(2015/10/2 17:50)
AKIBA PC Hotline!とDOS/V POWER REPORTは、共同イベント「全国出張!秋の自作PCまつり in 那覇」を9月26日に開催した。会場はグッドウィル那覇新都心店。主催はインプレス。後援はインテル、協賛はASUS、テックウインド、マイクロソフト。
今回実施したセッションの主な内容は、インテルによる最新製品の技術説明、テクニカルライターの高橋敏也氏による"ご当地PC"の公開、加藤勝明氏の新旧Coreプロセッサ比較、Windows 10ゲーミングの紹介、ASUS製マザーボード選びの解説など。
もちろん、SSDやCompute Stickなど豪華賞品が当たる、来場者限定のじゃんけん大会は今回も実施した。
当日の模様は、ニコ生中継のタイムシフト視聴で10月3日(土) 23時59分まで視聴可能。Intel Club Extremeに会員登録の上、中継で表示されるキーワードを入力すると、ニコ生限定プレゼント付きのアンケートに応募できる。
ご当地PC、今回のテーマは「美ら海」。PCごと樹脂に沈める荒業でWindows 10も安定動作
高橋敏也氏のセッションでは、沖縄の"美ら海"をテーマにした「美ら海PC」を披露。
透明度の高い美しい海を表現するためにケース部分も透明にしている。
半球形の透明な容器にNUCから取り出したPC部分を配置し、あらかじめインターフェース類のケーブルを接続した状態で防湿絶縁樹脂に沈めた。プロセッサの冷却には金属製の棒を設置し、固まった樹脂の上に露出させる。この上から冷水を流し込み、クーラントとする仕組みだ。
「何を隠そう、この冷水こそが沖縄の海水、美ら海です。さっき汲んできました。前回の道後温泉PC同様、クーラントを別の海の水とすることで、ほかの土地のPCとしてもお使いいただける汎用性を確保しました」(高橋氏)
なおご当地PCの水冷に関しては前回えらい目に遭ったので特に気を遣ったという。
"Skylake徹底解剖"の様相を呈したインテルセッション
インテルのセッションは、本イベントでもすっかりお馴染みとなった株式会社インテル 技術本部フィールドアプリケーションエンジニアの牧野拓也氏による、Skylakeの技術解説を中心に展開した。
具体的には、14nmプロセスに基づいた製品開発に関する解説を行なった。Intel Tick-Tockモデルの説明に始まり、Skylakeの方向性やSkylakeアーキテクチャに含まれる技術マップを披露。この中で、Skylakeでコプ上させた拡張性と省電力性、OC性能および機能の向上をアピールしている。
このほか、スティック型PC「Compute Stick」やNVMe接続の超高速SSD「750」シリーズ、NUCについても言及し、インテルの現行製品について広くアピールしている。
新旧プラットフォームを比較
加藤勝明氏のセッションでは、Skylakeと旧アーキテクチャのSandy BridgeとCore 2の比較ベンチマークを行なった。比較に使用したCPUは、「Core 2 Duo E6600」(Merom、2006年)、「Core i7-2600K」(Sandy Bridge、2011年)、「Core i7-6700K」(Skylake、2015年)の3つ。特にSandy Bridgeは4年前のCPUではあるが、ニコ生のコメントには現役で使っているユーザーもおり、比較結果に注目が集まっていた。
結果としては、Sandy BridgeがSkylakeに迫る性能を引き出し、来場者を驚かせた。ただ、電力消費やメモリの兼ね合いなどでボトルネックとなっている部分もあり、新しいプラットフォームの方がボトルネックが少ないという結論に至っている。
マイクロソフトはWindow 10の新ブラウザ「Edge」をアピール
マイクロソフトのセッションでは、Windows 10で一新された新ブラウザ「Edge」の特徴を紹介。登壇したのはマイクロソフトOEM統括本部マーケティング部マーケティングスペシャリストの嶋内愛氏。
Edge最大の特徴であるキーボードやスタイラスなどで直接Webページに注釈を書き込み、共有できる機能や、Cortanaとの統合、UIデザインの改善や最新のウェブ標準に準拠する点をアピールしていた。
ゲーミング特化「PRO GAMING」シリーズをおすすめするASUS
ASUSは、ゲーミングでおすすめのマザーボードとして、ゲームに特化した機能と高耐久性を持つ「PRO GAMING」シリーズを紹介した。担当したのはASUS JAPAN コンシューマ事業部アカウントマネージャーの佐藤明氏。
同シリーズではゲーム向けマザーボードとして安定した性能を発揮すべく、耐久性の高い部品を用いている点を強調。機能面でも、オーディオ機能「SupremeFX」や「Sopnic Radar II」、ネットワーク機能「GameFirst III」といったゲーミングに適した機能を搭載するほか、RAMCacheによってパフォーマンスを改善している。