パワレポ連動企画

著者座談会 切捨御免! その3
~microATXに選択肢が欲しい~

【マザーボード100選 2016(14)】

DOS/V POWER REPORT 2016年1月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年1月号」の総力特集「価格帯別・最強マザーをここに決定 マザーボード100選 2016」を掲載する。

 今回は本誌DOS/V POWER REPORTの執筆陣が本音で語り合うマザーボード座談会の3回目をお送りする。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年1月号は全国書店、ネット通販にて11月28日(土)に発売。人気と実用性を兼ね備えたお薦めマザーボードを決定する総力特集をはじめ、ASUSのプロ向け資料を限定公開!読み方も解説したダウンロード特典「ASUSTeKレビュアーズガイド マザーボード&ビデオカード編 英語版」、ネット配信の嵐が日本上陸!サービス内容や使いやすさも比較した「ネット配信端末が地上波を駆逐する? Fire TV vs. 第4世代Apple TV」、いつの間にやら豊富なラインナップ「こんなにあるって知ってました!? Amazonベーシック特選品」、スマホ使いなら持っていると便利、マジお勧め「容量・サイズ・機能で選べる 最新モバイルバッテリ28選」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は「ドカンと大レビュー!マザーボード&ベアボーン超図鑑 2016」。……えっ、この厚みで付録なんですか!?


-マザーボード100選 2016-
価格帯別・最強マザーをここに決定


著者座談会 切捨御免! その3 ~microATX製品が少な過ぎる~

写真左から竹内亮介氏、滝 伸次氏、佐々木修司(本誌編集長)、鈴木雅暢氏、加藤勝明氏
参加者紹介 .2
鈴木雅暢
CPUやマザーボードを中心にPCパーツ全般に造詣が深い。本誌特集での主筆や、連載「マザーボード一刀両断」での執筆を担当。合理的で洗練されたマザーボードを好む

PCパーツはそろそろ本気でダウンサイジングするべき!

[鈴木] 今回の100選ですが、microATXのラインナップが危機感を感じるくらい少ないですね。

[佐々木] PCIを含む複数のカードを活かしたいという事情もあって、個人的にmicroATXのマザーボードを買おうとしているのですが、そうなるとハイグレードのものは壊滅という残念な結果に(笑)。

[鈴木] そうなんです。ASUSTeKのmicroATXの上位モデル「MAXIMUS VIII GENE」なんかは、前世代はHERO相当だったのが、今回はRANGER相当のグレードになってしまいました。それでも投票したのは、microATXのフォームファクターにもっと頑張ってほしいという気持ちがあってのことです。

[竹内]  microATXが好きな方って、Mini-ITXはお嫌いなんですか?

[鈴木] いいえ、microATXとMini-ITXは両立すべきだと思っています。

[佐々木] microATXを選ぶ方って、最初から拡張カードを複数使うことを考えている方が多いので、Mini-ITXは対象外ですね。

昨年に比べミドルレンジのmicroATX製品が激減した。その結果、1クラス上の製品が欲しいユーザーにとっては、PC自作の醍醐味である“パーツを選ぶ”というおもしろさも減ってしまっている

[加藤] 僕は、今まではmicroATXが好きだったのだけれども、Intelの「SSD 750」のパフォーマンスを体験してからは、ATXじゃないとダメだなと思いました。

[鈴木] それは一時的なものでは? NVMeのM.2 SSDも出てきていますし。

[加藤] いや、そのM.2スロットの場所がいやなんです。PCI Express x16スロットの直下に配置するのは、やめてほしいんです。NVMeのSSDは発熱しやすいですし、そもそも高性能ビデオカードの熱を考えると、あまりSSDの熱源を近接させたくないんですよね。

[鈴木] 私は、もうATXマザーボードは主役の座を明け渡すべきだと思うんです。PCケースも、高性能なのは分かるんですが持て余すほど大きいじゃないですか。こんなサイズのものを、日本の自作ユーザーが本当に望んでいるのかというのが疑問です。

[竹内] われわれも、50cm以上もあるPCケースを“ミドルタワー”と呼んでいますけれども、一般のユーザーから見たら、あれが“フルタワー”と呼べそうなものですよね。

[鈴木] そろそろ、フォームファクターのダウンサイジングを本気で考えたほうがよいと思います。こんな大きなフォームファクターが主流で、この先新しい自作ユーザーが増えるんだろうかという危機感もあります。

[竹内] やっぱり主流はMini-ITXですね。

[一同] (笑)

[佐々木] 自作に自由度を求めた結果、今の大きなATXケースがあることは確かです。ただ、実用面でATXケースとマザーの拡張性は過剰という声も大きい。microATXマザー市場が死んでしまう前に、いいケースの登場を望みます。

[鈴木] ATXケースに組み付ければいいんですよ。組み付け作業もしやすいですし。

[竹内] さっきと言っていることが(笑)。

[鈴木] いやいや、小さめのATXケースならちょうどいいんですよ。昔主流だった小型のATXケースくらいという意味です(汗)。

【ATX並みに高性能なmicroATXケースが増えてほしい】

多機能で性能の高い人気のATXケース。しかし、デカ過ぎだ……

 拡張性やメンテナンス性の高さから人気の高性能ATXケースだが、50cm以上ある奥行きや高さは、日本家屋のスケール感からするとするとかなり大きい。思わずmicroATXマザーを選んでしまうような、コンパクトで魅力的なPCケースが必要だ。


DOS/V POWER REPORT 2016年1月号は2015年11月28日(土)発売】

★総力特集「読者&執筆陣の投票でメーカー戦々恐々!? 価格帯別・最強マザーをここに決定 マザーボード100選 2016」
★ダウンロード特典「プロのみに渡されていた資料を本誌限定公開 「ASUSTeKレビュアーズガイド マザーボード&ビデオカード編 英語版」
★ダウンロード特典連動企画 ASUSTeKレビュアーズガイドはこう読めっ!
★特別企画「ネット配信端末が地上波を駆逐する? Fire TV vs. 第4世代Apple TV」「こんなにあるって知ってました!? Amazonベーシック特選品」「容量・サイズ・機能で選べる 最新モバイルバッテリ28選」
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(AKIBA PC Hotline!編集部)