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5万円台で最新ゲームもかなり遊べる!ASRock Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OC
クーラー性能はかなり優秀、静音性も期待できる一枚 text by 坂本はじめ
- 提供:
- ASRock/テックウインド
2025年2月25日 13:00
安値店では5万円前後で購入可能なASRock製ビデオカード「Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OCOC(B580 SL 12GO)」。IntelのミドルレンジGPU「Intel Arc B580」を搭載したモデルで、白い外観も特徴となっている。
堅牢性を特徴とするASRock Steel Legendシリーズのモデルでもある同製品、コスト面だけでなく性能や作りこみの面でも優れているのかチェックしてみよう。
堅牢に設計されたASRockの白いビデオカード「Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OC」
まずは外観や仕様から確認していこう。本機が搭載するIntel Arc B580は、IntelのXe2アーキテクチャと12GBのGDDR6メモリを採用した最新世代のミドルレンジGPU。
ゲームに限らず、クリエイティブやAIにも活用可能なモデルで、フレーム生成にも対応したIntelの超解像技術「XeSS 2」が利用できる点も特徴だ。
白いカラーリングが目を引く本機だが、クーラーには3基の冷却ファンを搭載したトリプルファンGPUクーラーを搭載。クーラーと金属製のバックプレートに覆われた基板には、ASRock独自の品質基準である「Super Alloy Graphics Card」に基づき、Dr.MOS(MOSFET)やSP-Cap(コンデンサ)をはじめとする高耐久部品を採用している。
動作に必要な補助電源コネクタはPCIe 8ピン×2基で、ブラケット部には映像出力端子としてHDMI 2.1a(1基)とDisplayPort 2.1(3基)を搭載している。カードサイズは298×131×51mm(カードの厚さは2.6スロット分)で、接続インターフェイスはPCIe 4.0 x8レーン(スロット形状はPCIe x16レーン)。
GPUクーラーのファンや外装には、ASRockのLED制御機能「Polychrome SYNC」に対応したARGB LEDが配置されており、白い外装に鮮やかなLEDイルミネーションが映えるビジュアルを実現している。また、ビデオカード背面の中央あたりにARGB機器向けのヘッダー(3ピン)が配置されており、LEDストライプなどの周辺機器とビデオカードの同期発光を実現できる。
美しいイルミネーション機能を備える一方で、LED機能を物理的にON/OFF可能。LEDによるライティングを好まないユーザーには嬉しい配慮だ。ARGB用のヘッダーと同じく、スイッチもビデオカード背面側の中央あたりに設けられている。
最新ゲームもかなりしっかり遊べるIntel Arc B580 Steel Legend 12GB OC最新タイトルから定番まで大作ゲームでテスト
ここからは、Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OCのゲーミング性能を実際のゲームをベースにしたゲームベンチマークでチェックする。今回テストするのは、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」、「F1 24」、「サイバーパンク2077」、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の5種類だ。
ビデオカードのテストを行うために用意したのは、ASRock Steel Legendシリーズのマザーボード「Z890 Steel Legend WiFi」を使用した環境で、CPUには準ハイエンドのCore Ultra 7 265Kを搭載している。テスト環境の詳細は以下の表に記載した。
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モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
モンスターハンターワイルズ ベンチマークは、2月28日の発売が予定されているモンスターハンターワイルズの公式ベンチマークソフトだ。最高画質の「ウルトラ」設定を狙いたいところではあったが、今回は快適にプレイする際に指標とされることが多い60fps以上を狙い、画質設定を一つ下げた「高」でテストしている。そのほかの設定は、アップスケーリング「AMD FSR(クオリティ)」、フレーム生成「オン」、レイトレーシング「オフ」に設定してテストを実行した。
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ベンチマークの結果、平均フレームレートはフルHD/1080pで「74.47fps」、WQHD/1440pで「61.76fps」を記録。多くのゲーマーが快適なプレイの指標にすることが多い平均60fpsをどちらの解像度でも超えることができた。
