特集、その他
白ベースで卓上栄えする小型ハイエンドPC「STORM PG-OC」、白いゲーミングデバイスにも好適
10コアCPU + GeForce RTX 2080 SUPER搭載の高性能ゲーミングモデルを試す text by 坂本はじめ
2020年8月11日 00:03
BTO PCブランドである「STORM」より、白と黒のツートンカラーが印象的なコンパクトPC「PG-OC」が届いた。
コンパクトでスマートな印象のルックスとは裏腹に、10コア20スレッドCPUである「Core i9-10900」と、ハイエンドGPU「GeForce RX 2080 SUPER」を組み合わせた、本格的な高性能ゲーミングBTO PCだ。
今回は、「ハイスペック」と「コンパクト」を両立するこのBTO PCが備えるゲーミング性能を、発売されたばかりの「DEATH STRANDING」ほか、実際のゲームでチェックしてみた。
10コアCPU+GeForce RX 2080 SUPER搭載でコンパクトなBTO PC白×黒が美しいツートンカラーのゲーミングモデル
STORMの「PG-OC」は、省スペース性とパフォーマンスを両立するハイスペックなゲーミングBTO PC。ケースにはRAIJINTEKのMini-ITX専用PCケース「OPHION EVO WHITE」を採用しており、筐体サイズは174×290×375mm(幅×高さ×奥行)。
第10世代Coreプロセッサの10コア20スレッドモデル「Core i9-10900」と、NVIDIAのハイエンドGPUである「GeForce RTX 2080 SUPER」を搭載。1TBのNVMe SSDや、32GBのDDR4-3200メモリなど、足回りまでハイスペックなパーツを揃えている。
内蔵パーツは黒系統のカラーリングで統一されており、ケースの両側面に備えるガラスパネルを通して、白色のシャーシと黒色のパーツによるツートンカラーが楽しめる。ケース内部の配線もシンプルにまとめられており、スマートで整然とした印象のPCに仕上げられている。
小型でもハイエンドな性能、ベンチマークでパフォーマンスチェック
PG-OCはハイスペックなパーツで構成されているだけあって、各種ベンチマークテストでのパフォーマンスも優れている。本体サイズこそ小型ではあるが、10コアCPUの「Core i9-10900」とNVIDIA Turing世代の上位モデル「GeForce RTX 2080 SUPER」の組み合わせはかなり強力だ。
CPUの3DCGレンダリング性能を測定するCINEBENCH R20で「4,417pts」。最高品質設定の4K解像度で実行したファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークでは「9,363」を記録し、最高評価の「非常に快適」を獲得している。
Mini-ITXならではのコンパクトな筐体を採用するPG-OCだが、そのベンチマークスコアはハイエンドゲーミングPCと呼ぶに相応しい立派なものだ。この優れたパフォーマンスが、実際のゲームでどのくらいのプレイ体験を実現できるのかもチェックしていこう。
競技性重視の新作FPS「VALORANT」では超ハイフレームレートを実現
ライアットゲームズのVALORANTは、競技性を重視して開発されたタクティカルFPSの新作だ。
PCへの要求スペックが比較的ゆるめな本作をハイエンドゲーミングPCであるPG-OCで動かした結果、フルHD(1,920×1,080ドット)かつ最高画質設定において、平均で約607.2fpsを記録する超ハイフレームレートを実現した。
シーンによっては240fps程度まで低下することもあるが、それでも既存のゲーミングモニターのほとんどで、表示性能を最大限に活用できるほどのパフォーマンスだ。
大人気バトルロイヤルTPS「フォートナイト」では、高画質設定で100fps超を実現
世界屈指の人気を誇るバトルロイヤルTPSのフォートナイトでは、フルHD解像度かつ最高画質設定でフレームレートの測定を行った。なお、グラフィックスAPIは標準のDirectX 11を利用した。
リプレイ機能とFRAPSを利用して測定したフレームレートは、平均で約179.108fpsを記録。高画質設定であっても、144Hzクラスのゲーミングモニターの表示能力を存分に活用できるだけのフレームレートでプレイすることが可能だ。
待望のPC版が登場した「DEATH STRANDING」は超高画質設定でプレイ可能
コジマプロダクションの初作品として注目を集め、7月14日に待望のPC版が発売された「DEATH STRANDING」。DirectX 12専用タイトルである本作では、フルHD解像度かつ最高画質設定でフレームレートを測定してみた。
プレイ中のフレームレートは場面によって変動するものの、120~150fpsという高水準な数値で推移していた。60fpsを維持できれば十分に快適であると言える本作において、このフレームレートは過剰とも言える数値だが、それだけPG-OCが備えるゲーミング性能が優れていることの証左であり、より高解像度でもプレイできる可能性を示すものでもある。
フルHD解像度で100fpsを超える高フレームレートを実現できたことから、さらなる高画質を目指して4K解像度(3,840×2,160ドット)かつ最高画質設定を適用してみたところ、60fps前後のフレームレートでプレイすることができた。
安定して60fpsを維持するにはDLSSの利用や画質設定の調整が必要だが、PG-OCが4K解像度かつ高画質設定でも十分にDEATH STRANDINGを楽しめるPCであることは確かだ。
高画質もハイフレームレートもお手の物ツートンカラーがオシャレな小型ハイエンドゲーミングPC
実際のゲームを使ってチェックしたPG-OCのゲーミング性能は、文句なしに優秀なものだった。
VALORANTやフォートナイトのように競技性の高いFPSやTPSから、DEATH STRANDINGのように美しいグラフィックを通じてゲームの世界に没入するタイプのゲームまで、ジャンルを問わず快適にプレイすることができる。
ツートンカラーがベースのルックスには、近年流行りのRGB LEDイルミネーションで鮮やかに彩られたゲーミングPCとは違った魅力がある。コンパクトかつ高性能で、ユニークなルックスのBTO PCを探しているなら、PG-OCは有力な選択肢となるだろう。
[制作協力:STORM]