特集、その他

アキバの2020年10大ニュース投票結果発表、首位はRyzen 5000シリーズのデビュー

GeForce 3000シリーズやつくもたん卒業も上位にランクイン

 読者に投票していただいた「アキバの2020年10大ニュース」の結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月8日~12月20日
 総有効投票数:9,654票 (2,306人)

1位は Zen 3アーキテクチャ採用の「Ryzen 5000シリーズ」が発売、最上位のRyzen 9 5950Xは16コア/32スレッド」 (1,623票)

 快進撃を続けるAMDの最新CPU「Ryzen 5000」シリーズの発売が、堂々の第1位を獲得。発売前から性能の高さが話題となり、販売解禁日には多くの自作PCファンが秋葉原に集結。大半のショップが当日の昼頃までに整理券を配布し、ショップによっては開店前から行列ができるなど盛り上がりをみせた。11月の発売までは前モデル「Ryzen 3000」シリーズが自作PC市場を牽引しており、AMD人気が昨年以上に感じられた1年だった。

Ryzen 5000シリーズ
Ryzen 9 5950X

 Ryzen 5000シリーズは、新世代の「Zen 3」アーキテクチャを採用したSocket AM4対応のデスクトップ向けCPU。

 Ryzenは2017年に第1世代が発売され、今回のモデルは第4世代にあたる。コア数は前世代のRyzen 3000シリーズから大きな変更は無いものの、Zen 3ではレイテンシを低減するなどの改善が行われ、従来モデルよりも性能が向上している。また、IPC(Instructions Per Cycle、1サイクルあたりの実行できる命令数)も向上し、ワットあたりの性能の高さもウリとなっている。

販売解禁直後の様子
Ryzen 5 5600Xを除き売り切れ

 ラインアップはRyzen 9 5950X/5900X、Ryzen 7 5800X、Ryzen 5 5600Xの4モデル。最上位のRyzen 9 5950Xは、16コア/32スレッド、ベースクロック3.4GHz、ブーストクロック4.9GHz、L2キャッシュ容量8MB、L3キャッシュ容量64MB、TDP 105Wと言ったスペックを持つ。

 なお、これら4モデルのうち上位3モデルは入荷数が少ないこともあってか、発売後1か月経った12月後半時点でも強い品薄が続いている。ショップへの問い合わせも多いということなので、早急に在庫状況が改善されることを期待したい。

ラインアップは4種類
価格表(税抜き表記)

関連記事

 2位以下のランキングは以下のとおり。前モデルから大幅に性能が向上したGeForce RTX 30シリーズの発売や、PC業界のアイドル?つくもたんの卒業、緊急事態宣言化のショップ長期休業など、話題の多い1年だった。

順位ニュース/解説
2位
(1,086票)
GeForce RTX 30シリーズがデビュー、最上位のRTX 3090は8K HDRゲーミングを実現
(PCIeインターフェイスもGen4に)
3位
(1,036票)
つくもたんが卒業、PCパーツ業界を10年以上盛り上げた人気キャラクター
(つくもたんの後任?な“九十九 トッカ(トッカちゃん)”も登場)
4位
(717票)
緊急事態宣言をうけて多くのショップが長期休業
(1か月以上休業したショップも)
5位
(687票)
RDNA 2アーキテクチャ採用の「Radeon RX 6000」シリーズが発売
(Ryzen + Radeonで性能が向上する「Smart Access Memory」機能を搭載)
6位
(614票)
PCショップの統廃合進む、ツクモは複数閉店、ドスパラや東映は店舗を統合
(ツクモやパソコン工房の中古品専門店もオープン)
7位
(595票)
64コア/128スレッドの「Ryzen Threadripper 3990X」が発売、価格は約50万円
(世界初の64コア・デスクトップ・プロセッサー)
8位
(554票)
飲食店やアミューズメント施設などの閉店が急増、新型コロナの影響
(長年親しまれてきた店舗が相次いで閉店)
9位
(488票)
Windows 7の延長サポートが終了、乗り換え先のWindows 10は一時品薄に
(窓辺ななみも卒業))
10位
(375票)
Webカメラやヘッドセットなど、テレワーク関連製品の需要が急増
(Webカメラ+Wi-Fi搭載の中古品Windowsノートも人気に)
11位
(340票)
最大リード7,000MB/sの超高速NVMe SSDが複数メーカーから、250GBの低容量モデルからラインアップ
(PCIe 4.0対応のM.2タイプ)
12位
(260票)
Zen 2コア採用のAPU「Ryzen PRO 4000シリーズ」が登場、Radeon VegaベースのGPUを内蔵
(ビジネス向けのセキュリティー機能も搭載)
13位
(259票)
Intelの第10世代Coreプロセッサー「Comet Lake-S」がデビュー、最上位のCore i9-10900Kは10コア/20スレッドで最高5.2GHz動作
(マザーボードは新型CPUソケット「LGA1200」を採用)
14位
(214票)
Wi-Fi 6対応製品が増加、無線LANモジュールや中継器など
(PlayStation 5でも採用)
15位
(164票)
アキバの老舗飲食店も新しい生活様式に対応、サンボやじゃんがらがテイクアウトを開始
(じゃんがらは専用容器でトッピングも可能)
16位
(154票)
過去最大の18TB HDDが登場、Western DigitalとSeagateから
(エンタープライズ向けに加えてNAS向けもあり)
17位
(151票)
Oculus Quest 2やVIVE Focus PlusなどスタンドアローンVR HMDが増加
(Oculus Quest 2は店頭でも販売され入手性が向上)
18位
(119票)
中古/モバイル系ショップの勢い増す
(PCコンフルが増店、ワールドモバイルが一棟展開)
19位
(91票)
大容量の8TB SSDに2.5インチやM.2タイプが登場
(SAMUSNGやCORSAIRから)
20位
(31票)
ドスパラやアークのBTO対応ゲーミングPCがリニューアル
(ツクモからはMSIコラボのPCが発売)
その他(96票)