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「ゲーム録画向け」のHDキャプチャ登場、1080p/60HzでH.264録画、スルー出力付き

旧式ゲーム機やアーケード基板も別売オプションで対応

 1080p/60HzのDVI/HDMI入力に対応、QuickSyncVideoを使ったH.264録画もできるHDキャプチャカード「SC-512N1-L/DVI」がマイコンソフトから発売された。

 無遅延で出力できるスルー出力コネクタも搭載するなど「ゲーム録画向け」を意識した製品で、別売オプションを併用すればPlayStation/2やスーパーファミコン、ゲーム基板などをRGB入力でキャプチャできるという。

 実売価格は33,730円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

PCI Express Gen2対応のHDキャプチャカード

 この製品は、PCI Express x1(Gen2)に対応、1080p/60Hzで録画・プレビューできるというHDビデオキャプチャカード。

 録画は付属ソフトで行うが、このソフトはIntel CPUが備えるアクセラレーション機能、QuickSyncVideoに対応。CPUアクセラレーションによるH.264録画が行える。1080p/60Hzに対応したHDキャプチャカードはエスケイネット「Monster XX」なども出ているが、QuickSyncVideoに対応しているのはこの製品の大きな特徴だ。

 対応する入力コネクタはDVI-DとHDMI、VGA、コンポーネント、S端子、コンポジットビデオで、さらに標準でスルー端子も搭載。スルー端子から映像を出力することで、「遅延なしにゲームをしながら同時に録画する」といったことも行える。

 VGAについては15~31kHz入力に対応、640×400/480ドット~1,920×1,080ドットまで様々な入力が行える。DVI/HDMI入力時はHDCP非対応。

別売オプションで旧世代ゲーム機にも対応プレステ2やスーファミ、アーケード基板など

 このほか、別売の21ピンRGB用複合同期信号分離ユニット「XSYNC-1」(直販価格9,300円)を併用することで、旧世代のゲーム機を直接接続、録画やプレビューが行えるのもユニークな特徴。

 PlayStation/2やスーパーファミコン、セガサターン、メガドライブなどを21ピンRGB入力で接続できるほか、一部アーケードゲーム基板にも対応できるという。対応する基板については、ユーザーが自由に更新・閲覧できるかたちで同社が公開中だ。

 なお、高速なキャプチャを行うだけに、PCに必要なスペックが高いので要注意。

 必須環境として挙げられているのはPCI Express Gen2スロットやSandy Bridge以降で2.5GHz以降のCore iシリーズ、3Gbps SATA対応で容量120GB以上のSSDまたはHDD、Direct X 11以上に対応したVGA環境など。対応OSは32bit/64bitのWindows 7 SP1以降またはWindows 8。

 カードのサイズはLowProfile対応で、ブラケットも付属。スルー出力コネクタは隣接スロットを使う構造で、不要な場合は取り外すこともできる。

[撮影協力:パソコンショップ アーク]

マイコンソフト SC-512N1-L/DVI