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240Hz液晶でFPSをガチで遊ぶ!「POWERED BY MSI」ゲーミングPCの実力

FRONTIER×MSIのBTO PC「FRMFZ590/B」text by 浅倉吉行

 ゲーミングPCと言っても性能は幅広いが、ゲームを「楽しく遊ぶ」だけならばそれほど高性能でなくとも良い。しかし、高フレームレートで動作させて「より勝ちやすくする」となれば相応の構成のPCが必要となってくる。ゲームの推奨環境とされるスペックよりも高い性能が必要だ。

 そんな中、BTO PCブランド「FRONTIER」は、PCハードウェアメーカーであるMSIとタッグを組み、「POWERED BY MSI」モデルを発表。高フレームレートを実現できるゲーミングPCとして、Core i7-11700KFとGeForce RTX 3070を搭載した「FRMFZ590/B」を投入した。

 今回は人気タイトルを使い、実際にゲーマーの求める高フレームレートでゲームが動作するのか、FRONTIERの最新ゲーミングPCの性能を見ていこう。

Core i7-11700KF/GeForce RTX 3070搭載の高性能ゲーミングBTO PCMSIコラボモデル「POWERED BY MSI」仕様

基幹パーツにMSI製品を採用したゲーミングPC「POWERED BY MSI」。

 FRONTIERの「FRMFZ590/B」は、第11世代Coreプロセッサの8コア16スレッドCPU「Core i7-11700KF」と、「GeForce RTX 3070」を組み合わせたパフォーマンス志向のゲーミングBTO PCだ。

 ビデオカードやマザーボードをはじめ、基幹パーツにMSI製品を採用した「POWERED BY MSI」仕様のモデルで、搭載パーツの品質にこだわり高い安定性を実現している。

ヘアライン加工が施されたフロントパネル。MSIのドラゴンロゴに加えてFRONTIERロゴもプリントされている。
本体右側面には着脱可能なガラスパネルを搭載する。
天板。フロントインターフェイスはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C、音声入出力だ。
本体左側面と背面。排気用の120mmファンや電源ユニット、バックパネルインターフェイスにアクセスできる。

 今回紹介するモデルの価格は269,800円。Core i7-11700KFとGeForce RTX 3070の他に、DDR4-3200動作の16GBメモリ×2枚や、1TBのNVMe SSD、容量850Wの80PLUS GOLD認証電源などを搭載している。BTOモデルなのでメモリやストレージなどをカスタムすることも可能だ。

FRONTIER FRMFZ590/B
OSWindows 10 Home
CPUIntel Core i7-11700KF
GPUMSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC
マザーボードMSI Z590-A PRO
メモリDDR4-3200 32GB(16GB×2枚)
SSD1TB NVMe SSD
電源MSI MPG A850GF(80PLUS GOLD認証850W電源)
CPUクーラーMSI MAG CORELIQUID 240R(240mm水冷クーラー)
ケースMSI SEKIRA 100P
ケース内部。ケーブルを裏配線することですっきりとした内装に仕上がっている
裏配線スペース。ケーブル類はスマートにまとめられており、かなり丁寧な印象
天板パネルは着脱可能でマグネット式のダストフィルタも配置されている
底面には電源ユニット用の給気口とダストフィルタを配置

可能な限りMSI製パーツ採用にこだわったFRONTIERの「POWERED BY MSI」モデル安定性とデザインの統一感がメリット

 MSIとBTOブランドのコラボレーションモデルである「POWERED BY MSI」は、基幹パーツをMSI製品で統一することで相性問題を回避し、高い安定性をより低コストで実現できるのがメリットだ。また、同一メーカーの製品で揃えるため、デザインも統一感のあるものになる。

 「POWERED BY MSI」モデルはビデオカードとマザーボードがMSI製であることが条件で、他のパーツに関してはメーカーやモデルにより構成は様々。今回使用している「FRMFZ590/B」は“MSI製パーツ”の採用にかなりこだわったモデルで、可能な限りMSIのPCパーツで構成されたものになっている。

「MSI Z590-A PRO」。Intel Z590チップセットを搭載したATXマザーボードだ
「MSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」。デュアルファンGPUクーラーを採用したGeForce RTX 3070搭載のビデオカードだ
「MSI MAG CORELIQUID 240R」。240mmラジエーター採用の簡易水冷CPUクーラーだ
「MPG SEKIRA 100P」。シンプルとガラスサイドパネルなどイマドキのトレンドを抑えたE-ATX対応PCケース。
「MSI MPG A850GF」。80PLUS GOLD認証取得の850W電源ユニット
フロント×3/リア×1で搭載されているケースファンもMSI製だ

 マザーボードに「Z590-A PRO」、ビデオカードに「GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」、CPUクーラーに「MAG CORELIQUID 240R」、電源ユニットに「MPG A850GF」、PCケースに「SEKIRA 100P」が採用されており、主要パーツのほぼすべてがMSI製品。ここまでくるとMSIのコンセプトPC的な側面もあるため、MSIのファンにもおすすめしたいモデルだ。

MSI製パーツでかためたPCは高リフレッシュレート液晶の性能を引き出せるのか人気ゲームでのパフォーマンスをチェック

24.5型の240Hzゲーミングモニター「MSI Optix MAG251RX」

 それでは、第11世代CoreとRTX 3070を搭載した「FRMFZ590/B」がゲームにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するのかチェックしていこう。

 今回試したゲームは、「エーペックスレジェンズ」と「VALORANT」の2タイトル。いずれも高いフレームレートで動かせるPCと高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイ環境を揃えたい、競技性の強いタイトルだ。

