(2012/12/8 01:14)
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価格(円) | ショップ | 備考 |
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熱伝導率が20W/mK以上というシートタイプの液体金属グリス。メーカーはEnerdyne Solutions。販売されているのはLGA1155/1156用とLGA2011用の2タイプ。
この製品は、液体金属を用いたシート状の熱伝導材で、同社は「Engineered Thermal Interface(ETI)」と呼んでいる。見た目は液晶保護フィルムのようで、シートの端に「コ」の字型に金属が封入されている。
ETIの導入方法は通常のグリスとは異なる。まず、ETIの裏面のシートを剥がしてCPUに乗せ、次に表面のシートを剥がしてCPUクーラーを乗せる。そして、この状態でCPUを動作、加熱すると、金属が溶融してCPUの表面に行き渡り、クーラーと密着する、という具合。
ただし、こうした構造のため、CPUの表面全体に接触しないタイプのCPUクーラー(ヒートパイプ接触タイプなど)は使用できないほか、同社のWebサイトで公開されているマニュアルによると、CPUを十分に加熱しないと金属が正しく溶融せず、高い熱伝導率を得られないという。
マニュアルには、CPU温度を上げるために「CPUファンやケースファンの電源コネクタを抜く」「Prime95などのベンチマークソフトを実行する」といった手順も記されている。
また、正しく溶融させるために、「SpeedFan」などの監視ソフトを用いてCPU温度の推移を見たりする必要もあったりと、導入のハードルはかなり高い印象(マニュアルには正常な温度推移を示したグラフが掲載されている)。
温度が正しく推移しない場合は「正確に溶融していない可能性があり、ETIを除去してから新たに別のETIを導入する必要がある」(マニュアル)という。失敗した場合に、再利用ができない点にも注意が必要。
一方、除去は簡単で、同社によれば「皮をむく様に取り除ける」という。
ちなみに、販売しているオリオスペックによると、「1枚1回きりの使い捨てだが、漏れたり垂れたりせず、手軽に使える」のがウリという。
このほかに、同店ではETIの装着前に、グリスを除去するのに用いる同社製クリーナー「Indigo Xtreme Clean」も販売している。
なお、Phenom用など別のモデルもラインナップされているが、これらの入荷について同店は「要望が多ければ検討する」としている。