ち込みにも預け手荷物にもできないことがある)。
Dynaudio製スピーカーをパームレスト左右に搭載。音が上に向かって出るため、より聞きやすくなった。2サイドパッシブラジエーターの搭載により、平均音圧も10dB上がり、迫力のあるサウンドを楽しめる。
搭載インターフェイスは、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.1 Type-A×3、HDMI出力×1、1000BASE-T LAN×1、ヘッドセット接続用ピン×1。
GS66 Stealthは、MSIがこれまで培ってきた技術の集大成ともいえるゲーミングノートPCであり、その完成度は高い。気軽に持ち運べるゲーミングノートPCが欲しい人には、有力な選択肢となるだろう。
[制作協力:MSI]