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大作ゲームも快適、ハイスペックなゲーミングノートなら「MSI GE75 RAIDER」
MSI製ゲーミングノートPC一挙紹介 今時のハイスペックモデル「GEシリーズ」編 text by 石川ひさよし
2020年2月12日 06:01
今回紹介するMSI製ゲーミングノートPCの「GEシリーズ」は、まさに今時の高性能ゲーミングノートPCといったモデル。厚さ3cm未満にハイエンドパーツを組み込んだ、性能面でも設計面でも王道といったPCだ。
最新GPUがサポートする新たなフィーチャーを体験したり、高フレームレートかつ美麗なグラフィックでゲームを楽しみたいといったユーザーに適したモデルと言えるだろう。
今回はそんな「GEシリーズ」の中から、17.3インチモデルの「GE75 Raider(GE75-9SG-438JP)」を紹介しよう。
高性能で持ち運べる、今現在の王道的ゲーミングノート「GEシリーズ」6コアCPUとGeForce RTX 2080を搭載
GEシリーズを一言で言うならば、従来の一般向け据え置きノートPCのサイズに、ゲーミング向けのCPUやGPUを収めた高性能ノートPCといったところだろう。
17.3インチモデルのGE75 Raiderの厚さ27.5mmという数値は、少し前のメインストリーム向けノートPCでは一般的なものサイズ感だった。現在の軽量モバイルノートPC等と比べると厚いが、ゲーミングPCだから極端に分厚いといったようなことはない。また、重量は2.66kgで、持ち運べるギリギリの重量に最高の性能を詰め込んだといった印象だ。
「GE75 Raider(GE75-9SG-438JP)」は27.5mmの厚さを最大限活用し、「Max-Q Design」の付かないGeForce RTX 2080(モバイル向け)を搭載している。Max-Q Designが付かない分性能は高くなるが、発熱は少し多いためにより優れた冷却機構が必要だが、GEシリーズの筐体サイズと搭載クーラーの「Cooler Boost 5」ならこの点もクリアできるというわけだ。
CPUは6コア12スレッドのCore i7-9750Hを搭載している。現在のゲームであれば、十分なスペック。もちろん、一般的な用途でもかなりの快適性をもたらしてくれる。また、GE75 Raider冷却性能に優れる分、同じCore i7-9750H搭載ノートよりも高負荷時に高クロックを維持しやすい。
もう一つ、少し大きな筐体のメリットを挙げるなら、ストレージの余裕だ。「GE75 Raider」はシステムドライブにはM.2のNVMe SSDを、データドライブには2.5インチHDDを搭載している。2.5インチHDDであればコストを抑えつつ1TB単位での容量を確保できる。1ドライブだとどうしてもSSDを大容量にしなければならないが、そうしたコスト的な圧迫が少ないのも「GEシリーズ」の特徴だ。
インターフェースはHDMI、Mini DisplayPortに加えてThunderbolt 3(USB 3.2 Gen2 Type-Cをサポート)を搭載。そしてUSBは1サイズ大きな筐体に合わせてUSB 3.1 Gen2 Type-A×1、USB 3.1 Gen1 Type-A×2と豊富。多数のUSB機器を接続する際に、ハブを必要とする機会をへらすことができる。
キーボードはすべてのキーが個別にRGB LEDバックライトを搭載する「Per-Key」仕様。タッチパッドも大型で使いやすい。
液晶ディスプレイは144Hz仕様。解像度が1,920×1,080ドットなので、「GE75 Raider(GE75-9SG-438JP)」のスペックなら十分に100fps超を狙うことが可能だ。スムーズな映像でライバルを出し抜くなら、高リフレッシュレート液晶 + ハイスペックなゲーミングノートPCを検討したい。
サウンド機能はソフトウェア面では「Nahimic 3」を採用し、ハードウェア面ではDYNAUDIOとのコラボレーションによって製作された2スピーカー+2ウーファーの「Giant Speaker」を搭載している。
GE75 Raiderシリーズ | ||
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モデル | GE75-9SG-438JP | GE75-9SF-439JP |
CPU | Core i7-9750H(2.6GHz・ブースト4.5GHz)/ 6コア12スレッド) | |
GPU | GeForce RTX 2080 8GB GDDR6 | GeForce RTX 2070 8GB GDDR6 |
メモリ | DDR4 16GB(8GB×2) | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | |
