パワレポ連動企画
起動不能からの脱出、Windows復旧編
【保存版 自作PC「トラブル」の原因と対策(12)】
(2015/6/17 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年7月号」の第一特集「“動かない・不安定・遅くなった”を解消せよ!保存版 自作PC トラブルの原因と対策」を掲載する。
第12回目の今回は「起動不能からの脱出、Windows復旧編」。ある意味最大のトラブルである起動しなくなったOSの復旧手段の解説だ。
鍵をなくした金庫のように、OSが起動しなくなったPCはデータの抜き出しだけでも一苦労、ドライブを暗号化していた場合はお手上げ状態となってしまうことがある。しかし、慌てることはない。Windows7やWindows8.1ではOSを復旧する機能がそろっている。再インストールをする前に、試すべき手段を紹介していこう。なお、今はトラブルに見舞われていない場合でも、とりあえずインストールメディアの所在だけは確認しておこう。いざという時、それが勝利の鍵となる(かもしれない)。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年7月号は全国書店、ネット通販にて5月29日(金)に発売。自作トラブル解決に必見の第一特集のほか、OSはSSDだけど、データ入れるならやっぱりこちら!異なる用途に最適な選択をアドバイスする第二特集「目的でキメる最新HDD」、0.1しか違わないのに2倍以上速い最新インターフェースを搭載!「USB 3.1対応マザーボード全員集合」、HDMIに挿すだけでテレビがパソコンに早変わり!「テレビ1台あればいい! 今知りたいスティックPC」、自分の健康にも投資するべき!の第二弾は財布にも優しいアイテム大集合!「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、パーツ選びから動作中のトラブルまで、PC自作にまつわる「?」を一冊にまとめた「PC自作Q&A事典 2015」。CPUスペックの見方から、どこでパーツを買えばいいのか分からない、といった疑問にも困ったにも対応します!
- 起動不能からの脱出、Windows復旧編 -
起動不能からの脱出
Windows復旧編
Windowsが突然起動しなくなるのは、もっとも遭遇したくないトラブルの一つ。データは残っているのか、救出できるのか不安にもなる。しかし、Windows 8.1/7ともに起動しなくなった場合の対処方法がいろいろと用意されている。起動しなくなる理由はシステム関係のファイルやMBRなどのブートローダーの破損、新たにインストールしたプログラムやドライバが起動を妨げているなどが考えられるが、多くは復旧するための機能を活用すれば、再び起動が可能となる。焦らずに原因を探ってほしい。
症状1 Windows 8.1が起動しなくなった
ハードウェアの故障、OSを含むソフトの破損・不具合の可能性
インストールメディアから起動して修復機能を実行する
Windowsのトラブル時はPCの起動と同時に[F8]キーを連打して、セーフモードを起動するのがお約束だったが、Windows 8.1には[F8]キーからセーフモードを呼び出す機能が備わっていない。代わりに、インストールメディアからさまざまな復旧機能が利用可能だ。また、複数回起動に失敗すると修復機能を利用できる「回復」ページが表示されることも。どちらも利用できる機能は同じだ。
(OSが正常に起動するなら)セーフモードに入ることも可能
Windows 8.1は起動が問題なくできる状態ならセーフモードでの起動も可能だ。チャームを開き、「PC設定の変更」→「保守と管理」→「回復」と選び、[今すぐ再起動する]ボタンをクリック。オプションの選択が表示されるので「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と選び、[再起動]ボタンを押す。これで準備は完了だ。
Windows 8からアップグレードした環境では
Windows 8からWindows 8.1にアップグレードした環境でリフレッシュを実行すると、Windows 8の状態に戻ってしまう。再びストアからWindows 8.1のアップグレードデータを入手する必要があることと、環境をもとに戻す手間がさらにかかることを覚えておいてほしい。
Windows 8.1で「F8」キーからのセーフモードを使えるようにする
Windows 8.1は通常の状態では、起動時に[F8]キーを押しても「詳細ブートオプション」は表示されないため、セーフモードを呼び出すのがめんどうだ。しかし、bcdeditコマンドを使用することで、[F8]キーで「詳細ブートオプション」を呼び出せるようになる。起動しなくなったときの保険としてあらかじめ適用しておくことをオススメする。
症状2 Windows 7が起動しなくなった
OSを含むソフトの破損・不具合の可能性
詳細ブートオプションが起動する場合の対処法
ここからは、Windows 7が起動しない場合の対処方法を紹介していく。Windows 8.1とは異なり、最初から起動時に[F8]キーを押すことで「詳細ブートオプション」を呼び出せるので、必要時にはすぐにセーフモードで起動できるなど、トラブルへの対処がしやすい面もある。
システムドライブのデータ破損の可能性
詳細ブートオプションが起動しない場合の対処法
インストールメディアを紛失した場合は
Windows 8.1と同様に、Windows 7のインストールイメージもMicrosoftのWebサイトからダウンロードが可能だ。ただし、DSP版やアップグレード版は対象外。パッケージ版のユーザーだけが利用できるサービスだ。
[Text by 芹澤正芳]
【DOS/V POWER REPORT 2015年7月号は2015年5月29日(金)発売】
★第1特集「保存版 自作PCトラブルの原因と対策」
★第2特集「目的でキメる最新HDD」
★特別企画「USB 3.1対応マザーボード全員集合」「今知りたいスティックPC」「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」
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