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アキバの2016年10大ニュース投票結果発表
首位は「Pascal」採用のGeForce GTX 10シリーズ発売
2016年12月28日 10:00
読者に投票していただいた「アキバの2016年10大ニュース」の結果をここで発表しよう。
投票受付期間:12月5日~12月17日
総有効投票数:6,424票(1,578人)
1位は“「Pascal」採用のGeForce GTX 10シリーズ発売、GTX 1080は10万円クラスの製品としては異例の大人気に” (617票)
NVIDIA製GPUの新世代であるGeForce GTX 10シリーズが登場したのは春のこと。ハイエンドモデルのGTX 1080が5月27日(金)の22時に“解禁”され、店頭でビデオカードの夜間販売が行なわれた。
GTX 1080では、「Maxwell」に代わる新たなアーキテクチャ「Pascal」のほか、最新のGDDR5Xメモリが採用。パフォーマンス、省電力性とも向上し、搭載カードは実売約10万円と高価だったにも関わらず、夜間販売で長蛇の列ができたり「30秒で完売」(一部ショップ)したりと、人気の高さがうかがわれた。
翌月以降は下位モデルのGTX 1070、GTX 1060、GTX 1050 Ti/1050が登場。6月のGTX 1070のデビュー時にも、22時からの夜間販売が行なわれた。さらに、7月のGTX 1060や、10月のGTX 1050 Ti/1050では、ショート基板を用いた小型カードも登場し、PCパーツとしての選択肢が広がった。
ちなみに、10月には、GTX 1080を超える“最強GPU”のTITAN Xもデビューした。しかし、店頭ではショップブランドPCに搭載される形のみで販売され、カード単体ではなかったとあって、夜間販売などのイベントは行なわれなかった。
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2位は「大台越えの10TB HDDがついに発売、HGSTとSeagateから」 (540票)
2016年は、HDDの最大容量が1ケタから2ケタに、つまり10TBに達したことでも節目と言える。4月に、初の10TB HDDとなったHGST(Western Digital傘下)の「Ultrastar He10」と、Seagateの「Enterprise Capacity 3.5 Hard Drives (Helium)」が発売された。
それまでのHDDの最大容量は8TB(初の製品は2014年11月発売)で、それからは2TBの上積みだが、やはり「大台到達」は多くのPCユーザーにとっての一大トピックとなったようだ。
7月にはSeagateから安価の「IronWolf」が発売され、HGST製品にも値下げが波及するなど“10TB市場”が活況。続いて、Western Digitalの高耐久モデル「WD Gold」、Seagateの高性能7,200rpmモデル「BarraCuda Pro」などが登場して、ラインナップが充実した。
ちなみに、1TB HDDが初登場したのは9年前の2007年3月。容量の単位がGBからTBへとシフトする節目とあって、当時の一部ショップは「TB時代の幕開けです」とアピールしていた。
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3位は「1TBクラスのSSDが普及価格帯に値下がり、主流はTLC NAND採用モデルに移行」 (522票)
SSDがPCのメインストレージになって久しいが、特に2016年は容量1TBクラス(960~1024GB)で大きな価格変動が見られ、512GB以下のクラスと同様に「普通に買える」ようになった印象がある。
2.5インチタイプの1TBクラスの最安値(以下全て税込価格)の変動を大まかに見てみると、まず2月までに節目となる3万円を切り、3月も値下がりが続いて25,000円台へ、そして6月までに21,000円台までに下落した。2016年前半の半年間で、ほぼ1万円下がった形だ。
ただ、以降は10月まで21,000円台で落ち着き、その後は安値品が店頭から無くなったために25,000円台に戻り、12月中旬時点ではその状態が継続している。
また、リード1,000MB/sを超える高速のNVMe M.2 SSDでも、特に8月以降に多くの製品が登場して注目された。そして、2.5インチSSDについては、最大容量となる4TBの製品が12月に発売されている。
