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ポータブルゲーミングPC「Steam Deck OLED」の店頭販売スタート

「Steam Deck OLED」

 7.4インチのOLEDディスプレイを搭載したValveのポータブルゲーミングPC「Steam Deck OLED」の店頭販売が始まった。ストレージ容量は512GBと1TBの2つのモデルが用意されている。

 店頭価格は512GBモデルが84,800円、1TBモデルが99,800円。

Zen 2アーキテクチャCPU搭載のポータブルPC、バッテリーの持続時間は30~50%向上

 Steam Deck OLEDは7.4インチのHDR OLEDディスプレイ(解像度1,280×800)、AMD製APU、16GBのLPDDR5メモリ、NVMe SSD、SteamOS 3を搭載したポータブルPC。ゲームをプレイすることに特化しており、表面にはノートPCのようなキーボードは無くアナログスティック、十字キー、A/B/X/Yボタンなどが装備されている。

 7インチのオプティカルボンディングLCDディスプレイを搭載した「Steam Deck」に続く新しいモデル。Steam Deck OLEDではディスプレイが7.4インチに大型化したほか、リフレッシュレートの向上(60Hz→90Hz)、輝度の向上(400nit→ピーク輝度1,000nit)などが行われている。タッチスクリーンのポーリングレートは180Hzになり、遅延と精度が改善したとしている。

 他にも、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3のサポート、バッテリー容量の増加(40Wh→50Wh)、軽量化(約669g→約640g)、中断したところから再開する際の高速化(時間を約30%短縮)などのアップデートを行ったという。

 Zen 2アーキテクチャCPU(4コア/8スレッド、2.4~3.5GHz)とRDNA 2アーキテクチャGPU(8CU、1.6GHz)で構成されるAPUは、「節電のため」に7nmから6nmにアップデートしたという。また、LPDDR5メモリの速度は5,500MT/sから6,400MT/sに上がった。

 バッテリーの持続時間は30~50%向上したといい、「3~12時間のゲームプレイ」が可能という。バッテリー容量の増加、OLEDディスプレイによる消費電力の削減、効率的な最新のAMD APUとの組み合わせにより、ゲームをさらに長時間プレイできるようになったとしている。

左がOLED、右がLCDモデル

 サイズは298×117×49mm。インターフェイスはmicroSDカードスロット、3.5mmステレオヘッドフォン/ヘッドセットジャック、USB Type-C。ハプティクスフィードバック付き角型トラックパッド(2個)、ジャイロ機能(6軸IMU)、デュアルアレイマイクなども搭載する。

 512GBモデル、1TBモデルともキャリングケースが付属。また、1TBモデルはプレミアムアンチグレアエッチングガラスを装備し、「限定起動動画」「限定仮想キーボードテーマ」が付属するとのこと。

[取材協力:ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館パソコン工房 秋葉原イイヤマストア]