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PS5でもPCでも使いやすい!曲面/165Hzの27インチゲーミングモニター「MSI Optix G27CQ4」

WQHD解像度でFreeSyncもサポート text by 坂本はじめ

 MSIのゲーミングモニター「Optix G27CQ4」は、曲面かつ165Hz駆動という高速性に加え、WQHD(2,560×1,440ドット)の精細な表示能力も備えた新世代のゲーミングモニターだ。没入感を高める曲面パネルを採用した本機は、ハイスペックなゲーミングPCを所有するユーザーはもちろん、家庭用ゲーム機との組み合わせでも素晴らしい表示能力を発揮する。

 今回は、120Hz表示に対応した家庭用ゲーム機「PlayStation 5」と、GeForce RTX 3090を搭載するハイスペックなゲーミングPCを使って、新世代ゲーミングモニターの魅力を確かめてみた。

曲面・165Hz駆動・WQHD対応の今時な27型ゲーミングモニター

 MSI Optix G27CQ4は、最大165Hz駆動に対応した27型曲面パネル採用のゲーミングモニターだ。画面解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、応答速度は1ms(MPRT)、VA方式の液晶パネルを採用している。

 本体サイズは611.5×225.4×457.9mm(幅×奥行×高さ)で、実売価格は4.2万円前後。

27型曲面ゲーミングモニター「MSI Optix G27CQ4」。
本体背面。
画面解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、最大165Hzのリフレッシュレートに対応している。
曲率1500Rの曲面液晶パネルを採用。カーブはそれほどきつくないのでFPSゲームなどにも利用できる。

 搭載しているインターフェイスは、DisplayPort 1.2(1基)、HDMI 2.0(2基)、ヘッドホン出力、電源入力(DC IN)で、これらは本体背面下部に集約されている。そのほか、電源スイッチを本体右下、OSD操作用のコントローラを本体背面の右下に備えている。

 MSI Optix G27CQ4の最大リフレッシュレートは入力端子によって異なっており、DisplayPort 1.2接続時が最大165Hzである一方、HDMI 2.0で接続した場合は最大144Hzとなる。また、AMDの動的ディスプレイ同期技術であるFreeSync Premiumに対応しており、対応GPUとの組み合わせることで、48~165Hzの範囲でリフレッシュレートをフレームレートに同期させることができる。

本体背面下部のインターフェイス。DisplayPort 1.2(1基)、HDMI 2.0(2基)、ヘッドホン出力、電源入力(DC IN)。
本体背面に配置されているOSD操作用コントローラ(Navi Key)。
DisplayPort接続時。選択可能なリフレッシュレートは60、85、100、120、165Hz。
HDMI接続時。選択可能なリフレッシュレートは60、85、100、120、144Hz。

 MSI Optix G27CQ4のディスプレイスタンドは、上下角度を-5~20度に調整できるチルト機能に対応している。本体背面にはVESA100(100×100mm)に準拠したねじ穴が設けられており、同規格に対応したモニターアームを利用することもできる。

MSI Optix G27CQ4のディスプレイスタンド。本体には付属のねじで固定する。
本体背面には、VESA100対応のねじ穴が配置されている。
上下角度をもっとも下向き(-5度)にした状態。
上下角度をもっとも上向き(+20度)にした状態。

PlayStation 5用ハイフレームレート液晶としても使えるMSI Optix G27CQ4フルHD/120Hz駆動で動作可能

 最新の家庭用ゲーム機であるPlayStation 5では、その強力なGPU性能を背景に、対応ゲームであれば120Hzでのプレイが可能となっている。今回は、120Hz表示対応タイトルである「フォートナイト」を使い、PlayStation 5に接続したMSI Optix G27CQ4で120Hz表示を実現する方法を紹介しよう。

 まずは、PlayStation 5で120Hz出力が有効になっているのかを確認する。PlayStation 5の「設定」から「スクリーンとビデオ」に入ると、「映像出力」の最下段に「120Hz出力を有効にする」という項目があるので、これが「自動」になっていることを確認しよう。もし、「オフ」になっている場合は「自動」に変更すればOKだ。

「設定」から「スクリーンとビデオ」を選択してメニューを表示する。
「映像出力」のメニューから、「120Hz出力を有効にする」が「自動」になっていることを確認する。

