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速いだけじゃ無い! Synologyの「RT2600ac」で分かる、ハイエンドルーターを買う理由

~レンタルのホームゲートウェイとどう違う? 初心者がやっておきたい設定を徹底解説~ text by 清水理史

RT2600acセカンドステップガイド(導入後すぐにやっておくべきこと)

 以上、初期設定や基本設定が簡単にできるRT2600acだが、その後のセットアップも全体の構成を把握しておけば、項目が多くても、さほど設定に苦労しない。初期設定後、セカンドステップとしてやっておくべき点を以下に挙げておくので、これを済ませておくと、付加機能の追加や構成が楽になるはずだ。

・PCのブラウザーでアクセス

PCのブラウザーでアクセスするとファームウェアのアップデートやアカウント登録などが可能

 スマートフォンで設定した場合は、一度、PCのブラウザーから設定画面にアクセスしておくことをおすすめする。ファームのアップデートやアカウント登録、アプリの導入などはPCのブラウザーを使った方が効率的だ。

・Synologyアカウントの登録

Synologyアカウントはいろいろな機能で利用するため早めに設定しておくのがおすすめ

 RT2600acで、DynamicDNSやQUICK Connectなどの機能を利用するには、同社のWebサービスも併用する必要がある。サービスの利用に必要なアカウントは、設定画面から簡単に取得できるので、忘れずに登録しておこう。

・ファームのアップデート

ファームのアップデートはとても重要。脆弱性が修正される場合も多いため必ず実行しておこう

 Synologyは、NASもルーターも比較的ファームウェアの更新が頻繁に実施される。詳しくは後述するが、脆弱性対策としても非常に重要なので、忘れずにアップデートしておこう。

・QuickConnect&DDNSを設定

QuickConnectとDDNSもスマートフォンアプリの利用や外出先からのアクセスに必須

 QuickConnectとDDNSは、外出先からルーターにアクセスするために必要な設定だ。SDカードやUSB接続したHDDへのデータアクセス、スマートフォンやPCのデータ同期ソフトの接続設定、スマートフォンアプリからのファイル参照、VPN接続設定などに必要になる。任意の名前を設定できるが、早い者勝ちなのでわかりやすい名前を取得するためにも、なるべく早く設定しておこう。

・ユーザー追加(ファイル共有やリモートアクセス用)

ユーザーアカウントも早めに設定しておくとNASとして使う場合などに苦労しない

 SDカードやUSB接続したHDDのデータを参照できるようにするには、ルーターにユーザーアカウントを登録しておく必要がある。家族それぞれのアカウントを登録しておこう。