有線LAN | Killer E2500 GBLAN+Killer Shield | |
無線LAN | Killer Wireless-AC 1550i | |
搭載インターフェイス | Thunderbolt 3/USB 3.2 Gen2 Type-C×1、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、ヘッドホン×1、マイク×1 | |
キーボード | SteelSeries Per-Key RGB日本語キーボード | |
ディスプレイ | 17.3インチ/1,920×1,080ドット/ノングレア/144Hz | |
OS | Windows 10 Home 64bit | |
本体サイズ | 397×267.5×27.5mm | |
重量 | 2.66Kg | |
製品保証 | 1年間グローバル保証、2年間修理保証、3年間ACアダプタ/バッテリ保証 |
腰を据えて今時のゲームが満喫できるハイスペックゲーミングPC
今時のゲーミングノートPCの高性能さ、最先端の美麗なグラフィック、こうした部分を楽しみたいのであれば「GEシリーズ」が最適な選択肢になるはずだ。
「GEシリーズ」はその時その時の最新ハイエンドパーツを採用するモデルなので、新しいフィーチャーが登場したときはいち早く楽しめる製品になっている。GeForce RTXシリーズが登場した際はリアルタイムレイトレーシングが話題となったが、ノートPC向けに投入が決まった際にハイエンドGPU搭載モデルが最初に投入されたのは「GEシリーズ」だ。最新のトレンドを追いたいというニーズにも合っている。
また、コストパフォーマンスの点にも触れたい。これだけのスペックだから高価格帯ではあるのだが、Max-Q DesignではないGeForce RTX 2080が搭載されている贅沢な面がありつつも、SSD + HDDというデュアルドライブ構成をとることで容量と速度のバランスをとりつつ価格を抑えるといった工夫も見られる。ハイエンドCPU + ハイエンドGPUの構成の「GE75 Raider(GE75-9SG-438JP)」が実売31万5千円前後というのはなかなかのコストバランスではないだろうか。
かなり処理が重い「Red Dead Redemption 2」を遊んでみた重量級のビックタイトルを楽しむなら「GEシリーズ」
今回は、「GEシリーズ」のゲーミング性能がどの程度優れているのか、注目タイトル「Red Dead Redemption 2」を使ってフレームレートを計測してみたので、その結果を紹介しよう。このタイトルはPCにかなりの性能を要求することが知られており、ハイエンドクラスの性能が求められる。
以下はRed Dead Redemption 2で解像度を1,920×1,080ドットとし、画質設定を変えてフレームレートを計測した結果だ。
Red Dead Redemption 2には明確な画質プリセットがないため、設定の「グラフィックス」内にある「精密度プリセットレベル」を変更している。バーを一番左にした状態がもっとも軽く、「(パフォーマンス優先)」と表示される。右にするほど高画質になり、中程から「(バランス)」、「(画質優先)」と変化する。そこで、一番左のもっとも軽い設定と、パフォーマンス優先のなかでの最大、バランスのなかでの最大、一番右の画質優先、そして、すべての項目を最大とし、MSAAをx8とした状態を加えてグラフ化した。
Red Dead Redemption 2はおおよそ60fpsあれば快適にプレイ可能だ。グラフのとおり、プリセットレベルを一番右とした画質最大の状態でも60fpsを満たすことができている。「GE75 Raider(GE75-9SG-438JP)」はスペック通りに高い性能を発揮しているといっていいだろう。
なお、すべての設定を最大とした場合も45fps出ており、多少のスムーズさは欠けるがプレイ自体は問題ないので、画質最優先で遊ぶのもありだ。
次回はオンラインゲームが快適に遊べるミドルクラスモデルの「GPシリーズ」を紹介
今回の「GEシリーズ」は、ここまで紹介してきたなかでは定番どころのゲーミングノートPCと言える。ハイパフォーマンスを追求しつつ、現在風デザインにまとめあげ、コストパフォーマンスもよい製品だ。今時の大作ゲームを快適に遊びたかったり、最新ゲームの美麗なグラフィックを楽しみたいユーザーに適している。高性能なゲーミングPCが欲しい!といったユーザーにはぜひ候補にしてもらいたいモデルだ。
次回はいわゆる売れ筋ラインのモデル「GPシリーズ」を紹介しよう。ゲーミングノートPCは20万円前後のモデルがボリュームゾーンになっており、この部分をカバーするモデルになっている。性能的にはフルHDでオンラインゲームが快適に遊べるあたりがターゲットになっているので、オンラインゲームなどをメインに遊んでいるユーザーはチェックしてもらいたい。
[制作協力:MSI]