 今回は、フルHD解像度(1,920×1,080ドット)でリフレッシュレート240HzのMSI製ゲーミングモニター「Optix MAG251RX」を用意し、どの程度のフレームレートと画質設定で遊べるのかテストしてみた。

高フレームレートなほど有利なVALORANT、設定の最適化で240fps前後に

「VALORANT」
今回のPCでのセッティング、240fps前後を目指すとこの辺りに落ち着いた。

 5vs5のタクティカルFPS『VALORANT』は、描画負荷は比較的軽めと言われるものの、高フレームレート維持で勝ちに行く環境を整える場合はマシンスペックが要求され、画質設定なども調整が必要だ。

 240fps前後をターゲットにすると、Core i7-11700KF + GeForce RTX 3070環境でもフルHD/最高画質は達成できないため画質オプションを軽くしていく必要がある。今回のPCではマテリアル/テクスチャー/デティール設定などを抑えた設定にすることで、平均で240fps前後が狙えるセッティングになった。

 VALORANTは競技向けのゲームのため、反射速度がそのまま勝敗に直結したりと、理論上はフレームレートが高ければ高いほど有利だ。200fps以上の環境を狙うのであれば、今回のPCの構成あたりがスタートラインと見ておいた方が良いだろう。

 実際にPCの性能が要求されるシーンの一つを紹介しておくが、壁などの遮蔽物などに隠れた状態から相手の見える位置に出る行動が俗に「ピーク」と呼ばれる。その際、壁などに囲まれた描画負荷が軽い状態から、オブジェクトが多い開けた場所に出るため、フレームレートが落ち込むことがある。

 敵の有無を一瞬確認して元の安全な場所に戻ったり、場合によってはそのまま撃ち合いになることもあるが、こうしたシーンでは1フレームでも状況を早く認識し、行動できる方が有利だ。画質設定はこうした場面で狙ったフレームレートを割り込まないように調整していくのが良いだろう。

敵を確認するため、遮蔽物があり安全なところから外に出る行動は「ピーク」と言われるが、開けた場所に出る際は表示オブジェクトが増えたり、敵が表示されることで描画の負荷が上がるため、フレームレートが落ち込む。こうした場面で相手をより速く見つけて行動できるかどうかが有利不利に繋がるので、画質の設定を決める際は、こうした状況でのフレームレートの下限をどこにするかで決めるも一つの方法だ。

 マップやゲームモードで負荷は変わるが、今回の画質設定で変えて複数回テストしてみたかぎり、190~300fps前後で動作していた。負荷の高くなる敵との銃撃シーンや、物陰から出てそのまま接敵となりフレームレートが落ち込んだ場合でも、概ね200fps前後は維持できており、高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターの性能を引き出すパフォーマンスを発揮した。

 少しでも撃ち勝つ可能性を高めるのであれば、今回のようなPC構成と240Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイの組み合わせはオススメできる。

5vs5で戦う「アンレート」モードでは230~340fpsで動作。
フレームレートが下がりやすい「デスマッチ」モードでも195~260fps前後で推移。

エーペックスレジェンズは最高画質で平均190fpsで動作、下限は140fpsで快適

「エーペックスレジェンズ」
最高画質設定の場合は下限140fps狙いで遊ぶことができた。

 人気のバトルロイヤルシューティングである『エーペックスレジェンズ』では、グラフィック設定「最高」で測定したところ、フレームレートは140~240fps前後、平均で約190fpsとなった。

 移動する敵を追いかける(トラッキング)エイムが要求されるタイトルのため、120Hz以上の環境はプレイフィールに大きく影響してくる。実際にプレイすると60Hz以下との差は一目瞭然で、高フレームレート環境は有利だ。

 エーペックスレジェンズも高フレームレート環境の方が有利ではあるが、バトルロイヤルゲームという特性上、概ね120fpsを超えていれば快適なラインをクリアしているといって良いだろう。もちろん、1対1の撃ち合いの際にはフレームレートが高い方が有利だが、3人チームで戦うゲームなので、VALORANTとは若干特性が異なる。一定以上のフレームレートが維持できていれば十分といった部分もあり、120fpsを超えているのであれば画質を優先したセッティングにするのもアリだ。

戦闘中の高負荷シーンでも最低180fps以上で動作
ほとんどのシーンは200fps以上で動作しており、スムーズにプレイできる。

 今回使用しているPCであれば、画質設定を下げれば165Hzや240Hzのゲーミングモニターの性能を使い切る高いフレームレートでの動作も可能になるので、垂直同期などを有効にするならフレームレート重視の設定にするのも良い。エーペックスレジェンズで勝ちに行くPCを選ぶのであれば、Core i7-11700KF + GeForce RTX 3070あたりの性能が現行世代のモデルでは望ましいといえる。

高フレームレートでも安定動作する「POWERED BY MSI」のGeForce RTX 3070搭載PCMSI好きならFRONTIERの「FRMFZ590/B」を

 最新世代の家庭用ゲーム機では120fps動作に対応している場合もあるが、120Hzを超える超高フレームレート環境は、ゲーミングPCでしか得られないゲーム体験をもたらしてくれる。

 今回試したFRONTIERの「FRMFZ590/B」は、GeForce RTX 3070の性能をしっかり引き出し、高フレームレート環境でも安定して動作した。本気でゲームを楽しみたいユーザーも満足できる構成と言えるだろう。

 パーツメーカーを揃えた構成のBTO PCは珍しいので、統一感のあるデザインや、同じメーカーで揃えることによって得られる品質や安定性にもこだわるなら、POWERED BY MSI仕様のFRONTIER「FRMFZ590/B」は検討すべき1台と言えるだろう。

[制作協力:FRONTIER]