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PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」【2019年版/前編】

Western Digital、ASUS、MSI、ASRock、玄人志向の5社

 新年明けましておめでとうございます。

 新年といえば去年の振り返りと今年の展望。「メーカーから見た去年の売れ筋パーツ」や「今年の意気込み」が気になる人も多いはず。

 そこで今回、PCパーツやBTOメーカー各社に「2018年にヒットした製品」や「2019年の意気込み」をお伺いし、お寄せいただいたコメントをそのまま掲載しました。

 掲載メーカーは前編5社(本記事)、後編5社の計10社。各社が力を入れている、そして今後入れていくポイントや今年の意気込みなど、なかなか興味深いコメントもあったりします。掲載順はブランド名50音順ですので、気になるメーカーがある方はそこを、全部読みたい方は頭からどうぞ。

PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」(2019年頭版)
【前編】ASRock、ウエスタンデジタル、ASUS、MSI、玄人志向
【後編】ZOTAC、ドスパラ、TSUKUMO、パソコン工房、マウスコンピューター

ASRock

ASRock Incorporation PR & Marketing部
●2018年にヒットした製品を教えてください

マザーボードでは、ASRockを代表するモデルとなった「Taichiシリーズ」が高い注目を集めました。そのほか、今年一年では「Z370 Pro4」が、後半からは「H370Pro4」「B450M Pro4」がヒット商品となりました。

4月から取り扱いを開始したRadeon搭載のビデオカードは、、新たなゲーミングシリーズとして「Phantom Gamingシリーズ」を立ち上げましたが、中でも「Phantom Gaming D Radeon RX580 8G OC」「Phantom Gaming Radeon RX560 2G」が人気です。マザーボード、ビデオカードとも、ミドルハイからローエンドまで幅広い層に評価された1年だと思います。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

不動の人気の「Taichiシリーズ」に加えて登場したゲーミングブランド「Phantom Gamingシリーズ」に注目してほしいです。

コンセプトはFAST・MYSTERIOUS・UNBEATABLEで、2.5Gの有線LANを搭載したマザーボードも「Z390 Phantom Gaming 9」「Z390 Phantom Gaming 6」(インテルZ390シリーズ)や「X399 Phantom Gaming 6」(AMD X399シリーズ)とラインナップしました。

2.5G LANは、皆さんが現在使用されている1000BASE-T LANでもゲームプレイや小パケットデータのアクセスに大きな恩恵を受けることができます。ぜひ、「Phantom Gaming」がもつポテンシャルを体感してください!

●2019年の意気込みを教えて下さい

高品質でコストパフォーマンスに優れた製品を皆様にお届けするとう、ASRockの信念をこれからも継続し、来年もPhantom Gamingシリーズに注力していきます。

イベントやゲーマーへの支援などASRock一丸となって尽力を重ねますので、何卒よろしくお願いいたします。

●読者に一言どうぞ

今年もありがとうございました。来年は今以上に耐久性の高い製品や、Deskmini の新モデルなど新製品を投入します。
Twitterやイベントなどでいただいたご意見などを製品に反映できるよう開発を進めていますので、来年もASRockに期待してください!

ウエスタンデジタル

ウエスタンデジタルジャパン株式会社 チャネルマーケティング マネージャー 宮本貴通氏
●2018年にヒットした製品を教えてください

2018年にヒットした製品は、なんといってもWD Blueシリーズです。WD Blueには内蔵ストレージとして定番の「HDD」と、3D NANDメモリーを搭載しスピードと信頼性を両立した「SSD」があります。

2018年は特にSSDを中心にご紹介してきましたが、コンソールゲーム機へのSSD換装用や、新たにPCを組み立てる方々のシステムドライブ用、ノートパソコンのHDD置き換え用、外付けケースへの搭載用など、様々な用途にご使用頂いているようです。製品のコストパフォーマンスが高いことに加え、当社がNAND製造に対し開発から携わっているという信頼性についてもご評価頂けた結果ではないかと考えております。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

ずばり、WD Black NVMe SSDです!

