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アキバの2013年10大ニュース投票結果発表

首位は「LGA1150プラットフォームの「Haswell」が登場」

 読者に投票していただいた「アキバの2013年10大ニュース」の結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月5日~12月20日
 総有効投票数:6,476票(1,560人)

1位は「LGA1150プラットフォームの「Haswell」が登場」 (692票)

LGA1150対応CPU「Haswell」
発売時のポップ
深夜販売時の様子
対応マザーボードも一斉販売

 6月にデビューした開発コード名「Haswell」こと、Intelの新世代CPUであるCore/Xeonファミリ。前世代の「Ivy Bridge」からは約1年1ヶ月振りの更新だが、HaswellではCPUソケットが従来型のLGA1155から新型のLGA1150へと交代、2世代前の「Sandy Bridge」以来、実に約2年半振りのプラットフォーム刷新となった。

 秋葉原ではIvy Bridgeの時と同様に、Haswellの深夜販売が実施された。販売解禁の6月2日(日)0時前後には、深夜にも関わらず“自作通り”が多くの人で溢れるという盛況振り。Intel自身も、前日からベルサール秋葉原で大規模なプロジェクションマッピングを披露するなど、盛り上げ役を買って出ていた。

 Haswellでは、新たなCステートの導入などにより、アイドル時の消費電力がさらに低下するといった省電力性が実現されたのに加え、グラフィックス性能も向上。内蔵GPU「HD Graphics」の上位モデルとして、新ブランドの「Iris Graphics」がラインナップされたのもトピックの1つだ。

 前世代の最大2倍の性能を持つという最上位モデル「Iris Pro」は、BGAパッケージとして供給されるためCPU単品では入手できないが、11月のイベントにおいて、GIGABYTEがIris Proを搭載した小型PC自作キットを展示するといった動きもあり、今後の自作市場を賑わせる存在となるかもしれない。

2位は「昔ながらの秋葉原の景色がまた消える、かわりに近代的な複合型施設などが増加」 (533票)

秋葉原ラジオストアー
エディオン秋葉原本店
マーチエキュート神田万世橋
ワテラス

 2005年の「秋葉原クロスフィールド」のオープン以降も、秋葉原とその周辺ではビルの建て替えやショップの入れ替わりといった再開発・変化が進んでいる。今年も、JR御茶ノ水駅近くの「ワテラス」「ソラシティ」や、旧万世橋駅の「マーチエキュート神田万世橋」など、新たな商業施設がオープンする一方で、老舗ショップが姿を消すというニュースがあった。

 象徴的だったのは、JR総武線高架下の電子パーツ街の一角である「秋葉原ラジオストアー」の閉館。1949年に創業し、64年間も同地で営業を続けたという老舗で、狭い通路に露店のようにパーツ店が並ぶレトロな光景は、近隣に林立する近代的なビルとは対照的であった。営業最終日の11月30日(土)には、その模様をとらえようとテレビなどの報道関係者も詰め掛けていた。

 なお、隣接する「ラジオセンター」「秋葉原電波会館」は営業を継続しており、「高架下の電子パーツ街」としては存続している。

 もう1つ、「石丸本店」から長らく続いていた老舗店「エディオン秋葉原本店」の閉店も挙げられる。

 石丸電気も1945年に創業したという老舗だが、2006年にエディオングループ傘下へ、さらに2012年にはブランド統一により「ishimaru本店」の名称が「エディオン秋葉原本店」となり、秋葉原からその名が消えることに。以降も店舗自体は続いていたが、ついに2013年3月20日(水)の営業を最後に閉店、多くのファンが拍手を送る中シャッターが下ろされ、石丸時代からの長い歴史に幕が降りた。

3位は「円安による値上りがさらに進行、PCパーツ全体に広がる」 (498票)

円安の影響を告知するポップ
メモリは最安値時の2倍以上に値上り
CPU価格表
HDD価格表

 2012年末の政権交代をきっかけに進んだとされる外国為替相場の円安基調は、海外から輸入される製品が値上がりするという形でも影響を及ぼしている。「為替の変動に伴う価格調整」(アップル)として、2013年5月末にiPad/iPodシリーズが値上げされたのも記憶に新しい。

 もちろん、輸入品が大半を占めるPCパーツにも波及。特に2012年12月からの2ヶ月間はドル/円相場が82円→92円と急騰したこともあり、2月にはそれを受ける形で、比較的変動の少ない電源やPCケースでも数千円単位で値上がりするという希な動きが見られた。

 そうした円安基調の中で悪影響を与えたのは、大手メモリチップメーカーである韓国SK Hynixの中国工場で9月に発生した火災だ。

 メモリは店頭在庫が捌けやすい、いわゆる“回転の早い”製品で、為替相場の影響を受けやすい傾向にあるが、火災を境に「市場に流通するメモリの量が減った」(一部ショップ)と物的状況が変化。品不足までにはならなかったものの、8GBモジュールの2枚セット品では、8月末から2週間程度で安値が1万円弱→1万2千円弱と高騰する場面もあった。

