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あなたのほしいパーツが見付かります!MSIのPCパーツ、主要シリーズの特徴と選び方のポイントを徹底解説
マザーボードやビデオカードの“分類”と“格付け”を全把握!! text by 芹澤 正芳
- 提供:
- MSI
2026年1月30日 00:00
MSIではマザーボードやビデオカードをはじめ、CPUクーラー、電源ユニット、PCケースなど多種多様なパーツを扱っているが、特徴や格付けごとに、複数の“シリーズ”や“グレード”で製品を展開しているのはご存じだろうか?
多くのPC自作関連製品を擁するMSIだが、実はこの“シリーズ”や“グレード”の決まり事を把握しておけば、自分の目的や予算にマッチしたものが見えてくる。つまり、PC自作で最も難しく、最も楽しい“何を組み込むか計画する”ことの大きなヒントになる、というわけだ。今回はそんなMSIのシリーズやグレードの特徴を改めて整理して解説し、最後に、これらの総括として3種類の作例を紹介する。パーツ選びに迷う前に、ぜひ参考にしてみていただきたい。
3つのシリーズ、MEG/MPG/MAGを知ろう
まずは、マザーボード、電源ユニット、CPUクーラー、PCケースなどのPCパーツ群の分類について見ていこう。
MSIでは、これらのパーツを大きく3つの“シリーズ”にランク分けしている。製品名の頭文字に付く「MEG」、「MPG」、「MAG」がこれにあたり、それぞれに明確なコンセプトが設定されている。特にマザーボードに関しては、このシリーズ内には、それぞれ特徴が異なる小分類的なシリーズも設けられている。たとえば、MEGならば、GODLIKE、ACE、UNIFYといった具合である。この命名の意味を知れば、製品名だけでどのようなポジションなのか理解できるようになるのだ。
MSIのフラグシップ「MEG」(MSI ENTHUSIAST GAMING)
「MEG」は“エンスージアスト向けのフラグシップモデル”だ。最新技術を惜しみなく投入し、最高のパフォーマンスを追求しているのが最大の特徴。重厚かつスマートなデザインも持ち、性能と見た目の両方を満足させてくれる。
マザーボードのラインナップとしては、MSI製マザーボードの頂点に君臨する最上位「GODLIKE」、ゴールド調で最新技術をバランスよくまとめている「ACE」、極冷OCなどの尖った用途に対応する「UNIFY」などがある。
26+2+1+1フェーズ110A SPSの電源回路を持つ超ハイエンドZ890マザー。CPU温度やファンの回転数などを表示できる3.99型液晶、拡張カードと合わせて8基のM.2スロットを用意するなど、性能も拡張性も強烈に高い
ハイエンドゲーミング「MPG」(MSI PERFORMANCE GAMING)
「MPG」は“優れたパフォーマンスと個性的なデザインを両立したモデル”だ。ゲーミングに特化した高いスペックとカーボン調や白銀カラーなどドレスアップを意識したデザインが特徴的。ライティング機能が充実しているものも多い。
マザーボードのシリーズとしては、カーボン調で上位クラス並みのスペックを持つ「CARBON」、白銀カラーのハイエンド「EDGE」などがある。
18+2+1フェーズ110A SPSという大規模な電源回路を備えるX870Eマザー。伝統のカーボンブラックを採用し、USB 40Gbps、Wi-Fi 7など最新規格もしっかりと取り入れたハイエンドマザーだ。M.2スロットは4基
高耐久ミドルレンジ「MAG」(MSI ARSENAL GAMING)
「MAG」は“耐久性と安定性を重視した堅実なモデル”。ミドルレンジに位置し、MEG、MPGよりも価格は抑えめでハデさはないものの、厳しい品質検査をクリアした信頼性の高さが大きな強み。ミリタリー調のデザインが多いのも特徴だ。
マザーボードのシリーズとしては、高耐久の「TOMAHAWK」、microATXサイズの「MORTAR」といった“質実剛健”で知られる人気製品がある。
MAGを代表する「TOMAHAWK」シリーズのZ890チップセット搭載モデル。安定性、耐久性に優れ、Wi-Fi 7、5Gbpsの有線LAN、Thunderbolt 4など最新規格をサポート。パーツの着脱を簡単にするEZ DIY機能も充実している
約9年ぶりに登場した空冷CPUクーラー。12cm角ファンを1基備えるシングルファンのタイプで高さは152mmと低めなので幅広いPCケースに組み込みやすい。ファンにはARGB LEDを内蔵し、見栄えにもこだわれる
マザーボードにはこのほかにも多数の製品をラインナップ
マザーボードには、エントリークラスとして、MEG/MPG/MAGに属さない「PRO」や「GAMING PLUS」といったシリーズも展開している。PROシリーズは主にビジネス向けで機能をシンプルに抑え、低価格化を重視した構成。GAMING PLUSはコストを重視しながら、複数のM.2スロットを備えるなどゲーマーが求める機能をしっかりおさえているのがポイント。
ビデオカードは重視する仕様や目的でバリエーションを選べ!
