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Core i9-12900/12900Fがデビュー、CPUクーラー付属で66,800円から

Core i9-12900

 第12世代Intel Core i9プロセッサーの“K無し”モデル2製品が登場、16コア(Pコア8+Eコア8)/24スレッドでGPU搭載の「Core i9-12900」と、GPU非搭載の「Core i9-12900F」が発売された。Processor Base Power(PBP)65W、Maximum Turbo Power(MTP)202Wで、CPUクーラーが同梱されている。店頭価格は順に69,800円、66,800円。

第12世代Coreプロセッサーの上位モデル、PBPは65W

 これらはLGA1700型ソケットに対応したデスクトップPC向けCPU。開発コード名「Alder Lake」の第12世代Coreプロセッサーの上位モデルで、最上位のi9-12900Kから一部の機能を省き、低価格化したものだ。

 Core i9-12900KではCPU周波数の倍率が固定されておらず、マザーボードのBIOS/UEFI設定などで倍率変更によるオーバークロック(OC)ができたが、Core i9-12900/12900Fでは倍率が固定されており、実質的にOC機能を省いた形だ。なお、プロセッサー・ナンバー「Core i9-12900K」に含まれる「K」の文字は“倍率ロックフリー”(倍率非固定)であることを示している。

 Core i9-12900FではGPU(Intel UHD Graphics 770)も搭載されておらず、このためマザーにHDMIなどの端子があってもビデオカードを追加しないと映像出力ができない。なお、プロセッサー・ナンバー末尾の「F」はGPU非搭載であることを示している。

 また、CPUの動作周波数が低くなっており、例えばターボ・ブースト時の最大周波数はCore i9-12900Kが5.2GHzなのに対し、Core i9-12900/12900Fでは5.1GHzとなる。ベース周波数(非ターボ時)も低いのでパフォーマンスを重視する場合は要注意だ。ベース周波数(Processor Base Frequency)とターボ周波数(Processor Turbo Frequency)は、Pコアが2.4GHz/最大5GHz、Eコアが1.8GHz/最大3.8GHz。

 一方、発熱量に影響する電力仕様は低下し、従来のTDPに相当するPBPはCore i9-12900Kが125Wなのに対し、Core i9-12900/12900Fは65Wとなった。Core i9-12900Kとは違いCPUクーラー「Lamina」が付属するので、クーラー選びに迷うといったことが無いのもメリットと言える。

 ちなみに、倍率ロックフリー+GPU非搭載(「K」+「F」)という組み合わせのCore i9-12900KFも発売されている。こちらの動作周波数、電力仕様はCore i9-12900Kと同じで、GPUが無い点のみが異なる。

[取材協力:パソコン工房 秋葉原BUYMORE店パソコンショップ アークドスパラ秋葉原本店ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館]