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Core i5-13500がヒット、アーマードコア 6のためにPC一式を新調する人も

~ アキバのショップ店員が語る2023年 その1 ~

 2023年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 CPUは沢山出ましたが、Core i5-13500は衝撃だったかな。Core i5なのに14コア/20スレッドで、一番売れたCPUです。Core i5でもEコア付き10コア以上が当たり前になったので凄い時代になったなぁと。今までCore i7を選んでいた人も、これで十分ですよねという感じになりました。ほかは、Xeonの問い合わせも多かったですね。多分、AIや機械学習用としてだと思いますよ。ちなみにRyzenはCPUは良いんですが、マザーが高いのでその辺りが改善してくると、また人気が出るんじゃないですかね。

 PC一式はゲーム向けが圧倒的に多いんですが、AI画像系の問い合わせも増えましたね。あと、予算は去年の前半は20万円くらいだったんですが、後半は30万円くらいという方が多かったです。CPUはCore i7-13700KCore i5-13500が人気です。ちなみに、Windows 11の動作条件を満たす安いPCを探している方も多いんですが、そういう方にはSocket AM4環境を勧めています。あとはミニPCを勧めることも多いです。今のモデルは事務用だと十分な性能ですし、OSもインストール済みですからね。

 ポータブルゲーミングPCが人気になって、Type 2230のSSDがブレイクしましたね。バルクのほかにリテールパッケージも出て、一般化した感じがします。

 人気があったパーツはRyzen 7000X3Dシリーズですね。「Escape from Tarkov」で他のCPUより強いということで指名買いがありました。ビデオカードではGeForce RTX 4070 Tiが人気で、GeForce RTX 2080 Tiなどからの買い替え需要がありました。あとは、「ARMORED CORE VI」の発売前後で、久しぶりにPCを買い替えるという方も見られました。

 2023年はドスパラセレクトのカラフルなPCパーツが続々と登場し、思った以上に反響があり驚いてます。ちなみにパステルブルーがダントツで人気です。直近だとGeForce RTX 4090の騒動も驚きました。毎日のように海外のお客様が購入していき、当店でも購入制限を実施しました。店頭では自作の流行りをしっかりと感じられた一年で、YouTubeなどで組み立ての解説動画やデイジーチェーン対応のファンなど、ユーザービリティに優れた情報やPCパーツが増えたことで、自作PCのハードルが低くなったと思います。

 パーツでいうと今年は対応マザーボードの増加やDDR4メモリとの価格差が小さくなったこともあり、DDR5メモリの本格的な移行期に入った印象です。また夏にはARMORED CORE VI需要で、自作PCに馴染みのない方が初めて挑戦されるというのも見かけました。

 ビジネスノートPCでは、今までメモリは8GBあれば十分という空気でしたが、16GB以上を要件として探されているお客さんが増えてきました。PC知識のある層やゲーマー層などではない一般のPCユーザー層にもメモリ不足を気にする人が浸透しつつある印象です。