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スプラ3にモンハンサンブレイク、Nintendo Switchは高速microSDカードで快適に遊ぼう!

最新ゲームから定番ゲームまで6タイトルで「Samsung microSD EVO Plus」をテスト text by 浅倉吉行

 スプラトゥーン3やモンスターハンターライズ:サンブレイクなどが発売され、年末にかけても大作の発売が予定されているNintendo Switch。作り込まれたゲームは容量も大きく10~20GB程度のストレージ容量を要求するゲームも多く、空き容量に悩まされている人も多いのではないだろうか。

 今回は「Samsung microSD EVO Plus」の128GBモデルを使用し、2022年秋時点での最新タイトルや定番タイトルで本体内蔵ストレージとそん色ない快適さで遊べるのかを調べてみた。本体の空き容量に悩まされている人は、今回の結果を参考に是非高速で大容量のmicroSDカードを導入してもらいたい。

任天堂の公式販売サイトでも買える「Samsung microSD EVO Plus」128GB・130MB/sの高速microSDXCカードを用意

Samsung microSD EVO Plus

 今回使用している「Samsung microSD EVO Plus(2021年モデル)」は、最大で130MB/sをうたうmicroSDXCカード。

 128GB以上のモデルはUHS-I Speed Class 3(U3)およびApplication Performance Class 2(A2)、Video Speed Class 30(V30)に対応しており、UHS-I(SDR104)/UHS-I DDR200での転送もサポート。UHS-I DDR200対応機器やカードリーダーを使用した際に130MB/sの速度を発揮する。

 また、任天堂公式のオンラインストア「My Nintendo Store」でも販売されており、同ストアでも「Nintendo Switchをより快適に遊んでいただける、読み込み速度(転送速度)が高速なmicroSDカードです。」と表記された“任天堂お墨付き”と言える製品だ。

今回使用しているのはSamsung microSD EVO Plusの128GBモデル。
一般的なカードリーダーで使用した際のCrystalDiskMarkの測定結果。

 今回用意したのは128GBモデルで、一般的なカードリーダーを使用しCrystalDiskMarkを使って速度を測定したところ、リードは99.75MB/sほどとなった。UHS-I DDR200対応カードリーダー環境ではないため公称値には届かないが、十分な速度をもったmicroSDカードと言えるだろう。

Samsung microSD EVO Plus
容量64GB128GB256GB512GB
規格microSDXC
スピードクラスClass10/U1/V10/A1Class10/U3/V30/A2
最大転送速度130MB/s
保証(国内正規品のみ)10年限定保証(ドライブレコーダーや監視カメラでの使用は保証外)

 Samsung microSD EVO Plusの容量は64GBから用意されているが、Nintendo Switchで使用するのであれば128GB以上のモデルがおすすめだ。128GBの場合、製品保証がある国内正規品であれば、安値店で2,000円前後から購入できる。予算があるのであれば、より多くのゲームがインストールできる256GBや512GBといった大容量品を選ぶこともおすすめしたい。

最新から定番まで6タイトルでロード時間を比較高速microSDカードなら本体内蔵ストレージ級の快適さ

 ここからはNintendo Switch内蔵eMMCとSamsung microSD EVO Plus、低速なmicroSDカードの例として32GBのmicroSDHCカード(Class4)を使ってロード時間を比較していく。今回用意したNintendo Switchの本体はeMMC 32GB搭載の標準モデルだ。

今回のテストではNintendo Switch本体内蔵eMMC 32GB、Samsung microSD EVO Plus 128GB、 microSDHCカード 32GB(Class 4)でロード時間の比較行う。
比較に使用した microSDHCカード 32GB(Class 4)。
microSDHCカード 32GB(Class 4)のCrystalDiskMarkの測定結果。

 今回テストしたゲームは、「スプラトゥーン3」、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」、「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」、「エーペックスレジェンズ」、「フォートナイト バトルロイヤル」、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」の6タイトル。

「スプラトゥーン3」
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」
「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」
「エーペックスレジェンズ」
「フォートナイト バトルロイヤル」
「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」

