【 2012年5月30日 】
1,600Wの超大容量電源が発売に
通常環境では1,500Wまで、利用環境には制限あり

 容量1,600Wの80 PLUS GOLD電源「G1600-MA」がLEPAブランド(Ecomaster)から発売された。

 国内代理店はリンクスインターナショナルで、実売価格は31,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●特大容量のATX電源
 100Vコンセントでは1,500W

 容量1,600Wの電源ユニットは過去にも発売されたことがあるが、今回の製品は80 PLUS GOLD認証済みなのが特徴。内部電源ケーブルは24ピンメインを含め全て着脱式で、最大出力は1,700Wを公称する。ただし、「100V給電時は最大1,500Wまで」(リンクスインターナショナル)で、1,500W以上の出力は240Vコンセントを利用する必要があるという。

 外部電源コネクタには、縦長ではなく横長ピンタイプが採用。3ピン構成である点は一般的な電源ユニットと同じだが、ピンの形状が異なるため、一般的な電源ケーブルが挿せない仕組み。付属のマニュアルにも「必ず同梱されているACコードをご使用ください」との注意書きがある。

 なお、容量は「1,600W」とされるが、「100Vの家庭用コンセントに接続して使用した場合は最大1,500W」(リンクスインターナショナル)という制限があるので要注意。

 また、スペック上の入力電圧は「115〜240V」とされているが「100Vの家庭用コンセントで動作することは確認済み」(同社)という。さらにコンセントからの入力電流は16〜8Aだが、先述した付属電源ケーブルは「125V/15A対応」。ただし、このケーブルについても「問題ないことをメーカーが検証済み」(同社)という。

●コンセントやブレーカーにも注意が必要

 また、過去の超大容量電源と同様に、家庭用コンセントにも多大な電力が要求されると見られるが、マニュアルには「コードは必ず壁のコンセントに直接挿してください」「同系統の電力コンセントには、同時に他の機器を繋がないで下さい」といった注意書きがあるのみ。

 例えば東京電力では、安全な電気の使用方法として「ひとつの回路から使える電気は20Aが目安、1つのコンセントからは15Aが目安」「消費電力が1,000ワット以上で、決まった場所でご使用する器具には専用回路を設け、専用コンセントでのご使用をおすすめします」とアナウンスしており、この電源では「1つのコンセントの目安」を超えることになるものと見られる。

 本体のスペックは、サイズが幅150×高さ86×奥行き180mm。主な電圧ラインの電流値は+3.3V/25A、+5V/25A、+12V/20A(×2系統)、+12V/30A(×4系統)。+12Vは合計で133A出せる計算だ。冷却ファンのサイズは135mmで、回転数は自動調節。


□G1600-MA(リンクスインターナショナル)
http://www.links.co.jp/item/g1600-ma/


□G1600(Ecomaster Technology)
http://www.lepatek.com/eng/product_content/1/1/20/
□安全な電気の使い方(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/life/custom/q_and_a/annzen/aircon-j.html

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【2008年6月21日】1,500W電源が登場、国内向けでは最大容量
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080621/etc_keian.html
【2007年8月11日】過去最大の1,600W電源が登場、12Vラインは117A
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070811/etc_1600wps.html


LEPAブランド(Ecomaster) G1600-MA

[撮影協力:ツクモパソコン本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。