【 2010年12月28日号 】
年末特別企画 ショップ店員が振り返るこの1年 [人気製品編]
〜印象に残ったことは何?〜

  
 
PCパーツ その2
人気製品の話
     
 

 
PCパーツの人気製品について

 2010年の総決算ということで、アキバのPCパーツショップスタッフに今年1年で特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

他のパーツも妥協せず
 IntelのCore i7-980X Extreme Editionがとても良く売れましたね。10万円オーバーのCPUですが、他の追随を許さないスペックを持っているので、ハイエンドユーザーの定番CPUになっています。また、このCPUを選ぶ人は他のパーツも妥協せず、GeForc GTX 580/480のSLIやRadeon HD 6970/5970のCrossFireといった最上位ビデオカードの2枚挿しはもちろん、メモリも24GB搭載、SSDでRAID 0をするなど、とにかく現在組める最上位パーツで固めている人が多いですよ。【ドスパラ秋葉原本店店員Bさん】
 
やっぱり面白かったのは
 やっぱり面白かったのは、RadeonとGeForceのハイエンド対決ですね。今年はじめまでのRadeon優位な状況がGeForce GTX 480の発売で怪しくなって、その後、GeForce GTX 580でひっくり返された、みたいな印象で。それにともなって、80PLUS GOLD認証の大容量電源が入手しやすい価格になってきた、というのもあります。ちなみに個人的には480の水冷ビデオカードを買いました。自分で買うために仕入れたら、お客さんにも想像以上に売れたので、あぁ、受けるんだなぁ、とか思ったりしました。 【フェイス 秋葉原本店店員Aさん】
 
かなりシェアを伸ばしたのでは?
 ビデオカードは新製品ラッシュであれやこれやと忙しかったですね。電源は80PLUS GOLDのモデルが一般的になり、メモリは4GBに移行が進みましたね。ほかではケースが良く売れたことが印象に残っています。SilverStoneのモデルチェンジに合わせて旧製品の特価販売を行った時は、かなりの数が出ました。新製品も好評なので、SilverStoneは今年かなりシェアを伸ばしたのではないでしょうか?【OVERCLOCK WORKS店員Bさん】
 
AMD系の調子が良かった
 やっぱり、T-ZONEの件でしょうか。あとは、AMD系の調子が良かった印象がありますね。うちはセット割り引きをやっていたからという事もあるんでしょうけど、ここ数ヶ月の間はPhenom II X6シリーズの売れ行きが良かったですね。【ツクモパソコン本店店員Cさん】
 
映画のチケットをあげるから
 一番近いところではPT2 Rev.Bの発売ですね。具体的な入荷日が不明だったので、それを知りたいと思う方が多かったようで「映画のチケットをあげるから」「ラーメンをおごるので」「クリスマスプレゼントにするんだけど、サンタにも教えない気か?」などなど、あの手この手の問い合わせが(苦笑)。ただ、実際に入荷日が不確定で、混乱を避けたかったことと、お客さんに公平にご案内したかったのとで、すべて「申し訳ない」というお答えにしちゃいました。やっぱりまだまだ人気なんだなぁ、と。いや、皆様ありがとうございました。【オリオスペック店員Aさん】
 
なかなか好調に売れていますよ
 今年は厳しい年でした。SSDとDDR3メモリは残ってしまうと翌週は赤字といったことが多々あり、苦しかったですね。あとは、T-ZONEが閉店した話もありましたね〜。暗い話が多かったので、来年は笑いを提供できるようなショップになれればと考えています(笑)。ショップ独自のものとしては、今年から外付けHDDケースにHDDを組み込んで、ショップブランド品として販売しているのですが、なかなか好調に売れていますよ。PCの知識はあまりないけど、安い外付けHDDが欲しいという人にウケているようです。【浜田電機店員Aさん】
 
バカ売れしたことかな
 目立ったところではGeForce GTX 580Radeon HD 6970などのハイエンドビデオカード、6Gbps対応のCrucial Real SSD C300などの登場が印象に残っていますね。Windowsは今年の前半は32bit版がまだ売れていましたが、後半に入り、64bit版が主流になってきたので、来年以降は64bit一色になりそうですね。あとは、玄人志向の安価なUSB 3.0 HDDケースがバカ売れしたことかな。現状、USB 3.0を利用しているのは一部のユーザーに限られていますが、今後、一般ユーザーにどこまで浸透するのか注目しています。【クレバリー インターネット館店員Aさん】
 
いい製品が出るとちゃんと売れる
 トラックボールですね。M570が大ヒットして、即日完売、という状況で、年末の今も同じ状況です。これまで「主役」という感じの製品ではなかっただけに、「いい製品が出るとちゃんと売れる」というのはショップとしても、トラックボールユーザーとしても嬉しかったですね。そういう意味ではアーキサイトの英字、テンキーレスのCHERRY軸キーボードも同じで、これもわき役的なジャンルですが、よく売れましたねぇ。 【クレバリー2号店店員Aさん】
 
今年は家電
 HDDレコーダーへの対応をうたう外付けHDDが良く売れましたね。エコポイント効果で液晶テレビが良く売れて、一緒にHDDレコーダーを購入、ということから、HDDレコーダー対応の外付けHDDが欲しくなったんだと思います。とにかく、今年は家電とその周辺機器が熱い1年でしたよ。【ZOA 秋葉原本店店員Aさん】
 
差別化に苦労している
 ゲームソフトで見ると、PCから家庭用ゲーム機にユーザーが結構流れた感じがしますね。キーボードとマウスで遊べるゲームが、家庭用ゲーム機に増えてきた影響もあるのかなと。あと、ゲームデバイスではチェリーの軸を使ったキーボードが本当に増えたと思いますね。似た構造で同じキースイッチ、といったものが多く、メーカーも差別化に苦労していると思いますが、どのモデルを発注すべきかこちらも悩みました。高ポーリングレートやマクロ機能などは当たり前になってきているので、来年は入力速度(応答速度)の競争が始まるんじゃないかと思っています。マウスもdpi競争がありましたしね。【メッセサンオー カオス館店員Aさん】
 

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