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M.2スロット搭載のマザーが初登場、ASRock製

SanDisk製SSDでリード703MB/s、ライト590MB/sを計測

 基板上にM.2スロットを実装した初のマザーが登場、ASRockのゲーム向けSocket AM3+マザー「Fatal1ty 990FX Killer」が発売された。実売価格は18,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

SanDisk製SSDでリード最大703MB/s、ライト最大590MB/sを計測、ゲーム向け機能も充実

 Fatal1ty 990FX Killerは、AMD 990FX/SB950チップセットを搭載したSocket AM3+マザーボード。プロゲーマー「Fatal1ty」の名を冠した同社のゲーム向けマザーシリーズの新製品で、基板上にM.2スロットが直に装備されているのが特徴だ。

 M.2スロットが使えるマザーとしてはASUS R.O.G.シリーズ(一部モデル)があるが、R.O.G.シリーズがコンボタイプの別基板(1つの基板にMini PCIeスロットとM.2スロットが搭載)を用いていたのに対し、Fatal1ty 990FX Killerでは基板上にM.2スロットが搭載。同社も「世界で初めてM.2ソケットを採用したマザー」とアピールしている。

 インターフェイスはPCIe Gen2 x2と6Gbps SATAをサポート。M.2スロットは2基のPCIe x16スロット(PCIE2とPCIE3)の間にあり、M.2スロットの延長上にはカードを固定するための4つのネジ穴(タイプ2242/2260/2280/22110)も用意されている。

 ただし、M.2スロットはI/Oパネル部の6Gbps eSATAと共用で、同時使用はできないとされているので注意が必要。ASRockでは動作確認済みのSSDとして、PCIeインターフェイスのSanDisk SD6PP4M-128G/256G、SATAインターフェイスのKingston RBU-SNS415S3/32G、RBU-SNS8100S3/128G、RBU-SNS6100S3/256GC、Intel SSDSCKGW080A401/80Gを挙げている

 なお、国内代理店のマスタードシードが入手したレビュアーズガイドによると、SanDisk 256GB SSDを利用した場合の速度は、リード最大703MB/s、ライト最大590MB/s(CrystalDiskMark 3.0.2 x64を使用)、Windows 8 64bitのブート時間は8.931秒だったという(BIOS Fast Boot Option設定はUltra Fast)。

 このほか、ゲームなどに向けた機能も豊富で、ゲーム向けネットワークコントローラ「Killer E2200」、S/N比115dBやインピーダンス600Ωヘッドフォンのサポートなどをうたうサウンド機能「Purity Sound」、ポーリングレートを125~1,000Hzに調整できるマウス向けUSBポート「Fatal1ty Mouse Port」などが搭載されている。

 スロット数はPCIe x16×3、PCIe x1×2、M.2×1、DDR3 DIMM×4(最大64GB)。主な搭載機能・インターフェイスはGigabit Ethernet、6Gbps SATA(5ポート)、RAID 0/1/5/10、USB 3.0、7.1チャンネルサウンド。

 USB 3.0については、I/Oパネル部(4ポート)とピンヘッダ(2ポート)のほか、ユニークな「Vertical Type A」も装備。基板上のDIMMスロットとSATAポートとの中間に標準AタイプのUSB 3.0ポートが用意されている。

[撮影協力:パソコンショップ アークマスタードシード]

ASRock Fatal1ty 990FX Killer