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PC初心者でも作れる!?初めての自作PC講座【ついに起動!Windows 11 インストール編】

[第4回]失敗しないための準備からの手順を画面付きで解説 text by 石川 ひさよし

いよいよスタート!Windows 11のインストール

 インストールメディアからPCを起動できると、Windows 11のインストーラーが起動してついにインストール作業に入ります。画面ごとにタイトルと説明書きがあり、それを読み入力や選択を行って次のステップに進む、対話型インストール形式です。

インストール時に用いる言語やキーボードを設定します。これはパッケージ版の例です

 最初は「Windowsセットアップ」とタイトルされた画面が表示されます。言語やキーボードなどについて選択肢が用意されていますが、これは日本語版Windows 11をインストールするかではなく、Windows 11のインストールを日本語で進めるかの選択です。多くの場合、ここのオプションを変更する必要はないと思われますが、キーボードだけは日本語配列キーボードが英語配列キーボードに誤認識されることがまれにあります。その場合は選び直しましょう。

作成したインストールメディア(24H2)では「言語設定を選択」と「キーボード設定を選択」という2画面に分かれていました

 なお、購入時期や作成時期の違いでインストールされるWindows 11のバージョンが若干異なり、今回用意したパッケージ版に同梱されているインストールメディアのWindows 11のバージョンは1世代前の23H2、自前で作成したインストールメディアは最新の24H2でした。ただし、選択肢や入力項目などはほぼ同じです。以降パッケージ版インストールメディアを用いてインストールの流れを追っていきます。

新規インストールを行う場合は「今すぐインストール」を選びます

 「次へ」を押すと中央に「今すぐインストール」、左下に「コンピューターを修復する」という画面が表示されます。Windows 11の新規インストールをする場合は前者を押して次に進みます。修復は文字どおりインストール済みのWindows 11を修復する際のオプションです。

プロダクトキーを入力します

 「セットアップを始めています」という画面を挟み「Windowsのライセンス認証」が表示されます。ここがプロダクトキーを入力する画面です。下にあるテキストボックス(アンダーライン部)に入力します。プロダクトキーの途中にある「-」は自動的に挿入されます。アルファベット入力はキーボードの状態に関わらず大文字になるので[Shift]キー操作は不要です。そのほかは普段のキーボード操作と同じです。

 プロダクトキーは、パッケージ版なら同梱されているカードに、オンラインコード版なら購入直後に届くメールやメッセージなどに記載されています。正しく入力されてはじめて「次へ」ボタンが有効になります。

パッケージ版はカード裏
オンラインコード版はメールやメッセージなどで届きます

 なお、下に「プロダクトキーがありません」という選択肢もあります。画面内の説明にもあるとおり、同じPCにWindows 11を再インストールする場合にこのオプションを選択します。

ライセンス条項の確認です。一読してチェック後「次へ」を押します

 次は「適用される通知とライセンス条項」です。中央テキスト枠内のライセンス条項を一読し同意できれば「Microsoftソフトウェアライセンス条項に同意します。(以下略)」にチェックを付けます。チェックが付くと「次へ」ボタンが有効になります。

新規インストールの場合は「カスタム」を選びます

 次は「インストールの種類を選んでください」です。「アップグレード」と「カスタム」の選択肢が用意されています。多少違和感を覚えるかもしれませんが、今回のような新規インストールでは下の「カスタム」を選択します。

インストールするドライブを選びます。通常は「ドライブ0 の割り当てられていない領域」を選びます
同容量のSSDを2基搭載した際の例です。優先順位的にドライブ0がマザーボード表記のM.2_1(番号が若い)に搭載されたSSDと予想はつきますが、無用なトラブルを避けるためにもインストール時は最小構成で望むのがベターです

 次は「Windowsのインストール場所を選んでください」という画面です。接続しているSSDが1基で、新品または消去済みのものなら選択肢は「ドライブ0」のみです。複数台のSSDを接続していれば「ドライブ1」以降も表示されます。仮に同じ容量のドライブを複数台接続していた場合、インストールするSSDがどれかという混乱が生じます。混乱を避けるためにもインストールは最小構成で行うのがベターです。

旧OSが入ったまま未消去のSSDではすべてのパーティションが表示されます。一つ一つ削除していくと最終的に「ドライブ0 の割り当てられていない領域」の状態になります

 使いまわしのSSDを消去する場合はこの画面から行います。新品・消去済みSSDと異なり、使いまわしのSSDはドライブ内のすべてのパーティションが表示されているはずです。パーティションを選択し、下にある削除を押せばパーティションが開放されます。この操作をすべてのパーティションに対して行いましょう。するとドライブ0のみの状態になります。

ネットワークのドライバをインストールするには、「ドライバーの読み込」をクリックします

 この「Windowsのインストール場所を選んでください」画面ではもう一つ重要な作業があります。ネットワーク機能のドライバのインストールです。作業の流れやウィンドウタイトルからするといかにもストレージを対象とした操作に見えてしまいますが、実はここの「ドライバーの読み込」から行います(画面上では「み」が1文字消えてしまっています)。

「ドライバーの読み込み」ダイアログボックスが表示されるので、「参照」を押しましょう
「フォルダーの参照」画面になるので階層を辿り、インストールメディア内のドライバを入れたフォルダまで展開し「OK」を押します

 クリックするとひと回り小さなウィンドウが開くのでそこの「参照」を押します。「フォルダーの参照」ウインドウが開くので、インストールメディア作成時にLANドライバを収録したフォルダまで階層を辿り「OK」を押します。

「インストールするドライバーの選択」画面でドライバを選択、「次へ」を押すと読み込みが始まります

 「OK」の後「インストールするドライバーの選択」画面が表示されます。該当するドライバを選択した後、「次へ」を押せばドライバがロードされます。再び「Windowsのインストール場所を選んでください」画面に戻るので、「次へ」を押しましょう。

「次へ」を押すと処理が始まります

 「Windowsをインストールしています」画面に変わりインストールファイルのコピーなど作業が始まります。これが完了すると自動的に再起動します。ここまでがインストールの前半戦です。Windows 11のというよりはインストールのための各種設定といった内容です。