ゲーミングノートPCの選び方

マイクラやFF14をカジュアルに遊びたい、エントリークラスのゲーミングノートPC選び

 ゲーミングPCでは、コンシューマーゲーム機以上に美しく滑らかなグラフィックで楽しめるという利点があるが、何もグラフィックだけがPCゲームの全てではない。

 マインクラフトにModを追加したり、League of LegendのようなPC版しか存在しないMoBAゲーム、独自のセンスが目立つインディーズゲームなど、ゲーミングPCだからこそ楽しめるゲームも多い。また、FF14やPSO2、ドラゴンクエストXといったMMOやMORPGはユーザー同士のコミュニケーションも魅力だが、チャットなどはキーボードありきのPCの方が快適だ。

 今回は、PCでゲームを遊んでみたいユーザーのための最初の一台として、あるいはライトなゲームをカジュアルに楽しみたいというユーザーにおすすめの、エントリークラスのゲーミングノートPCについて紹介しよう。

13万円前後で買えるエントリークラスのゲーミングノートPC

 エントリークラスのゲーミングノートは、「ゲームが遊べるPC」を最も安価に手にする選択肢のひとつであり、おおよそ13万円程度のモデルであれば、多くのゲームが中画質程度で遊べるモデルが手に入る。

 このクラスのゲーミングノートで注目すべきスペックを確認しよう。

まずはGPUをチェック、現行のGeForce GTX 1050 Ti/1050搭載機種を選ぼう

 エントリークラスのゲーミングノートPCでまず注目したいスペックはGPUで、「GeForce GTX 1050」または上位モデルの「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載したモデルを選びたい。

 このクラスのGPUを搭載していれば、FF14やPSO2といったMMO/MORPGや、大半のMoBAゲームをプレイするのに十分な性能が得られる。

 CPUについては、4コア8スレッドCPUである「Core i7-7700HQ」が10万円程度のモデルから採用されているので、このCPUを選んでおけば間違いない。

GeForce GTX 1050。「ゲームを遊ぶ」ことをPCの利用目的の一つとするなら、このクラス以上のGPUを選択すると良いだろう。
Intelの4コア8スレッドCPU「Core i7-7700HQ」。現行のゲーミングノートで定番のCPUであり、安価なモデルでも採用されている。
参考までに、Core i7-7700HQ + GeForce GTX 1050搭載モデルのFF14ベンチマーク(1920x1080 HIGH(LAPTOP))のスコアは8,763だった。

快適にゲームをするならメモリは8GB以上、コスパ優先ならストレージはSSD + HDD搭載モデル

 PCゲームを快適に遊びたいのであれば、メモリ容量は8GB以上は欲しいところだ。

 実際のところ、エントリークラスのゲーミングノートPCの大半は8GB以上のメモリを搭載しているので、ゲームをプレイするだけならメモリ容量が不足することはないだろう。PCを他の用途でも使う予定があるなら、カスタマイズなどで16GB以上のメモリを搭載するのもありだ。

 ストレージについては、OSの入っているシステムディスクはなるべくSSDを選択すべきだ。PCとしての快適性に大きく影響するので、安価だからといってドライブがHDDのみのモデルを選ぶことはお勧めしない。

 OSとゲームの両方をSSDに入れられる環境が理想的ではあるが、大容量SSDは高価なので、低容量SSDと大容量HDDを搭載したデュアルストレージモデルを選択し、ゲームのインストール先をHDDにするというのも、エントリークラスのゲーミングノートでは現実的な選択といえる。

エントリークラスでもゲーミングノートPCの多くは8GB以上のメモリを搭載している。
ゲームは比較的ストレージ容量を要求するため、ゲーミングノートPCはSSD + HDDの構成が標準となっているモデルも多い。
ゲーミングノートPCは、メモリやストレージ容量をカスタム可能なモデルが多い。こうした部分も魅力の一つだ。

PCゲーマーとしてのデビューやライトゲーマーに魅力的なエントリークラス

 ゲーミングノートPCの中で最も安価な部類であるエントリークラスのモデルは、その名の通り「PCでゲームを楽しみたい」ユーザーにちょうどよい性能を備えている。PCでマインクラフトやインディーズゲームを遊んでみたいと考えているなら、まずはこのクラスの製品から検討をはじめると良いだろう。

 エントリークラスのゲーミングノートPCは、10万円台前半という買い替えの負担が小さいのも魅力だ。コアゲーマーなら数十万円で最高のゲーミング性能を持ったハイエンドゲーミングノートPCを選んでも損はしないが、ライトなゲーマーならエントリークラスのゲーミングノートPCを数年毎に買い替えていくのも良い選択と言えるだろう。

MSI GL62 7RDX(1079JP)。Core i7-7700_HQ + GeForce GTX 1050を採用し、メモリ8GB、SSD 128GB、HDD 1TBを備える。
G-Tune 1710NG-N-i5320BA2-EX3。同社のNEXTGEAR-NOTE i5320シリーズのモデルで、Core i7-7700_HQ + GeForce GTX 1050の構成にメモリ8GB、SSD 256GB、HDD 1TBを備える。

[撮影協力:ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館G-Tune:Garagemouse computer秋葉原ダイレクトショップ]