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人気ゲームを快適に遊ぶにはこれを買え!『VALORANT』編【リフレッシュレートから選ぶGPUの最適解②】

DOS/V POWER REPORT 2023年秋号の記事を丸ごと掲載!

シビアな撃ち合いがたまらない緊張感を生む軽量FPS VALORANT

5対5を基本とする対戦型のFPS。無料でプレイでき、描画負荷が軽いので低スペックのPCでも遊びやすいこともあって、幅広い層に人気だ。能力が異なる多彩なキャラと豊富な武器による戦略性の高い戦いが特徴と言える。©2023 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

フレームレート上限なし

見た目の差がハッキリと出るのは、「ディテール」の設定だろう。最上位の高設定では、木々も細かく描画されるが、低設定にすると一気に簡易化されてしまう。またフルHDだと4Kではほとんど感じない、ドットの粗さも見えてくる ©2023 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

 フレームレートに上限のないゲームだ。最高画質では、グラフィック品質ですべてを最上位に設定、エフェクト系もすべて有効にしている。フレームレート優先では見やすさにつながるアンチエイリアスのみ「MSAA 4x」に設定し、ほかはすべて低、またはオフとした。ミドルレンジ以上のGPUでは1,000fpsを超えることもあるほど描画負荷は軽い。そのため、今回テストした射撃場ではとくにフレームレートが落ちやすい地点を中心に移動して測定を行なった。

「ディテール」設定を下げると壁の割れ目がなくなるなど、細部の描画も簡略化されてしまう。空に飛ぶ鳥もいなくなる。「マテリアル」設定も低設定にすると陰影も簡略化されて立体感がなくなる。勝負に徹する(=レスポンス重視)ならこれもアリ ©2023 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

 それでも、今回基準としたリフレッシュレートにあたるフルHD/240fps、WQHD/165fps、4K/144fpsは最高画質でもほとんどのビデオカードでクリア。RTX 3050とArc A770だけが届いていないが、それでも十分高いフレームレートと言える。フレームレート優先設定なら、すべてのGPUがクリアした。

エントリーで十分

VALORANTに関しては、今回のGPUでもっとも安価であるRTX 3050で性能は十分だ。4Kでのフレームレートが物足りないと感じるなら、RTX 3060がよいだろう。上位GPUは軒並みフレームレートが頭打ちで差はほとんどなかった。
【検証環境】
CPUIntel Core i9-13900K(24コア32スレッド)
マザーボードMSI MPG Z790 CARBON WIFI(Intel Z790)
メモリMicron Crucial DDR5 Pro CP2K16G56C46U5(PC5-44800 DDR5 SDRAM 16GB×2)
システムSSDWestern Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS200T1X0E[M.2(PCI Express 4.0 x4)、2TB]
電源Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OSWindows 11 Pro(22H2)
射撃場で一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測

[TEXT:芹澤正芳]

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