@watch_akibaのこぼれ話
Apple Storeで一括購入したiPhoneになぜかドコモのネットワーク利用制限が
iPhoneの買取で不可思議な現象にはまった場合の対処法 text by 日沼諭史
2020年10月20日 11:03
iPhone 12シリーズが発表され、手持ちのiPhoneを売って新しいiPhoneに買換える人も多いのではないだろうか。
発生頻度はそこまで高くはないものの、知らなければ対処しようがないiPhone特有の問題があるので、その対策を紹介しよう。筆者も不要になったiPhone 6を買取に出したのだが、予想もしていなかったその問題に遭遇してしまった。
今回紹介するのは、キャリア版ではなく、Apple Storeで販売されているSIMフリー端末での現象で、Apple Storeで一括購入しているのにも関わらず、なぜか国内キャリアの「ネットワーク利用制限」がかかるというものだ。
Apple Storeで販売する全端末が該当するわけではなく、発生条件も不明なのだが、一例として解決方法までを紹介する。なお、スマートフォンの買取に関しては昨今の状況などを連載記事で紹介しているので、併せて読んでもらいたい。
Apple Storeで購入したのになぜかキャリアのネットワーク利用制限が……
今回、Apple Storeで一括購入したSIMフリーのiPhone 6を買取査定に出した。事前の目安では買取額5,500円となったものの……、最初の査定額の連絡では「100円」と驚きの額が。実質的に買取不可との通知が届いた。
これは、故障や傷などがあったことによるものではなく、キャリアの「ネットワーク利用制限」に引っかかっていたためで、端末の状態にかかわらず買取できないといった意味合いのものだ。
筆者が買取を申し込んだiPhone 6はApple Storeで本体代金一括払いで購入したSIMフリー端末なので、キャリアとも結びつきがなく、「ネットワーク利用制限」に引っかかる要素はない。だが、なぜかドコモの「ネットワーク利用制限」が「△」の表示、つまり「制限される可能性あり」の状態になっていたようだ。
とりあえず買取金額「100円」は悲しすぎる。買取を依頼したイオシスに、問題の概要と対処法を案内してもらえたので、いったん返送してもらい対策をとった。
今回はドコモのネットワーク利用制限に引っかかっているとのことだったので、ドコモの「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」で状態を確認したところ、端末のステータスは「△」の表示になっていた。端末の状態を確認するには製造番号(IMEI)を入力する必要があるので、iPhoneであれば、「設定」の「一般」の中の「情報」から確認しよう。
ドコモの専用ダイヤルに電話をかけ、事情を話したところ即手続きを行ってもらうことができ、数十分ほどで「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」の情報にも反映された。対応が早いので、そこそこの頻度で発生している現象だとうかがえる。
「ネットワーク利用制限」が「―」になったことを確認して、改めて買取を申し込んだところ、今度は当初見込みの査定金額5,500円(最大額の4,500円+キャンペーン1,000円)の通知が届き、無事5,500円で買取ってもらえた。
なお、Apple Storeで購入したSIMフリー端末でこの現象が発生するときはドコモのネットワーク利用制限に引っかかることが多いそうなのだが、KDDIやソフトバンクなどの「ネットワーク利用制限」に引っかかることもあるようで、その場合は該当するキャリアに問い合わせて欲しい。auなら「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」、ソフトバンクなら「ネットワーク利用制限 携帯電話機の確認」と、それぞれに確認用のサイトが用意されている。
今回スマートフォンの買取はイオシス宅配買取を利用しており、当初は何が起きたかわからなかかったが、ちゃんと状況説明と解除方法の案内をしてもらうことができたので救われた。初めて遭遇するとなぜそうなったのか、どうすれば良いのかといった対処がわからない問題のため、お手上げ状態になって、諦めて100円で売ってしまう可能性もある。こちらの確認が足りず手間をかけてしまったにも関わらず、その後サクッと買取っていただけたのはありがたいばかりだ(手軽にスマホを買取に出せる宅配買取の記事参照のこと)。
iPhoneのこの現象はあまり知られていないと思われるので、Apple Storeで購入したiPhoneを買取に出す際は頭の片隅にでも置いておくと、いざというときに戸惑うこともないはずだ。