「WD Black」は、HDDでもハイパフォーマンスな製品ブランドとして皆様に親しんでいただいておりましたが、SSDでも超ハイエンドな製品として登場しました。その性能を活かし、今大変話題になっている「ゲーム」用途のSSDとして少しずつ認知していただいています。これからは4K対応ゲームがどんどん登場してきますし、ロードするデータもかなり重くなってくるはずです。そんな時でも、ストレスなくゲームを楽しめるハイパフォーマンスなWD Black NVMe SSDにもっと注目して頂けると嬉しいです。

●2019年の意気込みを教えて下さい

「HDDもSSDもWestern Digital」と皆様に認知され、親しんでもらえるメーカーになれるよう、今後も製品の強みやテクノロジーなどの情報提供をしっかりと行っていくつもりです。

既にWD/Western Digitalの内蔵HDD/SSDを使っていただいているユーザーの方、初めて当社製品を手に取る方など、それぞれのニーズに応じて、外付けストレージ製品も含めたご提案を充実させていきたいです!

●読者に一言どうぞ

2018年はWestern DigitalのSSDについて、かなりお客様にご認知頂けた一年だったと思います。その一方、皆様のお手元のデータ容量がどんどん大きくなっていく現状からして、HDDの必要性も、まだまだ大きいのでは?と感じています。

当社はSSDとHDDの両方をラインナップするメーカーとして、ユーザーの皆様のニーズに応えられるよう頑張っていきたいと思います。2019年も当社製品を何卒よろしくお願いいたします!

ASUS

ASUS JAPAN株式会社、オープンプラットフォームマーケティング部、広報、七高康介氏
●2018年にヒットした製品を教えてください

マザーボードでは「ROG STRIX Z390-F GAMING」、ビデオカードでは「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G」、液晶ディスプレイでは「MB16AP」が人気がありました。

また、2017年と比較をすると、ヘッドセットなどのASUSゲーミングデバイスの認知度が飛躍的に向上した年だったと思います。弊社ではゲーマー向けブランド「ROG(Republic of Gamers)」を展開しておりますが、プロゲーミングチーム「DeToNator」をはじめ、多くの方々のご協力で、ブランドの特長を若いゲーマーに伝えることが出来たことが大きな要因だと考えております。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

昨年末に発売をいたしました「RT-AX88U」に注目してほしいです。この製品は次世代規格IEEE802.11ax(draft)に対応しており、最大通信速度4,804Mbpsが可能な高速無線ルータです。

最新技術に加え、メッシュネットワーク構築向けの弊社独自機能「AiMesh」にも対応しているため、将来的に新しい製品を購入した際も、無駄なく、既存のメッシュネットワークに組み込み、WiFiのエリアカバー率を向上させることが出来ます。

●2019年の意気込みを教えて下さい

さまざまな製品を取り扱っているASUSの強みを生かし、ゲーミングデバイスからASUSを知った方には、自作PCの楽しさを、自作PCからASUSを知った方には、ゲーミングデバイスの美しさを伝えることができるよう、製品の訴求をしていきます。

入り口としての製品は違っていても、最高のパフォーマンスと美しさを兼ね備えたASUS製品で、PC環境やゲーム環境を構築するユーザーさんを増やしていく事が目標です。

●読者に一言どうぞ

ASUSのマザーボードには、対応デバイスと同期してLEDが光る「Aura Sync」という機能が用意されています。対応製品も増えてきましたので、是非自分好みの美しいPC環境を整え、ゲームでも魅せるプレイを目指してください!

エムエスアイコンピュータージャパン株式会社

エムエスアイコンピュータージャパン株式会社 社長 Brian Kung氏
●2018年にヒットした製品を教えてください

ノートPCでは、独自の冷却技術に力を入れたこともあり、安定したパフォーマンスとファッション感あるデザインを両立したノートPCを発表、これが人気です。中でも、ハイエンドのGS65、P65シリーズ、エントリーのGF63、PS42は特にご好評を頂いております。

マザーボードでは、Z390搭載のMPG Z390 GAMING PRO CARBONが、性能と外見のバランスの良さからヒットしました。また湾曲モニターのOptix MPG27CQも人気でしたね。

ビデオカードでは、約2年半ぶりに新世代GPUモデルが登場、ハイエンドの「GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO」は待望の製品として特に人気がありました。MSIの回路設計と冷却機構をご評価頂けているのだと思います。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

