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ゲームボーイ本体や改造パーツが大人気、UMPCやラピッドトリガー対応製品も好調

~ アキバのショップ店員が語る2023年 その3 ~

 2023年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 海外の方から「ゲームボーイ、ゲームボーイ」という問い合わせが本当に多くて……他の店も同じ感じらしく、どんだけ好きなんですかと(笑)。あとは、本体改造系ネタは受けが良くて、ゲームボーイの改造パーツはよく売れました。ゲームボーイアドバンスなんかは新鮮らしく、若い人の購入も多かったです。ちなみに同人系ハードは、コロナ禍にあった半導体不足の影響は落ち着いて以前よりもマシになったけど、過去に出たハードは部材が手に入らないとか、以前と同じ価格では出せないといった問題はありますね。

 前年よりも外国人観光客が増えましたね。相変わらず、ゲームボーイなど任天堂の携帯ゲーム機は毎日在庫を聞かれます。ゲームボーイは中古品の本体を5台くらいまとめて出して、数日持つだろうと思っていたら、一日で無くなったりしますし。ファミコンよりはゲームボーイが人気で、ソフトも良く売れます。とにかくポケモンが人気で、赤・緑・青は出してもすぐに売り切れます。あと、値段の上がり方も凄くて……。買取相場が上がっているので、うちも上げるしかないんですよね。

 ゲーミングノートPCではFPSゲームの需要もありましたが、大型アップデート以降でPC版「原神」のデータ容量が100GBを越えたことを受けて、1TB SSD搭載のPCが売れています。

 ゲーミングデバイスではインバウンド需要が回復したことで、Mad Catzのゲーミングマウスなど、国内のお客さんとは少し違う製品を買われる外国人観光客の方が見られるようになりました。

 ゲーミングデバイス系では、メジャーブランドの製品は変わらず売れていますが、知名度の高くないブランドの製品も偏らず売れた印象です。また「Valorant」などで大型のEスポーツトーナメントが国内で開催された際には、海外選手や応援で渡航されたファンらしきお客さんが、マウスパッドなどをまとめ買いされていましたね。

 ゲームコントローラーはHORIの6ボタンモデルやRazerのレバーレスタイプが、スト6人気でよく売れました。ゲーミングモニターは、夏くらいまでは24インチ/240Hzのようなeスポーツ大会にあわせたワンランク上のモデルが人気でしたが、最近は24インチ/IPS/165Hzあたりのモデルが人気です。予算は2万円台後半くらいですが、できれば2万円を切って欲しいという人が多いですね。

 Pulsarの取り扱いが始まったことですね。値段がそんなに高くなく、流行をおさえていて、コスパがいい。元々問い合わせは多かったんですが、うちで一番伸びているメーカーだと思います。自社以外のマウスソールを扱っているのもいいですね。あとは、SteelSeriesやHyperXが配信機材に力を入れてきたことや、ガラスマウスパッドの種類が増えたこと、ゲーミングキーボードはラピッドトリガー対応がマストになったことですかね。

 コロナ前ほどではありませんが、海外のお客さんの来店が増えました。客層に関してはそこまで変わりなく、幅広い年代層が来店してますが、やはり若年層が多いように感じます。最近だとゲーミングデバイスの問い合わせでラピットトリガー対応の製品について相談されることが多くなったと思います。

 円安の影響か、海外のお客さんが増えましたね。あとは、YouTubeやインフルエンサーの動画などを見て自作キーボードを購入する日本人が増えたと思います。ここ最近だと、Wootingという海外で販売されているゲーミングキーボードのパーツを求めて来店される人が多いです。

 海外のお客さんが多くなりましたね、当店ではAYANEOを購入されていく方が多かったです。ちなみに日本人の若い世代のお客さんは、白色系統のUMPCを購入することが多かったです。このほかにもGPD Win Miniが特に売れていたように感じます。

 2023年は国内未発売のシリーズ新作タイトルや、リマスター、リブート作が多数発売されて豊作の1年でした。また国内ではDL販売限定の「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」パッケージ版も人気でしたね。