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アキバの2017年10大ニュース投票結果発表
首位は「打倒Intel、AMDファン注目の最新CPU「Ryzen」が遂にデビュー、深夜販売は大盛況」
2017年12月28日 13:00
読者に投票していただいた「アキバの2017年10大ニュース」の結果をここで発表しよう。
投票受付期間:12月11日~12月22日
総有効投票数:7,012票(1,755人)
1位は「打倒Intel、AMDファン注目の最新CPU「Ryzen」が遂にデビュー、深夜販売は大盛況」 (1,269票)
AMDの「Zen」マイクロアーキテクチャを採用したSocket AM4対応CPU「Ryzen 7」は、3月3日(金)0時にデビュー。“解禁”となった同日は複数のショップが深夜販売を実施し、CPUを買い求める客で行列ができるなど、いつもの閑散とした夜とは異なる人出で大いに賑わった。
発売直後は、CPUやマザーボードへの高い需要にショップの入荷が追いつかずに入手困難となり、その後も約1ヶ月に渡って品薄になるなど、人気の高さを示した。購入したい人にとっては歯がゆい状況だったが、「売れ残り」のマザーを物色する向きや、補完的にバルクCPUを販売するショップが出るなど、自作PC界が賑わった時期でもあった。
8コア/16スレッド、合計キャッシュ容量20MBとハイスペックで、高いマルチスレッド性能を持つCPUとしては安価、というコストパフォーマンスは確かに魅力的。2011年10月に発売されたAMD FXシリーズ(Bulldozerアーキテクチャ)に代わる久々の新世代CPUとして、発売前からPC自作ユーザーを中心に期待されていたことも好調の要因だろう。
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2位は「メモリは年初から値上がり一辺倒、主流のDDR4メモリは1年で価格は2倍に」 (566票)
メモリは年間を通して値上がりが続いており、年初と比較すると価格は2倍~2.5倍程度にまで値上がりしている。気軽にメモリを増設することも難しくなり、価格高騰を嘆くユーザーは多い。
DDR4メモリは一時16GBモジュールが主流となるかと思われたが、価格高騰に伴い、8GB×2枚セットが現在も主流。ショップでも、これまで性能を求めるユーザーは16GB×2枚セットを購入していたが、予算の都合で買い換え時に8GB×2枚セットを選択するケースが増えているという。
直近の値動きでは横ばい気味となっているものの、今後、具体的に値下がりすると言った話は出ていない。値上がりの要因は主に品薄によるものだが、これが解消されると言った話も今のところは無い。ユーザーは買い時の判断が難しく、当面は悩ましい状況が続きそうだ。
2017年は多数の新型CPUが発売され、これに合わせるかたちで定格メモリはDDR4-2666まで高速化、ハイエンドユーザー向けにはDDR4-4600対応のOCメモリなども投入されている。こうした製品を多くのユーザーが手に取れるよう、状況が改善されることを願いたい。
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3位は「 Intelのメインストリーム向けCPUが1年で2度もアップデート、年始にKabby Lake-S、年末にCaffe Lake-S」 (560票)
2017年、Intelは1月に「Kaby Lake-S」、11月に「Coffee Lake-S」を投入し、年に二度コンシューマープラットフォームを更新した。
後半に登場した「Coffee Lake-S」は、Intelのコンシューマー向けCPUとしては初の6コアモデルもラインナップされており、大きく性能が強化された。なお、Intelのコンシューマー向けCPUのコア数が増加するのは、約11年前に登場した4コアのCore 2シリーズ以来のことだ。
2017年は、Intel、AMDともに、コンシューマーからハイエンドプラットフォームまで一気に刷新された年となっており、数多くの新型CPUが発売されている。久々にIntel VS AMDの図式となったことや、CPUコア数増加という見えやすいかたちでの性能向上がもたらされたこともあり、「Coffee Lake-S」も2017年を盛り上げた代表的なPCパーツといえるだろう。
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4位以降のランキングは以下のとおり。
順位 | ニュース/解説s |
---|---|
4位 (556票) | 三月兎やアソビットシティ、ニッピンなど有名ショップが相次いで閉店 (秋葉原らしいショップが今年も閉店) |
