【 2005年8月6日号 】
アキバ店員のPCパーツウォッチ(Geode NX/ALCADIA X-2編)

 このコーナーは、最近発売された気になるPCパーツの「その後」をショップ店員に聞くコーナーです。ショップ店員による売れ行き動向やアドバイスなど、購入等の参考としてご活用下さい。なお、今後調査して欲しい製品などがありましたら、ページ末尾のフォームをご利用下さい。記事作成時の参考とさせて頂きます。


●AMD Geode NXシリーズ

 Pentium Mに続く自作PC向けの省電力CPUとして登場した「Geode NX」シリーズ。対応マザーボードに関する情報が少ないというデメリットがありながら、ファンレス運用が可能な点や手軽に購入できる低価格が人気を集め、多くのショップで現在も好調な売れ行きを見せている。余っているマザーボードを流用しているユーザーも多いという声もあり、今後も高い人気を集めそうだ。

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【2月5日号】注目のSocket A向け省電力CPU「Geode NX1750@14W」登場
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【2月19日号】消費電力6WのGeode NX下位モデル「1250@6W」が発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050219/etc_geodenx.html

BLESS 秋葉原本店

 結構出てますね。CPU単体で買われる方のほうが目立つ状態なんですが、(電圧などはともかく)「動くかどうか」という点ではメーカー製PCを含め、意外と多くの製品で動くようです。もちろん保証外ですが……Athlon XPと違い、「アップグレードと低発熱(あとファンレスも)が両立できる」というのがポイントなのでしょう。
 

ツクモパソコン本店II

 今でも売れ行きは好調で、特に1750は人気があります。みなさん、持っているマザーを使おうとしているらしく、CPU単体で購入されていく方がほとんどですね。セット購入だと最近発売されたTyanのマザーやABITのVA-20あたりが多いですね。特にTyanマザーは人気があります。
 

ドスパラ秋葉原本店

 Celeronよりも安いためか、どのモデルもよく売れていますね。傾向としては、サブマシンとしてマザーボードとセットで買われる方が多いです。うちでは正式対応マザーは扱っていないのですが、みなさん掲示板などで研究されているようです。ちなみに、未対応マザーではGeode NXではなく、Mobile Athlon XPとして認識されるそうです。人気としては1750、1550、1250の順で、1750についてはオーバークロック目的で買われていく方が結構目立ちます。あとは普通の方がまとめ買いされていくというのも特徴でしょうか。いったい何に使うんでしょう?
 

クレバリー インターネット館

 シリーズの中では1500が売れています。低価格、低消費電力で動作クロックも1GHzとキリがいいのが魅力でしょか。価格が高くてもいいならPentium Mなどがありますからね。キューブ系PC自作キットと一緒に購入する人が意外に多く、特にBIOSTAR iDEQ210VやSOLTEK EQ3704Wなどは人気です。iDEQ210VはメーカーがGeode NXを公式にサポートしていないのですが、お客さんの話では動くらしく「わかっている人」が買っていきます。
 

テクノハウス東映

 最近はあまり目立った動きはないですね。円安の影響なのか、一時期より値段が上がってしまったので、仕入れに関してもちょっと厳しい状況です。もうすぐ出てくる予定のiBASEの「MB-740」など、対応マザーが出てくれば、また注目度が上がって来ると思います。
 


●星野金属工業 ALCADIA X-2

 ケース内部を二重構造にすることで静粛性と冷却性能を高めたという星野金属ケース「ALTIUM ALCADIA X-2」。先に発売された上位モデル「ALTIUM ALCADIA X-1」よりも2万円近く安い点や、従来製品にない冷却機構が人気を集め、一般的なPCケースよりも高価(価格39,800円前後)でありながらも、順調な売れ行きを見せている。一部では後継モデルの登場を期待する声も聞かれたが、バリエーションモデルを数多く発売しているメーカーだけに実現される日も遠くなさそうだ。

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【7月23日号】二重構造PCケースの改良版「ALCADIA X-2」がデビュー
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ツクモ ケース王国

 価格が他のケースよりも高い割には毎日、コンスタントに売れています。星野金属製品はデザインで購入される方がほとんどですが、このモデルは高い静粛性という特徴もあるので人気は高いですね。売れているのはシルバーとブラックモデルで、レッドとブルーモデルはあまり人気はないですね。標準でベイリーフが1枚ついているので、従来の星野金属製品(レッドやブルーのベイリーフは未発売)よりは購入しやすいと思うですが……
 

ツクモパソコン本店

 最初に発売されたX-1も含めて売れ行きは好調です。特にアビーやLIAN-LI製ケースを検討していた人がこのケースを購入するという例は結構あります。うちでは、動作デモを行っているんで、購入時は是非、動作音を確かめてもらいたいですね。ちなみに、このサイズで5インチベイが3つあるモデルが欲しいという話をかなり聞きます。まあ、星野のことだからそのうち「ALCADIA X-3」とか発売するんでしょうね(笑)。
 

高速電脳

 そこそこですねぇ、やっぱり。非常におもしろい商品ではあると思うんですが、製品のコンセプトが新しいので、うまく伝わっていない面もあるのかな?とも思います。対抗馬になっているのは、ALCADIA X-1ArtistMasterCMStackerなんですが、これらを検討されるお客さんは「特徴のあるコンセプトで選択する」というよりは「価格や作りの良さをみて選択する」という方が多いです。ちなみに、なぜかうちではALCADIA X-2よりもALCADIA X-1の方が売れていたりします。
 


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