クラシックなゲーミングノートも当社の「TRUE GAMING」コンセプトを継承、日本で大人気のバトルロイヤルゲームに最適化されています。高性能で高コスパなGP、GLシリーズは多くの支持を頂いており、ぜひ注目していただきたい製品です。

デスクトップPCではスリムでハイエンド、そしてさらに洗練されたTrident Xに注目していただきたいです。また、PCケースのMAG PYLONはMSIでマシンを統一したい自作erの皆さんにお試しいただきたいです。

今年からゲーミングデバイス市場にも本格的に参入しており、2018年では9つの新製品を日本市場に投入しました。中でもMSI独自のハードウェアコントロールが可能なテンキーレスキーボード「Vigor GK70 CS JP」は全てのゲーマーにオススメです。

●2019年の意気込みを教えて下さい

2018年から、MSIは日本PUBG No.1ゲーミングチーム「SunSister」とスポンサード契約を締結し、国内のみならず世界各国の強豪と戦うことを全力でサポートしてまいります。さらに、話題性のあるYoutuberを起用したイベントを数多く行ってまいりました。今年も様々な方に弊社製品に興味を持っていただけるよう、またGAMING市場を盛り上げていけるような取り組みを考えておりますので、今後ともMSIにご期待頂ければ幸いです。

●読者に一言どうぞ

 読者の皆さんをはじめ、たくさんのMSIファンの方に製品を愛用していただき、MSIを応援していただいて大変感謝しております。今年MSIはゲーミングNo.1チームと協業し、日本のeスポーツを世界No.1になるよう、サポートしていくとともに、「真のNo.1ゲーミングノートメーカー」として邁進してまります!

 今後も読者の皆さんに喜んでもらえるような新製品やイベント、キャンペーンなどをご提供させていただけたらと考えております。
皆様、応援のほど、是非よろしくお願いします!

玄人志向

謎のサングラス男氏
●2018年にヒットした製品を教えてください

ビデオカードはGTX1050~1060モデルも好調でしたが、“GALAKURO”「GK-GTX1070Ti-E8GB/WHITE」はその上を行く販売数でした。「ホワイトカラー」のインパクトや、大人気eスポーツイベントとなった“玄人志向杯”のプロモーションで、多くのゲーマーさんにご支持頂いてのがポイントですね。

電源は「KRPW-GK750W/90+」が好調でした。ミドル以上のマザーボードではCPUコネクタが12~16ピンへシフトしましたが、仕様を押さえた本製品は「高コスパ80+GOLD電源」の地位を確立できたと思います。また、外付けドライブケース「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/ESKP」は、エラースキップクローン+3種のイレース機能の「全部入り」で、特にご好評を頂きました。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

HOF(Hall Of Fame)シリーズのビデオカード「GK-RTX2080Ti-E11GB/HOF」です。玄人志向のハイエンドブランドという位置づけの“GALAKURO”ですが、そのなかでも最高峰の製品で、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、極限までオーバークロック耐性を高めています。

特に電源回りは強力で、最高品質のデジタルPWM、最大1,120Aの電流に対応する70A DrMOSおよび16+3フェーズ電源回路、3基の8ピンコネクタ、12層基盤を採用しています。高い放熱性を誇る改良型ヒートシンクや、その下で基板上のコンポーネントから熱を吸うアルミ合金フレーム“HOF Armor+”など、OC時のサーマルコントロールも万全です。まさに自作を楽しむ「玄人」のための製品と自負しています。

●2019年の意気込みを教えて下さい

まずは新年初売りでサングラスの新調です……。

閑話休題。2019年は4K、8Kといった映像技術による画質向上やDirectX 12、レイトレーシング対応ゲームタイトルの増加などにより、PCに求められるパフォーマンスがますます高まっていくことは間違いありません。「玄人志向」はハイクオリティ、かつリーズナブルな製品の販売を通じ、新しいテクノロジーによって実現する「ものごと」を、多くのユーザー様へいち早くお届けするよう尽力してまいります。

●読者に一言どうぞ

2018年も玄人志向ブランドをご愛顧頂き、ありがとうございました。

東京ゲームショウ初出展をはじめ、ゲーミングイベントの主催や出展をしてきました。2019年も様々なカテゴリで新製品を発売していきます。2019年もお引き立て賜りますようよろしくお願い致します。Twitterや配信動画もお見逃しなく!

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