5位 (543票) | 仮想通貨マイニング用にビデオカードの大量購入が続発、Radeonが一時品薄に (Radeon RX 400/500シリーズが仮想通貨マイニング需要で大人気に) |
6位 (508票) | AMDのハイエンドCPU「Ryzen Threadripper」が登場、発売直後に大幅値下がり (発売直後に価格改定、早期購入者にはQUOカードを配布) |
7位 (412票) | Intelのハイエンドプラットフォームが3年ぶりに刷新、18コア/36スレッドの「Core i9-7980XE」が発売 (Intelの最上位モデルは「Core i9」シリーズに、対応チップセットはX299) |
8位 (321票) | ショップの再編進む、ビックカメラが遂に秋葉原進出 (ソフマップの店舗再編で秋葉原本館がビックカメラに、ドスパラや千石電商は店舗統合) |
9位 (252票) | NVIDIA TITAN X超えの最速GPU「GeForce GTX 1080 Ti」がデビュー、実売10万円超えながら人気に (ハイエンドカードのヒット製品に、各社オリジナルデザインモデルを投入) |
10位 (232票) | 仮想通貨ブームでマイニング向け製品が複数発売、変則レイアウトマザーや低容量SSDも登場 (最大19枚ビデオカードを接続できるマザーも、一部ショップは仮想通貨での決済に対応) |
11位 (224票) | 12TB HDDが発売、HGST、Seagate、Western Digitalの各社が市場に投入 (ヘリウム封入の高速モデル、エンタープライズ向け) |
12位 (221票) | なぜか2017年にファミコン・スーパーファミコンソフトが新製品ラッシュ (NEO平安京エイリアンやアイアンコマンドー 鋼鉄の戦士など) |
13位 (192票) | “ドン勝”が人気に、今年のPCゲームは「PUBG」がヒット、ハイエンドクラスの推奨PCも発売 (PUBG需要で高性能ゲーミングPCが人気に、ゲーミングノートPCは高性能な薄型モデルも多数登場) |
14位 (178票) | 自作通りに「アパホテル 秋葉原電気街口」がオープン、カプセルホテルなども増加 (T-ZONEやドスパラパーツ館のあった場所はアパホテルに) |
15位 (151票) | AMDのハイエンドGPU「Radeon RX Vega 64」が登場、販売ショップは一部に限定 (下位のRadeon RX Vega 56は発売翌日に価格改定、CPUに続き価格に関する混乱続く) |
16位 (109票) | 過去最大400GBのmicroSDXCカードが販売開始、SanDisk製 (microSDXCの容量は昨年から1.5倍に) |
16位 (109票) | 手のひらサイズのMZ-80C「PasocomMini」が発売 (往年の名機をミニサイズで再現、レトロPC好きの人気を集める) |
18位 (102票) | Windows 10が動作するモデルも登場、電子工作向けの小型ボードが多数発売 (Atom搭載の「LattePanda」や小サイズで高性能な「Tinker Board」など) |
19位 (96票) | 「Windows MR」対応ヘッドセットの店頭販売スタート、Windows 10 Fall Creators Updateで正式サポート (キズナアイのコンテンツが楽しめる店頭デモも実施) |
20位 (93票) | M.2 SSD冷却用のパーツが多数発売、ヒートシンクやサーマルパッドの需要高まる (M.2 SSDの発熱による速度低下が問題に、ヒートシンク付きの変換基板も人気に) |
21位 (81票) | ビデオカード用外付けボックスが各社から発売、ラインナップが一気に増加 (インターフェイスはThunderbolt 3、大小様々なモデルが登場) |
22位 (76票) | 3D XPointメモリ採用製品がIntelから登場、Optane SSDやHDDキャッシュ用のOptaneメモリーなど (コンシューマー向けにOptane SSD 900Pシリーズが発売、サーバー向けモデルも投入) |
23位 (58票) | 2TBプラッタ採用の3.5インチHDD「ST4000DM004」が登場、容量4TBで筐体は薄型化 (同社の同容量モデルから消費電力も低下、記録方式は非公表) |
23位 (58票) | 高速LAN対応製品が増加、無線はWiGig対応マザーやモジュール、有線は安価な10GBASE-T LANカードが登場 (高速環境導入の敷居下がる、普及は来年以降?) |
25位 (45票) | 個室DVDもVR対応に、ソフト・オン・デマンドの新店舗「SOD VR」がオープン (これまでにない店舗ということもあり、開店時に注目を集める) |
その他(75票) |