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クリエイターの意見を聞いてMSIがマウスを製作、静音仕様の「CM30 Mouse」を公開

CES 2020 MSI記者発表会レポート text by 石井英男

クリエイター向けマウス「CM30 Mouse」

 CES 2020のMSIブースにはさまざまな新製品が展示されていたが、その中からいくつか特徴的なモデルをピックアップして紹介しよう。

 近年のMSIはゲーミング向けとクリエイター向けに力を入れているが、クリエイターの意見を取り入れたというマウス「CM30 Mouse」が展示されていたので紹介しよう。一見目立ちにくいモデルだが、実際の利用シーンを想定して静音化するなど、ゲーミングとは違うアプローチのモデルだ。

レコーディングスタジオなどでも使える静音設計、クリエイターの要望を反映したマウス

 CM30 Mouseは、コンテンツクリエイター向けのマウス。

 静音性と汚れにくさ、汎用性を重視していることが特徴で、特に静音性については、クリエイターからの要望に応えたものだという。

静音性と耐久性に優れたKailh製スイッチを採用。
表面には汚れがつきにくいコーティングが施されている。
比較的オーソドックスなエルゴノミクスデザインを採用。

 動画配信者や作曲家などにもリサーチした結果、彼らのマウスとキーボードに対する最も大きな要望が、騒音の低減であった。動画や音楽のレコーディングスタジオのように、騒音を出すことが禁じられている環境でも使えるマウスが欲しいという要望が高かったそうだ。

 そこで、CM30 Mouseでは、最も頻繁に利用される左右のクリックボタンに、静音性と耐久性に定評のあるKailh社のSilence Switchが採用。また、表面には汚れがつきにくいコーティングを施し、クリエイターの使いやすさを重視したという。

 形状としてはオーソドックスなタイプで、底面がアーチ状にカーブした形状になっており、人間工学に基づいたデザインを採用することで腕にかかる負荷を軽減しているという。

本体底面。ワイヤレス機能のモード変更スイッチが用意されている。
左側面。サイドボタンは二つ。
右側面。こちら側にはサイドボタンは用意されていない。
スペック表。最大5,000 DPI/ポーリングレート1,000Hz対応。
ワイヤレス機能としては、Bluetooth 4.2と2.4GHz帯独自無線に対応。使用環境に合わせ使い勝手の良い方を選べる。
一回フル充電すると内蔵バッテリーで2ヶ月利用できる。また、LEDの明るさは3段階に設定でき、点灯モードも2種類から選べる

 ワイヤレスで快適に使える設計もクリエイターからの要望に応えたもの。無線はBluetooth/2.4GHz帯独自無線方式に対応。手軽さはBluetoothが上だが、安定性や遅延の少なさでは2.4GHz帯独自無線のほうが有利となる。また、多くのプラットフォームに対応していることも魅力で、Windows/Mac OSX/iPad OS/iOSでの利用をサポートしており、複数環境で作業を行っているデザイナーやイラストレーターにも適している。

 充電式の内蔵バッテリーは、一回フル充電すると2ヶ月利用できるという省電力設計。その他、LEDの明るさや点灯モードの変更も可能だ。カラーはホワイトで、サイズは123.6×66.5×41.7mm、重量は90g。解像度は400/800/1,600/3,200/5,000 DPIで切り替え可能。ポーリングレートは1000Hz対応。

 なお、今回の展示機はモックアップで、実機ではないとのこと。発売は2020年後半の予定で、価格は未定。日本での発売も検討しているという。

[制作協力:MSI]