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MacBook Pro 2015年モデルを最新NVMe SSDで延命、改造手順を全紹介!

Samsung SSD 970 EVO PlusでMacのストレージを大容量・高速化 text by 坂本はじめ


空き容量は約10倍に増加!書き込み速度は2倍にSSD換装の効果をチェック

 最後にSSD換装による効果を確認しておこう。

 今回のSSD換装により、換装前はOS以外ほとんど何も保存やインストールをしていない状態でも105.79GBしかなかった空き容量は、換装後には984.93GBと10倍近くにまで増加した。

 これなら、外付けストレージなどを用意することなく、MacBook Pro本体だけでたくさんの動画や写真、音楽などを持ち歩くことが可能だ。

交換前の内蔵ディスク容量。空き容量は105.79GBだった。
交換後の内蔵ディスク容量。空き容量は984.93GBと10倍近くにまで増加した。

 また、最新世代SSDへの換装により、MacBook Proのストレージ性能も当然向上している。

 MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)は、ハードウェア的な制約により、SSDは最高でもPCIe 2.0 x4接続までの制約がある。

 このため、SSD 970 EVO Plusのピーク速度はPCIe 3.0 x4接続時の約半分に制限されるものの、AJA System Testではリード・ライトともにApple純正SSDを上回る性能を発揮しており、特にライト性能は2倍以上に向上した。

 クリエイター的な用途ではライトの性能が重要になるシーンも多いので、そうしたユーザーは特にSSD換装の恩恵を受けられるだろう。

SSD換装前のストレージ性能。
SSD 970 EVO Plusに換装後のストレージ性能。ライト性能は2倍以上に達している。

 MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)のSSD換装はやや手間はかかるものの、当時は高価で妥協せざるを得なかったSSD容量を大きく改善し、MacBook Pro単体で持ち出せるデータの量を飛躍的に増やすことができる。

 ストレージの容量以外の部分で性能的に不満が無く、空き容量の少なさから買い換えなどを検討している場合は、内蔵SSD換装にチャレンジしてみる価値はある。

 もちろん、メーカー保証のない行為となるため、リスクはすべて自己責任となる面や、2015年以前のMacBook Proなど、SSDの換装可能なモデルはある程度限られるといった部分はあるが、Macを延命させる手段としては効果的だ。

[制作協力:Samsung]

※ノートPCの分解行為やパーツの換装はメーカー保証外の行為となります。この記事を読んで行った行為によって、仮に損害が発生しても弊誌および、メーカー、販売ショップはその責を負いません。