ビデオカードに関してはSUPRIM/VANGUARD/GAMING/INSPIRE/VENTUSと5つのシリーズを展開している。主な違いは、クーラーの違い(および冷却性能とリンクしたピーク性能の違い)、サイズの違い、LEDライティングを含むルックス/デザインの違いなど。自分の目的にマッチするシリーズを見極めてほしい。
性能を追求する最高峰「SUPRIM」
最高級のデザインと品質にこだわり、MSIのビデオカードクーラーの最上位「HYPER FROZR」による優れた冷却性能でGPUのパフォーマンスを最大限引き出すことを重視したシリーズだ。高い冷却効率と静音性を両立するハイエンドのファンのほか、チョーク、ヒューズ、サーマルパッドにいたるまで徹底して高品質にこだわっており、性能と信頼性の両方を求めるハイエンドゲーマー向けと言える。
SUPRIMを冠する製品が搭載するGPUは、GeForce RTX 5090および5080のみ。まさに“最高級”のシリーズだ。
ドレスアップ重視なら「VANGUARD」
最新の冷却技術を搭載したクーラー「HYPER FROZR」を搭載した準ハイエンドシリーズ。航空機にヒントを得たエアフローの誘導ラインを採用するなど、強力な冷却性能で長時間のゲームプレイも安心だ。また、ファンの周辺、天面、側面にARGBを内蔵し、きらびやかな演出を楽しめるのも特徴で、ドレスアップを重視したPCを組み立てたい人にもピッタリだ。
MSIビデオカードの上位シリーズにあたり、VANGUARDはGeForce RTX 5070 Ti以上を搭載した製品がラインナップされている。
ラインナップ充実の「GAMING」
シリーズとしての歴史が長く、MSIのビデオカードの中心的なシリーズだ。RTX 5090からRTX 5060まで幅広いGPU搭載モデルがラインナップされている。
本体カラーはブラックだけではなくホワイトも用意。ファンも3基タイプと2基タイプがあるなど、ユーザーの予算や環境に合わせて柔軟に選べる。さりげなくARGB LEDも備わっており、幅広いニーズに応えられるのが特徴だ。
AI向けエントリークラス「INSPIRE」
AIユーザーやクリエイターを意識したという新たなミドルレンジ~エントリークラス製品。LEDを搭載しないシンプルな作りながら、ゴールドを基調にした独特の存在感があるモダンデザインが特徴的だ。ミドルレンジからアッパーミドル帯GPUの搭載モデルを用意。エントリークラスながら冷却力、静音性とも高い実力派だ。
INSPIREが搭載するGPUは、ミドルレンジ~アッパーミドルのGeForce RTX 5060からRTX 5070 Ti。
派手さを抑えた質実剛健「VENTUS」
LEDを備えない硬派で堅実な作りでエントリークラスの定番となっている。ドレスアップは不要、しっかりGPU性能を発揮できればよいという人にピッタリだ。ホワイトカラーも数多く用意されており、さすが定番シリーズという充実度だ。
シリーズの格付けはエントリークラスだが、搭載するGPUはRTX 5090からRTX 5050までと、現行GeForceを網羅しているのも特徴。基本設計がしっかりしているので、エントリークラスのシリーズとはいっても最高レベルのGPUを問題なく運用できるのだ。
MSIのビデオカードはこれを狙えば間違いなし!オススメシリーズをピックアップ
オススメその1「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」
「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」は、MSIのビデオカードラインナップの中核を担うGAMINGシリーズのRTX 5070搭載モデルだ。製品名末尾のOCは、最初からオーバークロック設定されている証で、ブーストクロックを定格の2,512MHzから2,610MHzに向上されている。さらに、MSI Centerアプリを使うことで2,625MHzまで高めることも可能だ。
OC設定を支えるのは3連ファンの「TRI FROZR 4」冷却システム。この効果で、高い冷却性能と静音性を両立しているのが特徴だ。見栄え、パフォーマンス、冷却力、静音性のバランスがよいのがGAMINGシリーズの強みと言える。
オススメその2「GeForce RTX 5080 16G GAMING TRIO OC WHITE」
エンスージアスト向けのGeForce RTX 5090に続く、GeForce RTX 50シリーズのハイエンドGPU、GeForce RTX 5080を搭載するパワフルなモデル。GAMINGシリーズはMSIの伝統的な定番だが、オールホワイトデザインとARGB LEDにより、美しく存在感のある、モダンな製品に仕上がっている。
前述のRTX 5070搭載モデルと同様に、冷却機構は最新世代の「TRI FROZR 4」。もちろんOC仕様で、ブーストクロックは2,700MHz、MSI CenterのExtreme Performance設定により2,715MHzまで引き上げられる。トップクラスの性能とルックスを同時に追求したい“こだわり派”にオススメしたい1枚。
RTX 50世代とRTX 30世代の主要モデルの性能を比較
旧世代のビデオカードを利用している人にとって、最新世代であるRTX 50シリーズとの性能差は気になるところだろう。ここでは、RTX 50とRTX 30の同グレードを用意してベンチマークを実行した。3DMarkのSpeed Wayの結果を見ると、RTX 5050とRTX 3050で約1.68倍、RTX 5060 TiとRTX 3060 Tiで約1.3倍、RTX 5080とRTX 3080で約1.8倍の差となった。

しかも、ベンチマークテストで垣間見える“素”の演算処理能力の差だけではなく、対応している機能の差が非常に大きいのも忘れてはならないポイントだ。最新世代のRTX 50シリーズでは、最新のフレームレート向上技術である“マルチフレーム生成”が利用できる「DLSS 4」も使える。これは旧世代のRTX 30シリーズにはない、圧倒的な違いだ。DLSS 4対応タイトルであれば、フレームレートの差はこのベンチマークテストでのスコア差よりさらに大きく開くことになる。単純な世代の違いと割り切れない差が、2つの世代の間にはあるのだ。
