特集、その他
PS4版「エースコンバット7」はSSDで遊ぼう、ロードを最大40%短縮
Crucial MX500 1TBでPS4をSSD化 text by 坂本はじめ
2019年2月18日 00:05
ストレージにHDDを搭載しているPS4は、HDDをSSDに換装することでゲームのロード時間を短縮できることが知られている。
SSD換装の効果はゲームによって異なり、ロード時間が倍以上高速化されることもあれば、HDDと全く差が出ないこともある。SSDに換装する価値があるのかは、実際に試してみないとわからないケースが多い。
そこで、今回は2019年1月に登場した「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」(以下エースコンバット 7)を取り上げ、PS4の内蔵ストレージをSSDに換装することで、ゲーム中のロード時間をどれだけ短縮できるのかチェックしてみた。
空戦をより美しくリアルに描く「エースコンバット7」でSSDの効果をテスト
エースコンバット7は、バンダイナムコエンターテインメントから2019年1月17日に発売されたフライトシューティングゲーム。対応プラットフォームはPlayStation4/Xbox One/Windows。
11年余りの時を経て登場したエースコンバットシリーズのナンバリングタイトルである本作は、現行ゲーム機の性能を生かしたグラフィック品質の向上や、リアリティが向上した航空機の挙動、VR対応(PS4のみ)による新たなゲーム体験が好評を博している。
フライトシューティングであるエースコンバット7では、出撃するマップやクリア目標はミッション単位で区切られており、出撃時にはロード待ちが発生する。
今回は、PS4のストレージをSSDに換装することによって、こうしたロード待ちの時間をどれだけ短縮できるのかを検証していく。
PS4 Proの内蔵ストレージをCrucialの1TB SSDに換装、ロード時間を比較
今回のテストでは、1TBのHDDを内蔵するPS4 Pro (CUH-7000BB01)を用意。標準搭載のHDDをSSDに換装することで、エースコンバット7のロード時間をどれだけ短縮できるのか検証する。PS4 Proのシステムソフトウェアはバージョン 6.20。
換装用のSSDとして、Crucial MX500シリーズの1TB SSD「CT1000MX500SSD1」を用意した。6Gbps SATA対応SSDとしてはトップクラスの性能と耐久性を誇り、約1.7万円で購入できる容量単価の安さも魅力のSSDだ。
エースコンバット7のロード時間を4つのシーンで測定
今回のテストでは、パッケージ版のエースコンバット7を利用する。テスト時のゲームバージョンは「1.01」で、インストール容量は約37GBだった。
ロード時間を比較するシーンは「ゲームの起動」「ミッション開始時」「フリーフライト開始時」「AIRCRAFT VIEWERでの機体表示」の4つ。各シーンで3回ずつロード時間を測定し、その平均値を比較する。
SSD換装でゲーム起動時間は若干高速化
まずはゲームの起動時間の比較だ。起動してからタイトル画面が表示されるまでの時間を測定した。
測定の結果、HDD利用時の起動時間が41.5秒であったのに対しSSD利用時は35.7秒。SSDに換装することで短縮された時間は5.8秒で、SSDはHDDの約86%の時間で起動を完了した。
データ量が多いマップは4割ほどSSDが高速に、出撃時のロードを比較
エースコンバット7のキャンペーンモードでは、ミッションを開始する際にマップや機体データのロードが発生する。今回は最初のミッションである「MISSION 01」と、複雑なマップと敵の多い「MISSION 10」で、機体選択完了後の出撃時に発生するロード時間を比較してみた。
MISSION 01でのロード時間は、HDDが14.3秒であったのに対しSSDは9.1秒だった。短縮された時間は5.2秒で、SSDはHDD比で約64%の時間でロードを完了している。
一方、MISSION 10では、HDDのロード時間が20.7秒で、SSDは11.9秒。短縮された時間は8.8秒で、SSDはHDD比で約58%の時間でロードを完了している。
