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QLC SSDやケーブルで速度は変わる?NVMe対応M.2 SSD外付けケースでいろいろ試してみた

PC側のUSBコントローラやドライバの違いもテスト、ケーブルの重要性も再確認 text by 久保 勇

USB Type-AとUSB Type-Cに速度差はある?USBケーブルを変えてテスト

 続いては、使用するコネクタ形状/ケーブルで速度が変わるのかをみていきます。

 AOK-M2NVME-U31G2は50cmのUSB 3.1 Gen2 Type-A - Type-Cケーブルが付属していますが、別途、50cmのUSB 3.1 Gen2 Type-C - Type-Cも用意し速度をそれぞれ計測。

 幸い、Z370 Extreme4(ASM3142)にはType-AとType-Cのコネクタが用意されていたので、ほぼイコールコンディションでの比較が行えます。

 なお、SSDはWestern Digital WDS250G2X0Cを使用しています。

付属のUSB 3.1 Gen2 Type-A - Type-Cケーブルと、別途用意したUSB 3.1 Gen2 Type-C - Type-Cケーブル(ナカバヤシ ZUH-CC3205W)でテスト。
マザーボード側のUSB 3.1 Gen2ポートはType-AとType-Cが用意されていたので、これを利用してテスト。

 結果は下記の通りですが、ほぼ同等のものとなりました。差は測定誤差といった範囲なので、テスト回数をさらに増やして平均値を見た場合は差がさらになくなると思われます。

 ケーブルの品質が良ければコネクタ形状を問わず性能はしっかり発揮されるようです。

付属のType-A - Type-Cケーブルで使用時の計測結果。
別途用意したTyoe-C - Type-Cケーブル(ナカバヤシ ZUH-CC3205W)使用時の計測結果。

●付属USBケーブルの品質は実は良かった、パッケージからはわからないUSB 3.1 Gen2ケーブルの性能

 実は今回のテスト用にもう1本USB 3.1 Gen2対応ケーブルを用意したのですが、10Gbpsで使用できないケーブルでした。

 パッケージにUSB 3.1 Gen2対応としっかり明記されている製品ですが、実際に使用すると10Gbpsの状態ではディスクを見失ったりすることが多く、5Gbps相当にリンクが落ちます。さらに状況が悪化するとUSB 2.0相当まで速度が落ちたり、ベンチマークが完走しなかったり、ディスクを見失ったまま復帰できなくなったり……。残念ながら品質が悪いケーブルも流通しているようです。

 こうした実例から察するに、AOK-M2NVME-U31G2に付属しているUSBケーブルはなかなかの品質であることがわかります。使用した際の品質はパッケージからは判別不能なので、ケーブル購入時はしっかりと動作報告があったものから選ぶと良さそうです。

10Gbps対応品として販売されていたUSB Type-A - USB Type-Cケーブル。
10Gbpsで正常にリンクできないため、5Gbpsに速度がダウン。
さらに状況が悪化した場合はUSB 2.0相当まで落ちたり、ベンチマークが完走しなくなったりします。10Gbpsはノイズなどにもシビアなので、ケーブルの品質が性能に直結する世代になりそうです。