パワレポ連動企画
ミドルレンジビデオカード対決その2 ~Palit/玄人志向編~
【PCパーツ無差別級対決(17)】
(2016/5/12 20:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年6月号」の総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」を掲載する。
第17回目ではGeForce GTX 960を搭載したビデオカード2製品を比較する。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年6月号は全国書店、ネット通販にて4月28日(木)に発売。総力特集のほか、ARMプロセッサを搭載した電子基板をノートPCへ!「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」、PCに足りない機能をガチャンと追加「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」」、使いやすさは健康にも影響する「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録小冊子は新旧のインターフェース規格を解説した「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」。懐かしいものから現在主流の規格、マザーボードには搭載されているのにデバイスが登場しないものまで一挙掲載だ。
-PCパーツ無差別級対決-
ミドルレンジビデオカード対決 Part1 Palit GeForce GTX 960 JetStream LOVA(4096MB GDDR5)(NE5X960010G1-2061J) / 玄人志向 GF-GTX960-E2GB/OC2/SHORT~ビデオカード編 その4~
第3部
ビデオカード編
ビデオカードは、同じGPUでもクーラーや基板設計やOC設定のバランスが異なる。
今回はベンチの数値だけではなく、さまざまな側面から対決させてみたい
Part2 ミドルレンジビデオカード対決
この対決の見どころ GTX 960を中心に上下の価格帯の製品の実力差を知る
■GTX 950定番代表 ASUSTeK STRIX-GTX950-DC2OC-2GD5-GAMING
■Radeon代表 ASUSTeK STRIX-R9380-DC2OC-2GD5-GAMING
■コスパ代表 Palit GeForce GTX 960 JetStream LOVA(4096MB GDDR5)(NE5X960010G1-2061J)
■ショート基板代表 玄人志向 GF-GTX960-E2GB/OC2/SHORT
ビデオカードのミドルレンジの定義は曖昧だが、現在なら「Fallout 4」クラスのゲームをフルHDの中~高画質設定で快適に楽しめる性能を持ち、値段が2万円~3万円のレンジにあるものと考えればよいだろう。
今回のミドルレンジは、最近設計技術が上がってきたバリューゾーン向けGTX 960対決(さらにビデオメモリ2GB対4GB対決含む)のほかに、GTX 950カードの新顔や、GeForce系のスキマ市場を狙うRadeon R9 380カードといった製品とも対決させる。
GPU温度やクロックといった要素よりも、Fallout 4など人気ゲームがどの程度快適に遊べそうなのか、そして画質はどの程度まで上がるのか、などを考えながら対決を堪能していただきたい。
ミドルレンジビデオカード対決 その3
静かさにフォーカスした中~軽量ゲーマー向けカード
■Palit Microsystems
GeForce GTX 960 JetStream LOVA(4096MB GDDR5)(NE5X960010G1-2061J)
実売価格24,000円前後
Specification
●GPU:NVIDIA GeForce GTX 960●コアクロック(ブーストクロック):1.127GHz(1.178GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(128bit)●メモリクロック:7GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:6ピン×1
リファレンス仕様のカードを大型クーラーで静音性重視に
フルHDでゲームを楽しめる環境を求めているなら、ビデオメモリ4GB版GTX 960カードから選ぶのがオススメだ。とりわけ本製品は2GB版のGTX 960カードと値段がほとんど変わらないためお買い得感が高い。
本製品は“JetStream「風」”と銘打たれた冷却重視のクーラーを搭載するOCモデルのように見えるが、実際はブーストクロック1,178MHz仕様のカード(リファレンス相当)に大型クーラーを搭載した“静音性重視モデル”だ。アイドル時ファンが停止するのはもちろんだが、負荷をかけても温度が低くなると積極的にファン回転数を下げてくる。このクロック設定は性能面ではハンデにもなるが、ビデオメモリ消費量の多いゲームの場合、OCされた2GB版のGTX 960よりも性能が出ることも。ファンの音が気になるがゲームは快適にしたい、という人に。(加藤勝明)
【編集部の判定】
激戦のGTX 960搭載カードから4GB版をチョイス。クロックはリファレンスどおりだが、その分静かで音が気になるユーザー向け。
製品名にもあるように「LORD of VERMILION ARENA」のゲーム内アイテムも付属する。
ミドルレンジビデオカード対決 その4
激安と侮るなかれ 好バランスのショート仕様
■玄人志向
GF-GTX960-E2GB/OC2/SHORT
実売価格23,000円前後
Specification
●GPU:NVIDIA GeForce GTX 960●コアクロック(ブーストクロック):1.19GHz(1.253GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:7.01GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:6ピン×1
小型PC以外でもオススメ 冷却・静音のバランスは◎
ずっと3万円台だったGTX 960は、2016年2月以降急激に値段が下がりはじめた。メジャーブランドの製品は2万円台後半だが、玄人志向のような価格勝負のメーカー製品になると2万円台前半。ゲーミングPC自作や、旧世代PC用のパワーアップパーツとしての魅力は以前より高まっている。とりわけ本製品は安いだけでなく、カードの全長が187mmと非常にコンパクト。
GPUが60℃以下のときにファンが停止する準ファンレス仕様ではあるが、実際使ってみると30℃台でも回ることがあるなど、積極的に止めようとはしない印象。ただ高温時でもGPU温度は60℃台にとどまるなど、価格以上にバランスのよい性能を備えている。(加藤勝明)
【編集部の判定】
ショート基板タイプのビデオカードは大きめMini-ITXケースでゲームPCを作るのにうってつけ。冷却性能も高いため、狭いケースでも安心だ。
本製品は価格も手頃で、GTX 960なら重めのゲームも難なく遊べる。
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-6700K(4GHz)
マザーボード:ASUSTeK Z170-A(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial BLS2K8G4D240FSA(PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2)
SSD:Micron Crucial MX200 CT1000MX200SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、1TB)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
Fallout 4:フィールド上の一定コース移動中のフレームレートを「Fraps」で計測(垂直同期はドライバで強制OFF)
ライズ・オブ・トゥームレイダー:内蔵ベンチマーク機能でフレームレートを計測
【問い合わせ先】
Palit Microsystems:03-4332-9194(ドスパラ)/http://www.palit.biz/
玄人志向:―/http://www.kuroutoshikou.com/
[Text by 加藤勝明]
【DOS/V POWER REPORT 2016年6月号は4月28日(木)発売】
★総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」
★特別企画「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」
★連載「最新自作計画 ~最新AMD CPUで作るお手頃メインPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
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