パワレポ連動企画
UEFIセットアップの基本操作をおさらい。パーツの性能を100%引き出すためのUEFI超入門【2/5】
DOS/V POWER REPORT 2022年春号の記事を丸ごと掲載!
2022年9月28日 08:05
ここではASUSTeKのROG MAXIMUS Z690 HEROを例にUEFIセットアップの起動や基本的な操作方法を解説するが、基本はどの製品も同様だ。UEFIセットアップで設定した内容は即時には適用されず、保存メニューで保存後に再起動することで反映される。設定内容は製品出荷時の初期設定に戻すことができるので、設定を間違えても慌てる必要はない。
設定の保存、設定の初期化
UEFIはCMOSクリアでも初期状態に戻せる。CMOSクリアは、専用ボタンや基板上のジャンパをマイナスドライバーなどでショートさせることで実行することができる。UEFIセットアップが起動しないなどの緊急用に覚えておこう。
主要パーツの性能を100%引き出す設定ポイント
各種パーツは動作設定が正しくされていないと本来の性能を発揮できない。ここからはCPU、メモリなどの主要パーツの性能を100%引き出すためのポイントを解説する。
なお、一部のCPUはオーバークロック対応として販売されており、本コーナーでも設定方法などを解説しているが、CPUのオーバークロックはメーカーの保証外の行為となる。あくまで自己責任で行なうものであることは覚えておきたい。
各パーツが正しく認識されているか確認する
最近のマザーボードは、ほぼ自動で各パーツを正しく認識するが、UEFIセットアップを起動したら、まず各パーツが正しく認識されているか確認してみよう。装着ミスなどでメモリやストレージが認識されていないこともあるからだ。発売から時間の経っているマザーボードで新しいCPUが正しく認識されないということもある。確認方法や対処方法は以下のとおりだ。
CPU 名がきちんと認識されていない場合
異なるCPU名が表示されている場合は、「実際に搭載しているCPUが違っている」、「UEFIがCPUのマイクロコードを認識できていない」という可能性が考えられる。もう一度、CPUのパッケージに刻印されたCPU名を確認、間違えていない場合はUEFIの問題の可能性が高いので、UEFIを最新のものにアップデートしてみよう。
メモリがきちんと認識されていない場合
メモリの容量が少なく認識されているような場合は、メモリスロットにきちんと装着されていない可能性が高いので確認してみる。OCメモリで動作クロックが仕様どおり認識されていない場合は、XMP プロファイルが適用されていない可能性があるので、XMP 設定を行なおう。
ストレージがきちんと認識されていない場合
接続したはずのストレージが認識されていない場合は、まずデータケーブルおよび電源ケーブルがきちんと接続されているか確認しよう。M.2 SSDの場合はスロットに奥まで挿入されているか確認する。接続に問題がない場合はSerial ATAポートやM.2スロットが無効になっていないか確認する。M.2スロットと特定のSerial ATAポートが排他仕様になっている場合もあるので要注意だ。
CPU | Intel Core i9-12900K(16コア24スレッド) |
マザーボード | ASUSTeK ROG MAXIMUS Z690 HERO(Intel Z690) |
メモリ | Kingston FURY Beast KF552C40BBK2-32(PC5-41600 DDR5 SDRAM 16GB×2 ※PC5-38400で使用) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX3060 Ti Founders Edition |
SSD | Western Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS500G1X0E-00AFY0[M.2(PCI Express 4.0 x4) |
CPUクーラー | ASUSTeK ROG STRIX LCⅡ 360 ARGB(簡易水冷) |
OS | Windows 11 Pro 64bit版 |
(その3に続く)
[TEXT:滝 伸次]
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