なお、現状のモンスターハンターワイルズは、フレーム生成に対応したIntelの超解像技術「XeSS 2」は未サポートで、フレーム生成機能のない「XeSS」までのサポートになっている。今後のアップデートで対応されるか現時点ではわからないが、「XeSS 2」が正式にサポートされればパフォーマンスはさらに上がる可能性もある。Intel Arc B580自体発売されてから日が浅く、ドライバの完成度を上げていくのもこれからといった部分があるので、今後の更新でより性能が発揮される状況になることを期待したい。
F1 24
F1 24は比較的Intel製GPUへの最適化が進んでいるゲームであり、XeSS 2で導入されたフレーム生成機能も利用できる。
そこで今回は、グラフィックプリセットを最高の「超高」に設定し、超解像を「XeSS(クオリティ品質)」、フレーム生成を「オン」にしてベンチマークモードを実行した。なお、計測は特に負荷の高くなるシンガポールのウェットコンディション(雨)で行った。
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かなりGPU負荷の高い条件でテストを行ったが、平均フレームレートはフルHD/1080pで「119fps」、WQHD/1440pで「98fps」を記録。60fpsを超える滑らかな映像でゲームを楽しむことが可能だ。
ちなみに、ベンチマークモードの標準設定であるバーレーンのドライコンディション(晴れ)で同様にテストを実行した場合、平均フレームレートはフルHD/1080pで「184fps」、WQHD/1440pで「142fps」だった。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077では、グラフィックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」をベースに、超解像を「XeSS(自動)」に設定してベンチマークモードを実行した。
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テスト時点のゲームバージョン(v2.21)ではXeSS 2のフレーム生成を利用することはできないが、Arc B580 Steel Legend 12GB OCはフルHD/1080pで「70.78fps」、WQHD/1440pで「59.40fps」を記録してみせた。高画質設定のサイバーパンク2077を十分にプレイできるパフォーマンスだ。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークでは、グラフィックプリセットを「最高品質」に設定してテストを実行した。なお、超解像は無効にしている。
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記録したベンチマークスコアはフルHD/1080pで「16,061」、WQHD/1440pは「12,690」。このときの平均フレームレートはそれぞれ「115.9fps」と「89.8fps」で、ベンチマーク評価はフルHD/1080pが最高の「非常に快適」で、WQHD/1440pは「とても快適」だった。
Intel Arc B580の発熱を完全に抑え込む圧倒的な冷却性能ゲーム実行中のモニタリングデータをチェック
Intel Arc B580 Steel Legend 12GB OCの冷却性を確かめるべく、サイバーパンク2077をWQHD/1440pで30分連続実行しつづけた際のモニタリングデータを計測してみた。テスト時の室温は約23℃。
テスト中のGPUコア温度は平均56.9℃(最大58℃)で、VRAM温度も平均60.0℃(最大60℃)とかなり低い温度に抑えられており、動作クロックはGPUが2,850MHz、VRAMが2,375MHzで終始一貫した数値を維持している。
抜群に安定した動作を支えているのがGPUクーラーの圧倒的な冷却性能で、ファンスピードは平均で883rpm、最大でも1,070rpmで、ファンが低回転にも関わらず完璧にGPUを冷やしきっている。
ファンスピードのグラフを見ると分かるように、セミファンレス機能に対応しているモデルなので、GPUの負荷に合わせてファンは停止と回転を繰り返している。最低限のファン動作で平均163.5W(Total Board Power)分の発熱を抑え込んでおり、流石はASRock Steel Legendシリーズのビデオカードと言ったところだろう。
優れた冷却性を備え信頼性もある白いビデオカード5万円前後の価格帯では特に魅力的な一枚
白いビジュアルが印象的なASRockのIntel Arc B580 Steel Legend 12GB OCは、強力なGPUクーラーによってArc B580の性能を最大限に引き出せるビデオカードであり、5万円前後で購入できるミドルレンジ製品の中でもかなり完成度の高い一枚だ。
これほどしっかり作り込まれたビデオカードでありながら、Intel Arc B580搭載製品の中で特に高価という訳でもない。カード長298mmとミドルレンジGPU搭載カードとしては大きめだが、ハイエンド製品に比べれば収納可能なPCケースの条件はだいぶ楽ではある。Intel Arc B580搭載ビデオカードの中では真っ先に選択すべき1枚と言えるモデルだ。