 ダウンロード版の容量は、「スプラトゥーン3」が5.2GB、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」が17.9GB、「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」が10.9GB、「エーペックスレジェンズ」が22.5GB、「フォートナイト バトルロイヤル」が17.7GB、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」が2.3GB。

 今回使用しているタイトルの合計容量は76.5GBで、標準モデルのNintendo Switchの内蔵eMMCは32GBなので、2倍以上容量が足りない計算になる。大作を複数遊ぶ場合はmicroSDカードを併用するのが必然といった状況なので、なるべく高速に動作するmicroSDカードを選びたいところだ。

大人気のシューティングゲーム「スプラトゥーン3」内蔵eMMC、Samsung microSD EVO Plus、microSDHC(Class 4)の順当な結果

 まずは現在大ヒットとなっている「スプラトゥーン3」のロード時間から。必要容量は5.2GBと比較的軽い容量となるタイトルだが、ストレージごとに快適さに差が出るのか見てみよう。

 「スプラトゥーン3」では、ホームとなるバンカラ街から自由な操作が行えるクレーターのフィールドへ移動する間のロード時間を計測してみた。試合が行われるフィールドへのロードもおそらく似た傾向になるはずだ。

「スプラトゥーン3」ではバンカラ街からクレーターへ移動するマンホールに入ったところからロードの計測を開始。
バンカラ街から移動してクレーターのフィールドのロードが完了するまでを計測。

 結果は下記の通りで、本体内蔵eMMC、Samsung microSD EVO Plus、microSDHCカード(Class4)という順当な結果となった。スプラトゥーン3は要求されるストレージ容量は多くないものの、ストレージの速度が比較的素直に出るゲームと言えるだろう。快適なプレイのためにも、なるべく高速なmicroSDを用意しておきたいところだ。

「スプラトゥーン3」ロード時間比較

大人気アクションゲーム「モンスターハンターライズ:サンブレイク」ストレージの速さ順に綺麗に差がつくかたちに

 大ヒットアクションゲーム「モンスターハンターライズ」の超大型拡張コンテンツ「サンブレイク」。インストールに必要な容量は17.9GBとされており、大容量のゲームだ。

 「モンスターハンターライズ:サンブレイク」ではクエストを受注し、フィールドに到着するまでのロード時間を計測した。

「モンスターハンターライズ:サンブレイク」はクエストを受注し、「クエスト出発」を選択した直後から計測を開始。
クエスト出発からフィールドに到着するまでのロード時間を計測。

 結果は下記のグラフの通りで、本体内蔵eMMC、Samsung microSD EVO Plus、microSDHCカード(Class4)と綺麗に速い順に差がつくかたちとなった。ストレージの速度が速いほど快適さに直結する傾向があるので、なるべく高速なmicroSDカードを用意するか、本体内蔵eMMCで遊びたいゲームだ。

「モンスターハンターライズ:サンブレイク」ロード時間比較

人気アクションRPGの移植作「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」ストレージの差が出にくい結果に

 人気アクションRPG「NieR:Automata」のNintendo Switch移植バージョン「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」。必要容量は10.9GBで、そこそこ容量を必要とするゲームだ。

 ロード時間はセーブデータを選択後に「ゲーム開始」を選択したところから、ロードが完了しキャラクターが表示されるところまでを計測している。

「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」はセーブデータを選択後、ゲームスタートを選んだところから計測を開始。
ロードが開始されキャラクターが表示されるところまでを計測。

 結果は本体内蔵eMMCとSamsung microSD EVO Plusがほぼ同等となり、microSDHCカード(Class4)がわずかに遅れるかたちとなった。本体内蔵eMMCに遜色ない速度がmicroSDカードで出ているので、「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」は積極的にmicroSDカードを活用したいゲームだ。

