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新型Atom系コアの「Celeronマザー」が初登場、BayTrail-D
Mini-ITXでファンレス、SATA 6ポート
(2014/1/16 20:40)
タブレット向けの新型Atom「BayTrail-T」と同じアーキテクチャを採用したデスクトップ版SoC「Bay Trail-D」を採用したマザーボードが初登場。SupermicroのCeleron J1900搭載Mini-ITXマザー「X10SBA」が発売された。
ファンレスのMini-ITXマザーであることや、Serial ATAが合計6ポートあることも特徴だ。
実売価格は34,680円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)
新型Atom系コア「Bay Trail-D」を採用
Bay Trail-D(開発コード名)は、「新型Atom」として話題になったタブレット向けSoC「Bay Trail-T」のオールインワンPC向けモデル。基本アーキテクチャはBayTrail-Tと同じSilvermontアーキテクチャで、従来のAtomと比べて2~3倍のパフォーマンスを持つことや、高い省電力性などがウリ。
タブレットなどのモバイルデバイスに向けたBay Trail-TではAtomブランドが使われたが、デスクトップ向けのBay Trail-DやエントリーノートPC向けの「Bay Trail-M」ではPentium/Celeronブランドが使われる。
今回登場したCeleron J1900は、BayTrail-D版Celeronの最上位となるSoCで、4コア/4スレッド、動作クロック2GHz(ターボ時最大2.4GHz)という仕様。HD GraphicsブランドのGPUや、デュアルチャンネルDDR3L-1333メモリインターフェイス(最大8GB)、2MBキャッシュ、4レーンのPCIeインターフェイスなどを搭載する。最大TDPは10W。
なお、BayTrail-Dは、Celeron J1750/J1800/J1850/J1900とPentium J2850/2900の6モデルがラインナップ。動作クロックは2GHz~2.67GHzで、TDPはすべて10Wとされている。
ファンレス、SATA6ポート+mSATA×1のMini-ITXマザーDisplayPort/HDMIもアリ
マザーボードのX10SBAは、そのCeleron J1900をオンボード搭載したファンレスのMini-ITXマザーボード。
DisplayPort/HDMI出力やUSB 3.0を備えるなど比較的多くのインターフェイスが用意されており、特にSATAポートについてはMarvell 88SE9230チップによる6Gbps SATAも装備されている。
ただし、I/Oパネル部にサウンド端子は非搭載。サウンドを出力する際は、HDMIや基板上のピンヘッダ(フロントオーディオ、S/PDIF)などを使用することになる。
スロット数はPCIe x8×1(x2モードで動作)、Mini PCIe×1、DDR3 SO-DIMM×2(1.35V対応、最大8GB)。
主な搭載機能・インターフェイスはDisplayPort、eDP、HDMI、VGA、Gigabit Ethernet(Intel I210-ATチップ、2ポート)、USB 3.0(I/Oパネル部、1ポート)、3Gbps mSATA、6Gbps SATA(4ポート)、3Gbps SATA(2ポート)。
なお、Bay Trail-D搭載マザーについては、ECSもMini-ITXマザー「BAT-I」を発表している。こちらは、Pentium J2850やCeleron J1850、Celeron J1750搭載モデルの3種類がある。ショップの入荷時期などは未確認。
[撮影協力:パソコンハウス東映]