 その後、11月末までには価格は落ち着きを取り戻しており、8月以前に比べると“高値安定”だが、安値圏の大幅な変動はしばらく確認されていない。

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4位以降のランキングは以下のとおり。

順位ニュース/解説
4位
(450票)
Windows 8.1が発売に、窓辺ファミリーの発売記念パックも複数発売
(Windows 8ユーザーは無料でアップグレード可、窓辺パックが人気に)
5位
(399票)
3Dプリンタの店頭販売開始、3Dプリンタ専門のショールームもオープン
(実売7万円の自作系3Dプリンタも販売開始、複数モデルを比較できる専門ショールームもオープン)
6位
(332票)
Atomが刷新、モバイル向けの「Bay Trail-T」、8コアの「Atom C2750」搭載マザーも登場
(アウトオブオーダー型になり大幅に性能が向上)
7位
(308票)
PC系ショップのリニューアルや再編進む、新規オープンの店舗も
(TWOTOPとFreetが統合されBUY MOREに、エディオン秋葉原本店やCUSTOMが閉店する一方、東映ランドやGTune:Garageがオープン)
8位
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9位
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Radeonシリーズが一新、「R9」「R7」が発売
(最上位は最新コア「Hawaii」採用のR9 290X)
10位
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PCで使える4K2Kディスプレイが発売、IGZO採用
(第一弾はシャープの32インチモデル「PN-K321」)
11位
(195票)
仕様ミスの「お買い得Xeon」が一部で人気に
(Hyper-Threading非搭載のはずが初期ロットのみHyper-Threading有効で出荷)
12位
(191票)
Microsoftの純正タブレット「Surface」が国内でも販売開始
(国内でも純正品の流通開始、Surface 2も発売)
13位
(181票)
TDP 220WのFX-9370登場、最大5GHz動作のFX-9590は搭載PCが発売
(TDPは過去に例が無いモンスター級、最上位モデルは単品で流通せず搭載品PCのみが発売)
14位
(172票)
GeForce GTX 700シリーズ発売、上位モデルが人気に
(倍精度演算対応のハイエンドモデルGTX TITANが人気に、ゲーム向け最上位はGTX 780 Ti)
15位
(146票)
IEEE 802.11ac対応機器が複数登場、上位モデルは転送速度1GBbps以上が標準的に
(対応ルーターや子機、対応端末など複数製品が発売)
16位
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(マニアな視点のモデルが複数発売、“ゴミ箱PC”作成キットも)
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19位
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20位
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B-CASカード不要のPC向け地デジチューナーが発売
(ソフトウェアによる「地上RMP方式」採用の製品が発売)
21位
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Haswell搭載のNUCが発売、上位はCore i5/HD Graphics 5000搭載
(GIGABYTEからは小型PC BRIXのHaswell搭載品が発売)
22位
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Android端末の高解像度化進む、フルHDが一般的に
(各社ハイエンドモデルはフルHDが標準に)
23位
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Windows XPの乗り換えキャンペーン実施。その一方で、DSP版のWindows XPが未だに入荷
(Windwos XP搭載PCの買い取り強化キャンペーンなども実施される)
24位
(84票)
AMDの省電力APU「Kabini」搭載マザーが発売、PS4と同系統の「Jaguar」コア採用
(第二世代のローエンドAPU、次世代ゲーム機と同系統のコアを搭載)
25位
(78票)
HDDとSSDが合体した個別認識タイプのストレージが登場
(WesternDigitalの2.5インチデュアルドライブ「WD1001X06X」登場)
26位
(77票)
1TBの2.5インチSSDに6Gbps SATA対応モデルが発売
(SAMSUNG SSD 840 EVOの1TBモデルや、Crucial M500の960GBモデルが登場)
27位
(74票)
DDR3メモリがついに3GHzに到達、最速品はDDR3-3100対応
(A-DATAやAVEXIRからDDR3-3100対応品が発売)
28位
(64票)
9.5mm厚の2.5インチHDDが2年ぶりに容量向上、1.5TB品が発売に
(HGSTから2.5インチ/9.5mm厚の1.5TB HDD発売、12.5mm厚は2TBのまま)
29位
(52票)
低消費電力機能や疑似SLC書き込み機能など、付加価値をウリとするSSDが増える
(Haswellの低消費電力機能対応のIntel SSD 530や、疑似SLC書き込み対応のSAMSUNG SSD 840 EVOなどが登場)
30位
(48票)
第三のスマホOS「Firefox OS」を搭載したスマートフォンが登場
(開発者向けの端末が流通)
31位
(41票)
6インチ越えの大型スマートフォンが複数モデル発売
(GALAXY MEGA、Xperia Z Ultra、Ascend Mateなど複数モデルが発売
32位
(38票)
高速インターフェイス12Gbps SAS対応の機器が発売
(Seagateから対応SSDが発売、インターフェイスカードはLSIのモデルが流通)
33位
(30票)
萌えタブレットが発売、初音ミクモデルやすーぱーそに子モデルが登場
(ありそうで無かった萌えキャラ仕様のAndroidタブレットが発売
34位
(25票)
総額130万円のPC用レースゲーム向けシートが発売
(Gや揺れを再現した体感系ゲームシート)
35位
(19票)
M.2対応機器が複数発売、変換カードやSSDが登場
(6Gbps転送SSDやSATA変換カードなどが発売)
36位
(16票)
NVIDIAのAndroid搭載ゲーム機「SHIELD」が発売
(海外直輸入品が発売、Wi-Fi経由でGeForce GTX搭載PCにアクセスしゲームをプレイする機能も搭載)
その他(79票)