 続いて、PlayStation 5の「設定」から「セーブデータとゲーム/アプリ設定」に入り、「ゲームプリセット」のメニューを表示する。ここに「パフォーマンス優先と画質優先」という項目があるので、フォートナイトで120Hz表示を行う場合は「パフォーマンス優先」に設定する。これで、PlayStation 5本体の設定は完了だ。

「設定」から「セーブデータとゲーム/アプリ設定」を選択してメニューを表示する。
「ゲームプリセット」のメニューで、「パフォーマンス優先と画質優先」を「パフォーマンス優先」に設定する。

 フォートナイトを起動したら、メニューの「設定」から「グラフィック」を選択。最上段の項目である「120FPSモード」を「オン」にすれば、ゲーム画面のフレームレートが120fpsで描画されるようになる。

 これで120Hz表示の設定は全て完了だ。設定どおり120Hz表示になっているのかを確かめたいときは、MSI Optix G27CQ4のOSDを表示すれば現在のリフレッシュレートが確認でき、フォートナイトの「グラフィック」で「FPSの表示」をオンにすれば現在フレームレートが表示される。

 60Hz表示と120Hz表示では、プレイ時の描画の滑らかに差がしっかりと感じられるので、より快適にフォートナイトをプレイしたいのであれば、こうしたハイフレームレート対応のゲーミングモニターを使用し楽しみたいところだ。なお、フォートナイトで表示フレームレートが120fpsまで上がるのはプレイ中のみで、メインメニューなどでは60fpsに制限されるようだ。

フォートナイトの「設定」から「グラフィック」を選択し、「120FPSモード」をオンにする。
MSI Optix G27CQ4のOSDと、フォートナイトのfpsを表示したところ。120fpsと120Hzになっていることが確認できる。

PCとの接続で「高精細」と「高速駆動」を両立するMSI Optix G27CQ4

 PCと接続したMSI Optix G27CQ4は、フルHDを超えるWQHDの高精細表示と、最大165Hzの高速駆動が両立できる。この表示能力をフル活用するためにはPC側にも相応の性能が必要となるが、高速表示が重要なFPSやバトルロイヤルゲームから、AAA級オープンワールドのようなグラフィック重視のタイトルにまで対応できるMSI Optix G27CQ4は、汎用性の高い曲面ゲーミングモニターである。

 その表示能力の限界を確認すべく、GeForce RTX 3090搭載のテストPCを接続してみたところ、「Apex Legends」ではグラフィック設定を可能な限り高く設定しても、WQHD解像度で165fps動作を実現することができた。

WQHD最高画質設定で実行したApex Legends。フレームレートはほぼ165fpsに貼りついている。
Apex Legendsのグラフィック設定。

 Apex Legendsのようなタイトルでは、フレームレートやリフレッシュレートが注目されがちではあるが、画面の表示が高精細になれば視認性も向上する。ハイスペックなゲーミングPCとMSI Optix G27CQ4を組み合わせれば、一般的な144Hz駆動のフルHDゲーミングモニターよりも優れたゲーム体験が得られるだろう。

 また、カーブが緩やかな1500Rの曲面パネルを採用しているので、RPGなど没入感を高めたいゲームタイトルに使用するのも良いだろう。高解像度/高フレームレート/没入感のバランスが取られたゲーミングモニターなので、ジャンルを問わず使える汎用性が高いモデルと言えるだろう。

PlayStation 5とPCの両方で高速表示を楽しめるハイスペックなゲーミングモニター

 MSI Optix G27CQ4は、家庭用ゲーム機であるPlayStation 5と、ゲーミングPCで高リフレッシュレート表示を実現するハイスペックなゲーミングモニターだ。PCでの利用ではWQHDの高精細表示にも対応しているので、幅広いジャンルのゲームをより良い表示品質と、曲面ディスプレイならではの没入感を楽しめる。

 価格も約4.2万円と表示性能の割に安価であり、表示品質に重きをおくゲーマーにとって、コストパフォーマンスの高い選択肢となるだろう。PlayStation 5やゲーミングPC用のディスプレイを探しているユーザーや、初めて曲面タイプのゲーミングモニターを導入するといったユーザーは、是非候補として検討してもらいたい。

[制作協力:MSI]