取材中に見つけた○○なもの

初代GeForceより3倍高性能な「GeForce2 GTS」が発売 ~ 2000年の秋葉原 ~

USBフラッシュメモリの“元祖”も登場

各社から登場したGeForce2 GTS搭載カード。写真はGuillemot(Hercules)のものです(撮影協力:USER'S SIDE本店)

 今回は、2000年5月に登場したNVIDIAの「GeForce2 GTS」を中心に、同時期の注目商品を紹介します。

※社名、製品名、販売店名は取材当時のものです。

NVIDIA「GeForce2 GTS」搭載ビデオカード

 GeForce2 GTSは、1999年10月に登場したNVIDIAのGPU「GeForce 256」の後継製品です。その性能はGeForce 256に対してテクセル性能で約3倍、ジオメトリ性能は約1.6倍以上とされ、テクセル性能は1.6G Texel/sと同社初の1ギガ超えを実現しました。ちなみに製品名のGTSは“Giga Texel Shader”から命名されています。

 GeForce2 GTSと当時の各社ビデオカードの性能比較はこちら記事を参照下さい。

秋葉原に初めて登場したGeForce2 GTS搭載カードはLeadtekの製品でした。価格は4万円前後で当時のビデオカードとしては高額(撮影協力:コムサテライト1号店)
Creative、ELSA、Guillemot(Hercules)からもGeForce2 GTS搭載カードが発売(撮影協力:USER'S SIDE本店、T-ZONE. PC DIY SHOP、PCiN秋葉原)
オリジナル基板で人気の高かったカノープス製品は1ヶ月遅れで登場。5万円前後という高価格ながら人気がありました(撮影協力:AZ’TEC、ツクモパソコン本店II、PCiN秋葉原)

15,000rpmのSCSI HDD「Cheetah X15」

 サーバー向けの高速HDD「Cheetah」シリーズの最新(当時)モデル。従来のCheetahシリーズがディスク回転数10,000rpm前後だったのに対し、Cheetah X15では15,000rpmという回転速度を実現しました。容量は18.4GBで、インターフェースはUltra 160 SCSIです。

(撮影協力:USER'S SIDE本店、WAVE EYE秋葉原店)

USBフラッシュメモリの先駆け「ThumbDrive(サムドライブ)」

 シンガポールのメーカー「Trek 2000 International」が開発したUSB接続のフラッシュメモリ。現在幅広く普及しているUSBフラッシュメモリの元祖ともいえる製品です。CD-Rドライブ全盛期の当時としては新発想の製品でした。

発売されたのは16、32、64MBの3モデル。当時のUSBデバイスはドライバインストールがほぼ必須でした(撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館)