ミッション開始時のロード時間を測定した結果からは、最初のミッションということでシンプルな内容の「MISSION 01」に比べ、敵やマップの構成がより複雑な「MISSION 10」の方がロード時間が長く、SSDを利用した際の効果もより大きなものであることが確認できた。
フリーフライトモードもSSDが高速、3割ほどロード時間を短縮
エースコンバット7には、キャンペーンモードでクリア済したミッションのステージを敵がいない状態で自由に飛行できる「フリーフライト (FREE FLIGHT)」というモードが用意されている。今回はこのフリーフライトモードで、機体選択完了後の出撃時に発生するロード時間をMISSION 01とMISSION 10で測定した。
MISSION 01での測定結果では、HDDは8.5秒、SSDは5.5秒を記録。SSDによって短縮された時間は2.9秒で、HDD比のロード時間は約66%だった。
MISSION 10では、HDDは11.4秒、SSDは7.2秒を記録。SSDの利用で短縮された時間は4.3秒で、HDD比のロード時間は約63%だった。
敵やクリア目標が存在しないフリーフライトモードでは、読み出す必要のあるデータも自機やマップに限られるためか、通常のミッションよりも短い時間でロードが完了している。それでも、SSDの利用によってロード時間は7割以下にまで短縮されており、効果的にロード時間を短縮できている。
全体的にサクサク動作するSSD、AIRCRAFT VIEWERでの機体表示も若干高速に
多数の航空機が登場するエースコンバット7には、入手した機体を観覧する「AIRCRAFT VIEWER」モードが用意されている。
AIRCRAFT VIEWERでは選択した機体の3Dモデルが表示されるのだが、この機体選択から3Dモデルの表示完了までには若干のロードが発生する。そこで、今回は「F/A-18F」を選択してから3Dモデルが表示されるまでに掛かる時間を比較してみた。
測定の結果、HDDでのロード時間が1.52秒だったのに対し、SSDのロード時間は1.32秒だった。SSDにより短縮された時間は0.2秒で、HDD比のロード時間は約87%。
HDDでもそこまで長時間のロードが生じる訳ではないのだが、SSDでは操作に対する画面表示のレスポンスが向上するためサクサク動いているというような感覚が得られる。ミッション開始時のロードなどに比べると重要性は低いが、このようなシーンでもSSDの恩恵が得られるという一例と考えてもらいたい。
ミッション開始時のロード時間を大きく短縮できるSSDエースコンバット7を遊び尽くすなら是非SSDの導入を
プレイエリアがミッション単位で区切られているエースコンバット7では、1回のプレイ中にこなすミッションの数だけロード待ちが発生することになる。SSDはこのミッション開始時のロード時間を効果的に短縮することで、プレイ時間の効率を高めることが可能だ。
効果はマップの複雑さや敵機体の数や種類などによって異なるが、3~4割程度ロード時間を短縮できているので、SSD導入の効果や価値を感じやすいゲームタイトルと言えるだろう。
様々な機体でミッションをプレイしたいユーザーはもちろん、オンラインマルチプレイでの勝利を目指して操縦技術を高めたいユーザーにも、快適性を高められるSSDの導入がおすすめだ。
Crucialは、同社製のSSDとメモリを購入したユーザーを対象に、抽選で最大4,000円分のVISAギフトカードをプレゼントする「クルーシャル冬のキャンペーン」を実施している。
期間は2月1日~3月3日(日)まで、対象となる製品(日本国内向け型番モデル限定/中古品は除く)は、MX500の500GB/1TB/2TBモデル、Crucial/Ballistixブランドのメモリ4GB×2枚セット/4枚セット、同8GB×2枚セット/4枚セット、16GB×2枚セット/4枚セット。購入製品によりもらえるギフトカードは1,000円分、2,000円分、4,000円分とランクが分けられている。
応募方法は、購入日と購入製品がわかるレシートなどを撮影し、応募専用ページから申し込む形式。応募の詳細に関しては公式サイトを参照のこと。
製品の購入を予定しているユーザーはぜひこちらのキャンペーンも活用してもらいたい。
[制作協力:Crucial]