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MacBookやSurface、富士通軽量ノートの中古品が売れ行き好調

~ アキバのショップ店員が語る2023年 その6 ~

 2023年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 街の印象として、外国人観光客がかなり戻ってきた印象です。前年はアジア圏のお客さんが多かったのですが、2023年は欧米のお客さんの比率がかなり上がりました。中古PCに関しては、Windows 11で動かすことを前提として買いに来られる方が一般的になりました。あと、動作要件を満たす第8世代Core搭載PCの相場も下がってきましたね。またパッと見は同じ第8世代ですが、初期モデルCPU(Kaby Lake-R)から後期モデル(Whiskey Lake)搭載機に移行しつつありますね。

秋葉館Aさん

 前年よりダントツで海外のお客さんが増えて、中古のMacを購入する方も複数いました。2023年はM2チップ搭載「15インチMacBook Air」やM3チップ搭載「MacBook Pro」などが発表されましたが、コスパを考えて前世代の中古や再生品を購入していくという方が多かったです。年明けに店舗を移転しましたが、新店舗でもどうぞよろしくお願いします。

 年間を通して売れた製品というと、やはりApple製品は強いですね。スマートフォンだとだとiPhone SE(第3世代)が売れるようになってきた印象です。以前はiPhone SE(第2世代)がミドルクラスでは主流でしたが、流れは変わってきました。ノートPCだとM1チップやM2チップを搭載したMacBook系のモデルが人気で、M1/M2を搭載したモデルとその他でMacは売れ行きが全然違いますね。

 外国人の方が本当に増えましたね。購入していくのは2万円未満の激安品が多かったりします。あと、Macはやはり人気で国を問わず売れますね。少し話を聞いてみたのですが、海外の中古品は状態が良い物があまりないらしく、日本の中古品は状態が良く綺麗だそうです。なので、これ以上安くならない価格帯まで行ってしまうと、海外はジャンク品のような状態の物しかないそうです。海外ではガッチリ使い込む人が多いようで、その分中古品として流れるころには傷んでしまうんでしょうね。こうした部分は日本人の特性が影響しているんだろうなと思いますね。

 2023年は中古のSurfaceシリーズが人気になった印象がありますね。メーカーが人気というよりはSurfaceというブランドが強くなった印象がありますね。今売れているのは最新ではなくコスパの高い旧モデルで、最新モデルは旧モデルと性能差が大きかった場合に売れるといった感じです。コストパフォーマンス優先の場合、多少性能が違う程度だと安価な旧モデルを選びますしね。Surfaceはタブレットとしても使えますし、使い勝手も良いモデルですよね。

 中古ノートは、Intel Coreの第8世代以降を搭載し、8GB以上のメモリを備えて本体重量が1kg以下といった条件のモデルが年間を通して売れましたね。中古ノートも軽くて薄くてといったモデルが人気です。富士通の軽量モデルなどは特に人気ですね。

 子供用のPCには、タッチパネル付きの中古ノートが人気でした。特に小学生のお子さんがいる人には好評で、家族みんなで使う場合などにタッチ操作ができるのがかなり便利なようです。タッチパネルは直感的に使えるので、わかりやすいですしね。そうした面ではお年を召した人にもタッチパネル付きのモデルは好評だったりします。

 店舗の取り組みとしては、2023年はジャックショップの色を強くしたいと考え、iPadやMacのジャンク品の取り扱いをはじめたり、ジャンク品コーナーの面積を広げたりしました。イオシス=スマホというイメージだと思いますが、アキバ路地裏店はジャンクの店といったイメージを持ってもらえるように、今後もジャンク品の取り扱いは強化していきたいですね。

 コロナ禍に先を見越して対策をしていたので、それが今のタイミングでうまく機能してきた年だったなと。2022年は円安が一気に進んだこともあり、割安な中古品を求める人が急激に増えてバブル状態でした。一気に売れた後は反動で普通は停滞するのですが……、仕込んでいた分が機能しだして2023年も順調に販売を伸ばすことができました。コロナ禍でもどれだけしっかりやっていたか、店頭に買い物に来てくれた人ををどれだけ大事にできたか、今出ている成果はその答え合わせでもあると思いますね。実際、「イオシスの実店舗はいいな」と思ってもらえる対応をしていると、そういった部分が通販の売れ行きに影響してきたりもしますしね。