SSDに使われる主流のNANDフラッシュがTLCタイプに移行したのも本年で、それまでのMLCタイプに代わるTLC SSDの新製品が多数発売された。TLCは、SSDの大容量化・低コスト化が図れる一方で、耐久性ではMLCに劣るとされるが、ファームウェアにより製品寿命を長期化したというPlextorの「M7V」も登場しており、こうした独自性も製品選びのポイントとなりそうだ。
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4位以降のランキングは以下のとおり。
順位 | ニュース/解説s |
---|---|
4位 (521票) | 若松通商やパソコンハウス東映、三月兎1号店、パーツ系の老舗ショップが閉店 (電子・PCパーツ系ショップは今年も縮小傾向) |
5位 (479票) | VR元年、大手ショップは専門フロアを常設、アダルトVRイベントは来場者殺到で一時中止 (HTC ViveやOculus Riftの一般販売開始、イベントも多数開催) |
6位 (427票) | DDR4メモリ本格普及、16GB×2枚セットも1.2万円前後まで値下がり (DDR3と価格は逆転、DDR4メモリが主流に) |
7位 (360票) | NVMe対応の超高速SSDが普及期に、M.2 SSDは最速3.2GB/s、PCIeは5GB/s超えモデルが発売 (SAMSUNGやPlextorの超高速M.2 SSDが人気に、Intelからはサーバー向けのPCIeモデル) |
8位 (347票) | PT3生産終了、最終出荷の在庫を求めてショップに行列ができる場面も (超人気チューナーカードがついに終息) |
8位 (341票) | T-ZONEやドスパラが入居していた自作PCの聖地ともいえるビルが解体 (跡地はアパホテル、現在建設中) |
10位 (338票) | 変わる秋葉原、駅ビルは解体、老舗の冨貴やカンブンドーが閉店 (ワイズマートや松屋など、お馴染みの店舗も無くなる) |
11位 (270票) | ポケモンGoブームでジャイロ付きスマホが人気に、モバイルバッテリーもバカ売れ (安価な国内メーカーの旧型スマホなどが人気に、関連グッズも多数発売) |
12位 (267票) | PolarisアーキテクチャのRadeon RX 400シリーズ発売、ワットあたりのパフォーマンスは最大2.8倍に (Radeon RX 480/470/460の3モデルが登場、省電力性が大きく向上) |
13位 (266票) | IntelのハイエンドCPU「Broadwell-E」発売、最上位は10コアの「Core i7-6950X Extreme Edition (プラットフォームはHaswell-Eと同じLGA2011-v3) |
14位 (136票) | Mini-ITXより一回り小さい新規格「Mini-STX」対応品が登場 (自作キットやマザーボード、ケースなどが登場) |
15位 (135票) | 1枚で64GBのメモリが登場、在庫販売も開始 (LRDIMMとRegistered DIMMの2タイプ、超大容量メモリ環境が構築可能に) |
16位 (133票) | “APU史上最高の性能”を持つ「A10-7890K」が発売、最高4.3GHz動作 (「ほぼ無音」をうたう新型クーラー「Wraith Cooler」などリテールクーラーもリニューアル) |
17位 (124票) | 今年も増え続ける飲食店、肉料理やラーメン店などが複数オープン (ステーキにローストビーフ、牛かつなど複数、駿河屋などのホビーショップも増加) |
18位 (123票) | 極小サイズでSSD並みの容量、256GBのmicroSDXCカードが販売開始 (複数メーカーから相次いで発売) |
19位 (122票) | レトロアイテムは今年も人気、サイメビ、エメドラ、ファミコンミニetc (ファミコンの新作「キラキラスターナイトDX」なども登場) |
20位 (97票) | Windows 10搭載の一体型PC「キーボードPC」が発売 (シリコンキーボード一体型PCの展示も) |
21位 (79票) | 2.5インチ最大容量の4TB HDDが登場、厚さは15mm (高級PCケースから廉価ケースまで様々なモデルが登場) |
22位 (43票) | 強化ガラス採用のPCケースが増加、1万円割れの安価なモデルも (高級PCケースから廉価ケースまで様々なモデルが登場) |
22位 (39票) | ゲーミングデバイス市場は各社参入で飽和状態?ゲーミング専門ショップも増加 (大手ショップは昨年以上にゲーム色を強める、Razerの専門フロアなどもオープン) |
24位 (38票) | 主要PCパーツにもRGB LEDの波、マザーボードやビデオカード、ファンもRGB LEDの時代に (ゲーミングデバイスにとどまらず、様々なパーツがRGB LED搭載に) |
その他(60票) |