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テレワーク需要でWebカメラが品薄に、ノートPCやキャプチャ製品も売れ行き好調
~ アキバのショップ店員が語る2020年 その1 ~
2021年1月18日 06:05
2020年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。
リモートワークの需要で、中古ノートPCとWebカメラが特に売れましたね。Webカメラに関しては100個以上まとめて欲しいという問い合わせもあり、一時期は再入荷の時期や在庫の問い合わせがひっきりなしにありました。あとは、ゲーミングチェアの問い合わせもかなり増えましたよ。
Webカメラとヘッドセットはここまで売れるとは思っていませんでした。今まではいらないアイテム扱いで、ノートPCに付いているWebカメラを塞ぐためのシールなんかも売っていたくらいに嫌われていたんですけどね~。テレワーク需要などで扱いが真逆になった感がありますよね。春から夏にかけてはこればかり売っていたような気がします。今はテレワークにもみんな慣れて、会議にWebカメラを使わない人も増え出している予感がします。音声だけで十分だったりするケースも多いですしね……。
テレワーク需要があったので、PC系は活気がありましたね。特にキャプチャ関連は凄く売れました。以前はキャプチャといえばフロアの片隅にちょこっとだけあるという感じでしたが、コロナ禍で出かけられないから自宅でゲーム配信をするとか、テレビ会議で使うといった方からの問い合わせが凄くありました。一番のピークはどうぶつの森が発売された時ですね。
すーっとジェルクッション。ロングセラーですね。あとは調理家電とか、家で使うようなものがよく売れました。PC周りだと、テレワーク需要でヘッドセットやカメラがよく売れましたね。あと印象に残っているのは、フラッシュメモリの値下がりですね。32GBが最安で300円とかですから。ちなみに、客足は1年前と比べると確実に減りました。代わりに通販で購入する人が増えましたね。
テレワーク需要で、自宅作業スペースを改善するグッズが売れましたね。特に折りたたみノートPCスタンドやノートPCのディスプレイ横にタブレットを固定できるようにするクリップが人気でした。あと、7月までは、テレワーク助成金の関係で10万円を切る中古品MacBookの需要が高かったですよ。
10万円未満のノートPCが目立って売れました。仕事用では固定資産にならないといった部分も重要なので、ビジネス用には価格が重視されましたね。新型コロナはマイナス面が大きいのですが、PC業界的には物がよく売れると言った側面もありましたね。
テレワーク需要は凄かったですね。秋葉原の街はゴーストタウンみたいになった時もPCはよく売れていましたから。
microSDの1TBが増えて、大容量化が加速したとか、Webカメラの問い合わせが急に増えたと思ったら、その後にマイクや4極-3極変換の問い合わせが増えたとか。
スマートフォン用のスタンドやマウンターなど、固定するアイテムがかなり売れましたね。おそらく、テレワークで会議などを行う際にスマートフォンを利用したいといったニーズだと思うのですが、ライト付きのスタンドなども結構数は出ましたね。もともとこうしたアイテムは昔からあり、ニッチな製品でしたが、新型コロナの影響でみんなが使うアイテムになった感がありますね。
アキバのショップ店員が語る2020年
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