パワレポ連動企画
PCパーツ系2媒体が選ぶ“本当にいい物”はこれだ!【第7回:2024 Winter】AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD
2024年1月2日 08:05
PCパーツの聖地アキバの声、目利きレビュアーの徹底調査で今期のマストアイテムを選り抜き!
2022年6月よりスタートした「DOS/V POWER REPORT」および「AKIBA PC Hotline!」2媒体共同のアワード・プログラム「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD」。今回はその第7回の結果を発表します。
Intelから新しい“K付き”Core i9/i7/i5が登場した今期ですが、パフォーマンスの向上は限定的で、マザーボードはリフレッシュモデルのみ。しかし、2023年の年の瀬に向けて、食指が動く製品は続々と登場しています。
・おおむね9〜11月の期間中に店頭に並んだもの、実際に発売され話題になったもの、弊社メディアでレビュー/テストしたものを授賞候補とする
・AKIBA PC Hotline!編集部の取材活動で得た情報、PV動向から店頭や市場で注目を集めており、かつ高く評価されているもの
・DOS/V POWER REPORTおよびAKIBA PC Hotline!の誌上/サイト上の各種レビュー記事において、使用結果やテストを通じて執筆・制作を担当した著者やスタッフから高く評価されたもの
AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORTPC PARTS AWARD 2023 Fall 発表!
【2024 Winter Season Best】該当なし:大フィーバー新製品の登場は持ち越し!?
IntelのCoreプロセッサーが第14世代に、Radeonミドルレンジが登場と、“話題は豊富”と言えるシーズンのはずだったが、実際にはそこまでの熱量にはならず。年末に向けたセールなどでは、新製品よりも1世代前のものや既存/定番製品に注目が集まったようだ。
やや“凪”の期間が続くが、手堅く実力を伸ばしてきたものやさすがの完成度の定番ブランド新製品など、見るべきものは多い。Season Bestこそ選出しなかったが、Editors' Choiceは粒揃いだ。
【2024 Winter Editors' Choice】Intel / Core i7-14700K
・クロックは前世代から最大ブーストのみ0.2GHz増。ただしEコアが4基追加されて20C/28T構成に
・上位のCore i9との差は第13世代より縮まる。今期もっともお得感の高いモデルチェンジ
全体としては大幅な性能の向上とはならなかったIntel Coreプロセッサー(第14世代)だが、i7だけは、前世代のPコア8基+Eコア8基から、Pコア8基+Eコア12基にコア数が増加、スレッド数も24から28に増えている。i5、i9ともにクロックも上がっているのだが、コア増の効果はやはりかなり高く、i7性能の伸びは第14世代の中でもっともよい。
上位モデルとの差は前世代よりも詰まっており、この世代ではもっともコストパフォーマンスがよいCPUと言ってよいだろう。
【2024 Winter Editors' Choice】GIGA-BYTE TECHNOLOGY / Z790 AORUS PRO X(rev. 1.0)
・ホワイトPC自作にもピッタリのスタイリッシュなデザイン
・安定性や耐久性は万全、機能も充実。使い勝手にも優れた高い総合力
ホワイト/シルバーの美しいデザイン、DOS/V POWER REPORTのレビュアーが全会一致でゴールドレコメンドに推す完成度、とスキのない製品。7万円を超えるマザーボードだけあって、電源は90A対応SPS採用の18+1+2フェーズと強力。
PCI Express Gen 5対応のM.2スロット、60W USB PD対応のUSB 10Gbpsポート、5G有線LAN+Wi-Fi 7など、インターフェースやネットワークも充実、ツール不要のSSDヒートシンクをはじめ、使い勝手にも優れる。安くはないが価格にも納得の1枚だ。
【2024 Winter Editors' Choice】NZXT / H6 Flow
・2023年注目スタイル「ピラーレス」採用。“見せるPC”がよりカッコよく進化する!?
・ファン/ラジエータを斜めに配置。冷却性能も十分確保されて実用性は◎
“見せるPC”が全盛の昨今。側面+前面がガラスorクリアパネルというケースは以前からあったが、左側前方のフレーム/支柱もない「ピラーレス」ケースは、2023年に注目度が急上昇したデザインだ。
スタイリッシュなケースや水冷クーラーが人気のNZXTも、もちろんこのトレンドを取り入れた秀逸な製品を投入してきており、比較的コンパクトなミドルタワーである本機は人気になっている。前面右側が斜めにカットされた独特の形状もインパクト大。
【2024 Winter Editors' Choice】Shenzhen Fluence Technology / CPS DE360
・アンダー2万円の36cm水冷でトップクラスの冷却性能を発揮
・RGB LED搭載でAura Syncにも対応。静音性も優秀でコスパ良好
PCCOOLERのブランド名で日本市場で徐々に知名度を上げつつあったShenzhen Fluence Technologyは、ブランド名を「CPS」に刷新、DE360はその新モデルだ。従来のシングルポンプからデュアルポンプへの変更で流速が約15%向上して冷却性能もアップしたと言う。
1万円台後半のCPUクーラーは、ハイエンド空冷やコスパ重視の36cmクラス水冷がひしめく激戦区。ニューカマーがここで存在感を示すのは容易ではないが、ベンチマークでその高い実力が明らかになった。