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世界初の240Hz表示対応モバイルディスプレイ「Optix MAG161」をMSIが投入予定

CES 2020 MSI記者発表会レポート text by 石井英男

MSI初のモバイルディスプレイ「Optix MAG161」。IPS液晶採用で、視野角も広い

 CES 2020のMSIブースにはさまざまな新製品が展示されていたが、その中からいくつか特徴的なモデルをピックアップして紹介しよう。

 モバイルディスプレイとしては世界初という、リフレッシュレート240Hz対応モデル「Optix MAG161」が展示されていた。60Hz表示対応の一般的なモバイルディスプレイは多数のモデルが発売されているが、ゲーミング仕様のモデルはかなり珍しい。

リフレッシュレート240Hz対応のモバイルディスプレイ、2020年第2四半期に投入予定

 Optix MAG161は、ゲーム用途向けのモバイルディスプレイで、このジャンルの製品としては世界で初めてリフレッシュレート240Hz表示に対応したことが特長。MSIの担当者によると、すでにリフレッシュレート60Hz対応製品は出荷が開始されており、今後、120Hz対応製品と240Hz対応製品が追加されるとのことだ。

付属のスタンド兼カバー(スマートケース)を使うことで、自立する。
デモ機は、USB Type-Cケーブル×1本で繋がれて動作していた。電源もUSB Type-C経由で供給される。
Optix MAG161のスペック。

 Optix MAG161の液晶サイズは15.6インチで、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。狭額縁設計で、左右や上部のベゼル幅が狭く、デザイン的にも優れている。表面は光沢仕上げで、照明ライトの位置などによっては映り込みが気になることがあるが、発色は鮮やかだ。

 磁力により着脱可能なスタンド兼カバー(スマートケース)が付属しており、本体を自立させることが可能。バッテリーは搭載しておらず、電源はUSB Type-C経由で供給される。重量は0.895kg、最薄部の厚さは5.1mm、サイズは357×227×11mm(幅×高さ×奥行き)で、携帯性も優れている。また、スピーカーを内蔵しているのも特徴だ。

本体背面側。
スタンド兼カバーを外した背面。バッテリーは搭載していないので薄い。
MSI Product Management DirectorのClifford Chun氏が手にしているのが、Optix MAG161。簡単に持ち運べるゲーミングディスプレイだ。

 インターフェイスは、USB Type-C×2とMini HDMIを用意。変換アダプタなどを使用することでゲーム機などどとも接続できる。すでに投入されている60Hz表示対応の製品は180ドルで販売されており、120Hz対応製品と240Hz対応製品は2020年第2四半期に発売される予定とのことだ。価格は120Hz対応製品が209ドル、240Hz対応製品は249ドルになる予定とのこと。

右側面には、USB Type-C×2とMini HDMIが用意されている。
左側面には、設定用のジョグダイヤルやスイッチが用意されている。
展示会場ではノートPCと組み合わせて使用する例なども紹介。

 Optix MAG161は、完成度の高いポータブルゲーミングディスプレイで、ゲーム用に持ち運びたいユーザーはもちろん、ゲーム以外の用途で利用したいという人にもおすすめのモデルだ。

[制作協力:MSI]