「NieR:Automata The End of YoRHa Edition」ロード時間比較

3vs3の定番バトルロイヤルゲーム「エーペックスレジェンズ」本体内蔵eMMCとSamsung microSD EVO Plusは比較的近い値に

 バトルロイヤルでは定番の「エーペックスレジェンズ」。今回テストしているタイトルの中では最大容量となる22.5GBを要求するゲームだ。

 ロード時間は「トレーニング」を選択し、フィールドに入り操作可能になるまでの時間を計測した。

「エーペックスレジェンズ」では「トレーニング」を選択した直後から計測を開始。
トレーニングモードのフィールドに入るまでのロード時間を計測。

 結果は以下の通りで、ロード時間の速度は本体内蔵eMMC、Samsung microSD EVO Plus、microSDHCカード(Class4)の順となった。なお、再現性が無く原因は不明だが、microSDHCカード(Class4)は速度にかなりのバラツキがあったため今回は平均的なものをとったが、ベストに近い値はSamsung microSD EVO Plusと同程度の時間となることもあった。

「エーペックスレジェンズ」のロード時間比較

クラフト要素もある定番バトルロイヤル「フォートナイト バトルロイヤル」ストレージの速度順の快適さに

 「フォートナイト バトルロイヤル」はクラフト要素もあるTPSタイプの定番バトルロワイヤルゲーム。必要容量は17.7GBでストレージ容量を必要とするタイプのゲームでもある。

 「フォートナイト バトルロイヤル」では「クリエイティブ」のモードを選択、ロード画面に切り替わったところから計測を開始し、フィールドに入れるまでの時間を計測した。

「フォートナイト バトルロイヤル」では「クリエイティブ」を選択し、ロード画面に切り替わったところから計測を開始している。
クリエイティブモードのフィールドに入れるまでのロード時間を計測。

 以下が「フォートナイト バトルロイヤル」のロード時間だ。ストレージを問わず結果がばらついたので、平均的なものをそれぞれ選んだ。差は小さいものの、ロード時間の速度は本体内蔵eMMC、Samsung microSD EVO Plus、microSDHCカード(Class4)の順。

 「フォートナイト バトルロイヤル」はマッチングなどサーバーとの接続状況によって待ち時間が大きく変わるゲームではあるが、少しでも無駄になってしまう時間を減らすために高速なmicroSDカードを使いたい。

「フォートナイト バトルロイヤル」ロード比較

定番のボードゲーム「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」差は小さいもののロード時間はストレージの速度順に

 Nintendo Switchの定番ボードゲームとなっている「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」。必要容量は2.3GBと非常に軽いゲームだが、ストレージによる差が出るのか見てみた。

 ロード時間はひとりで桃鉄から「いつもの桃鉄」を選択し、一通り設定が完了した後に「よみこみちゅう…」の文字が表示されてから実際にゲームが開始されるまでを計測した。

「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」、ロード時間はひとりで桃鉄から「いつもの桃鉄」を選択し、「よみこみちゅう…」が表示されたところから計測を開始。
ロードが完了し、ゲームが開始されたところまでを計測。

 結果は下図の通り。データ量が多くないゲームなので差は小さいが、ストレージ速度順に並ぶ結果となった。

「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」ロード比較

ゲームを快適に遊ぶなら高速microSDカードを選ぼう!Nintendo Switch用に手堅い「Samsung microSD EVO Plus」

 今回テストした128GB版の「Samsung microSD EVO Plus」は、本体内蔵のeMMCに近い快適さを実現可能なmicroSDカードだと言えるだろう。

 128GBあれば大作も複数入れることが可能なので、Nintendo Switch用のmicroSDカード選びに迷ったら「Samsung microSD EVO Plus」の128GBをおすすめしたい。もちろん、すでに多数のゲームを持っていて、合計容量が128GBを超えたり、近い値だった場合は256GBや512GBモデルを選ぶのが良いだろう。使用環境に合わせ最適な容量を選んでもらいたい。

 Samsung microSD EVO Plusは、性能はもちろん、任天堂の公式ストアでも扱われているので動作や保証の面でも安心して選べる製品の1つ。是非今回の結果をゲーム用microSDカード選びの参考にしてもらいたい。

[制作協力:Samsung]