| RTX 50世代 | RTX 30世代 | |
| AIを活用した超解像度 (FPS向上効果) | 対応 | 対応 |
| AIを活用したフレーム生成 (FPS向上効果 大、超解像度と併用可) | 対応 | ― |
| AIを活用した複数フレーム生成 (FPS向上効果 特大、超解像度と併用可) | 対応 | ― |
最強・バランス・コスパを意識!シリーズを揃えた“統一感”の高い作例
ここからはMEG/MPG/MAGそれぞれのシリーズに属するパーツを中心とした作例を紹介していこう。“最強”、“シックな黒”、“最新の白”という3つのコンセプトの構成をご用意した。
見た目も性能も追求した超ド級「MEG」作例
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X |
| マザーボード | MEG X870E GODLIKE |
| メモリ | DDR5-6400 32GB |
| ビデオカード | MSI GeForce RTX 5080 16G GAMING OC |
| CPUクーラー | MEG CORELIQUID S360 |
| SSD | SPATIUM M560 PCIe 5.0 NVMe M.2 2TB |
| PCケース | MEG PROSPECT 700R |
| 電源ユニット | MEG Ai1300P PCIE5 |
まずはフラグシップの「MEG」からだ。当然、ここに属するパーツはすべてハイエンド志向だ。それぞれ選ぶだけで、見た目、冷却力、拡張性のどれもが充実したものになる。今回選んだPCケースのMEG PROSPECT 700Rは、14cm角と大きめのARGBファンを4基も搭載、前面上部の液晶ではシステム情報表示のほかファンの制御も行えるなど、高度な機能を持つ。
マザーボードにE-ATXサイズの「MEG X870E GODLIKE」、ビデオカードにカード長33.8cmの「GeForce RTX 5080 16G GAMING TRIO OC」を搭載してもゆとりのある内部は素晴らしい。3DMarkのスコアが高く、ゲームでもクリエイティブワークでもAI処理でも満足できる1台と言える。

オールブラックの渋さ爆発「MPG」作例
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K |
| マザーボード | MPG Z890 CARBON WIFI |
| メモリ | DDR5-6400 32GB |
| ビデオカード | GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC |
| CPUクーラー | MAG CORELIQUID I360 |
| SSD | SPATIUM M480 PRO PCIe 4.0 NVMe M.2 2TB |
| PCケース | MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ |
| 電源ユニット | MPG A1000GS PCIE5 |
MPGのマザーボードはカーボン調の「CARBON」か白銀カラーの「EDGE」が選択肢だ。ここではブラックで統一することを目指し、「MPG Z890 CARBON WIFI」を選択。PCケースもブラックの「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ」とし、渋めの雰囲気に仕上げた。
ケースファンや簡易水冷クーラーのファンにはARGBが内蔵されているので、ライティングを有効にすればゲーミングPCらしい雰囲気に。気分によってシックにもハデにも変えられるのが楽しい作例となった。3DMarkもRTX 5070 Tiの性能がしっかり出ており、4Kゲーミングも十分楽しめる。

背面コネクタ&ホワイト仕上げの「MAG」作例
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
| マザーボード | MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ |
| メモリ | DDR5-6400 32GB |
| ビデオカード | GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X PZ OC |
| CPUクーラー | MAG CORELIQUID A13 360 WHITE |
| SSD | SPATIUM M480 PRO PCIe 4.0 NVMe M.2 2TB |
| PCケース | MAG PANO 100R PZ WHITE |
| 電源ユニット | MAG A850GL PCIE5 WHITE |
MAGシリーズのマザーボードには、すべてのコネクタが基板の裏面にまとめられている「MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ」がある。MAG作例では、ケース内部のケーブルが最大限目立たないホワイトPCを目指した。
組み合わせるビデオカードには、補助電源ケーブルを隠せる「MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X PZ OC」をチョイス。ケーブルがまったく目立たないすっきりした内部とライティングを見せられる背面コネクタ対応のピラーレスケース「MSI MAG PANO 100R PZ」に各パーツをセッティングし、白く輝くかのようなすっきりと美しいPCにセットアップした。4Kゲーミングもプレイ可能な性能があり、ゲーミングPCとしての満足度も高い。










































