取材中に見つけた○○なもの

Millennium G400 MAXの争奪戦やCeleron搭載のPCIカードが印象深い1999年の秋葉原

Intel 1強だった市場にAMD Athlonが登場したのは1999年8月(撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店)

 このコーナーでは、編集部が過去に撮影した懐かしい写真を掲載していきます。

 今回は1999年夏の店頭から、話題になった製品や出来事を中心に紹介します。(店名・商品名・価格は当時のもの。すでに閉店しているショップもあります)。

Apollo Pro133搭載マザーボード

 VIAのIntel Pentium、Celeron向け互換チップセット「Apollo Pro133」が登場。当時のIntel製チップセット「440BX」ではサポートされていなかったFSB133やPC133 SD-RAM、Ultra ATA66といった最新機能に対応していました。

 また、当時のVIAはPentium IIIやCeleronで使われている「P6バス」のライセンスを巡ってIntelと法廷で争っており、こちらのニュースも度々話題となりました。

Apollo Pro133搭載マザー一番乗りはAOpenの「AX63 Pro」(撮影協力:俺コンハウスとUSER'S SIDE本店)
サンプル展示されたときは「Apollo Pro Plus 133」搭載とされていたFICの「KA-6110」。Apollo Pro Plus 133がIntelからライセンス違反であると訴えられており販売が危ぶまれていましたが、その後製品名はそのままに「Apollo Pro 133」搭載マザーボードとして販売されました(撮影協力:ツクモパソコン本店IIとソフトクリエイトFM館)

Millennium G400 MAX

 当時人気の高かったMatroxのMillennium G400シリーズの最上位モデル。8月から販売されましたが、とにかく入荷量が少なく入手するのは至難の業でした。9月には正規代理店である東和商工(infoMagic)から日本語版も発売されましたが依然品薄で、在庫が潤沢となったのは10月のことでした。

入荷した店舗も少なく、初登場時はパッケージ写真すら撮れなかったという瞬殺ぶり。この後いくつかのショップに少量入荷がありました(撮影協力:DOS/Vパラダイス本店とPCiN秋葉原)

AcceleraPCI

 PentiumやMMX Pentiumを搭載した古いPCに取り付けるだけで性能をアップさせるPC用アクセラレータ。基板上にはCeleron 433MHzと64MBのメモリが搭載されています。

PCIバスに差し込み、起動後に処理を乗っ取るかたちでPCを高速化させます(撮影協力:AZ'TEC)