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店舗の閉店やリニューアル、レジ袋有料化、コロナ禍の秋葉原など

~ アキバのショップ店員が語る2021年 その7 ~

 2021年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 東映ランドの閉店が一番大きい話題ですね。お客さんからは、またやるのかとか聞かれるんですが、今のところ見通しはたっていないですね。ほかに印象に残っていることだと、Wi-Fi耳かき。面白いアイテムだから、何人かは食いつくかなと思っていたら、仕入れ先で欠品するくらい売れました。

 イオシス アキバ中央通店リニューアルが一番大きい出来事です。内装なども大きく変えたので、別のショップになったのかとびっくりされる方もいらっしゃいました(笑)。綺麗になった分入りやすくなり、新規の方にも来ていただけるようになったと感じましたね。また、テレビ取材が多かったこともあり、多くの方に店舗まで足を運んでいただけました。イオシスに対しても良いイメージを持ってくれる方が増えたと実感できた一年でしたね。

 みんなレジ袋の有料化にはすっかり慣れた感じがしますね。導入当初は新しい制度ということもあり、色々ありましたが、レジ袋は買う物といった感覚は当たり前になったと思いますね。買い物の予定が明確な人などは、全部まとめて入るように積極的に大きい袋を選ぶといった人もいますし、当初の反発が凄かった時期とはだいぶ空気感が変わりましたよね。

 1年間あっという間に終わってしまって、思い返すと何もなかったような……といったくらい早く時間が過ぎた感じがしますね。コロナが無ければオリンピック関連で観光客が多く訪れて秋葉原も盛り上がったと思うのですが、テレビの放送以外はやっていることが実感できないくらいの状況でしたね。

 みんな在宅ワークや蜜を避けることに慣れて、人との距離感をバランスよくとるようになったなと思います。週末は店頭も混みますが、それでも以前のようにごった返したりはしませんしね。だんだんとコロナによる制約も無くなっていくとは思いますが、元の生活に戻るにしても一極集中で人が集まるとか、人混みだらけになるとか、そういうことは無いといいですね。コロナ前は仕事の後にしょっちゅう飲み会があったのですが、今はそうしたこともなく、飲み会に行っていた時間がそのまま仕事時間になることも多く、仕事量が増えましたね(苦笑)。外食自体は好きなので、また行きたいなと思うことは結構ありますけど。コロナ禍に対応するうちに結果的に時間の使い方がうまくなったという人も多かったのではないでしょうか。

 数年前のピーク時ほどとはいきませんが、緊急事態宣言が解除されて土日はだいぶ街に人が戻ってきましたね。ただ、渡航制限などで外国人観光客はいないので、その点は数年前と大きく違うままです。人が戻ってきているのに加え、通販などでの売れ行きも好調な状態が続いているので、このまま復調傾向が続いてくれると嬉しいとは思います。海外からの旅行者が日本に気軽に来てもらえるようになった時が、ショップとして完全復活と言える状況になりそうですね。

 緊急事態宣言が解除されてから街に人が戻って生きている感じがしますね。電車に乗っても人が増えていると実感しますし、みんな外出するようになってきたなと。土日は友達同士で遊びに着たり、家族連れで買い物に着たりという人も秋葉原多く見かけますしね。緊急事態宣言中は目的の物を買ったらサッと帰るという人がほとんどでしたが、今はいろんなお店に立ち寄ったり、お気に入りの飲食店に寄ったりと、散策がてらに秋葉原に寄る人が増えてきたなと思いますね。

 一年間あっという間でしたね。コロナはもうなるようにしかなりませんし、対策をしっかりしつつ付き合っていくしかありませんね。