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“Alder Lake後”の新常識をチェック!パーツの性能を100%引き出すためのUEFI超入門【1/5】
DOS/V POWER REPORT 2022年春号の記事を丸ごと掲載!
2022年9月27日 10:05
マザーボードに接続された各種ハードウェアを制御しているのが「UEFI」と呼ばれるソフトウェアだ。標準の設定でもとりあえずPCは動作するがすべてのパーツが十分に性能を発揮できているとは限らない。本特集では、UEFIセットアップの基本操作方法に加えて各種PCパーツの性能を100%引き出すための設定ポイントを紹介する。
UEFIの役割とは?
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、マザーボードの基板上のROMに搭載された基本プログラムだ。マザーボードに搭載・接続された各種パーツの動作を制御する役割をになうとともに、PCがどのようなパーツで構成されており、それぞれがどういった動作をするのかといった情報をWindowsなどのOSに受け渡す役割を持つ。
2011年頃までは同様の働きをするものとして、マザーボードにはBIOS(Basic Input/Output System)が搭載されていた。そのため、今でもその名残からUEFIを便宜的にBIOSと呼ぶこともあり、マザーボードメーカーもBIOSと称し更新プログラムを配布していたりする。しかし、現在、自作PC用として販売されているマザーボードに搭載されているものはすべてUEFIだ。
UEFIセットアップは、各種ハードウェアの動作設定などを行なうためのユーザーインターフェースのこと。複数のストレージを搭載している場合の起動優先順位の設定など必須の設定項目のほか、XMPメモリの動作設定などオーバークロック関連の設定を持つものも多い。
4大メーカーUEFIセットアップはこうなっている
UEFIセットアップは、同じチップセットを搭載し、仕様が似かよったマザーボードであれば、メーカーが異なっても、基本的に設定できることは変わらない。ただし、設定項目名はメーカーによって多少違うことがある。また、ユーザーインターフェースもメーカーによって異なるが、表示する情報を絞って迷いにくくした「EZ(Easy) Mode」と、すべての設定にアクセス可能な「Advanced Mode」を選択可能な点は各社共通している。
【独自ツールを積極的に導入しているASRock】
インターネットから直接UEFIのアップデータを入手できる「InternetFlash」機能や、SSDを初期化する機能をいち早く装備するなど便利な独自ツールが充実しているのがASRockのUEFIセットアップの特徴。各種設定項目は分かりやすくまとめられており使いやすい。
【ASUSTeKは上級者向けの設定項目まで網羅】
ASUSTeKのUEFIセットアップは、ごく一部の上級者を対象とするような内容も取り揃えた設定項目の豊富さが特徴。とくにオーバークロック対応マザーボードでは、CPU電圧や電流の上限値、メモリアクセスのタイミングなど、他社製マザーボードよりも詳細に設定できるものが多い。
【メニューが分かりやすく設定しやすいGIGA-BYTE】
メニューがうまく分類されており、どこにどのような設定があるのかが分かりやすいのがGIGA-BYTEのUEFIセットアップの特徴。必要な設定のみを素早くすませたい人やUEFIセットアップの設定に慣れていない人に適している。
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