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SAMSUNGのデータセンター向けSSD「845DC」が発売

まずは下位の「845DC EVO」が登場、960GBは実売11万円以上

 SAMSUNGのデータセンター向けSSD「845DC」が登場、3bit MLC NAND採用の「845DC EVO」シリーズがオリオスペックで販売中だ。

 販売されているのは、国内代理店のITGマーケティングによるパッケージ品で、店頭価格は240GBモデル「MZ-7GE240E/IT」が税込28,800円、480GBモデル「MZ-7GE480E/IT」が税込58,800円、960GBモデル「MZ-7GE960E/IT」が税込114,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 このほか、3次元(積層)メモリセル技術「V-NAND(2bit MLC)」採用の「845DC PRO」シリーズがあり、同店は近日入荷する予定としている。予価は400GBモデル「MZ-7WD400E/IT」が税込89,800円、800GBモデル「MZ-7WD800E/IT」が税込169,800円。

リアルタイムでのエラー訂正機能や電源遮断時のデータ喪失保護機能などを搭載

 845DCは、高い信頼性が要求されるデータセンター向けとされた2.5インチ/7mm厚の6Gbps SATA対応SSD。

 リアルタイムでエラーの検出・訂正を行なう「アドバンスドECCエンジン」や、温度監視機能の「ダイナミックサーマルガード」を備えるほか、停電時にいわば“予備バッテリー”でデータを保護するというユニークな機能も備える。

 そのデータ保護機能とは、SSDに搭載されたコンデンサを利用したもの。ITGマーケティングによれば、予期しない電源遮断が発生した際、コンデンサに蓄積された電力を用いてDRAMキャッシュからNANDフラッシュへのデータ記録を行なうことで、データの損失を防ぐという。

 また、保証期間は5年間で、国内コールセンターでの電話によるサポートも受けられるとしている。

 845DC EVOの主なスペックは、コントローラが3コアのSAMSUNG製「MEX」、キャッシュ容量が最大1GB、公称の最大性能が、シーケンシャルアクセス時でリード530MB/s、ライト410MB/s、ランダム4KBアクセス(QD32)時でリード87,000IOPS、ライト14,000IOPS、TBW(総書き込み容量)が最大600TB、MTBFが200万時間。

 845DC PROの主なスペックは、コントローラが3コアのSAMSUNG製「MDX」、キャッシュ容量が最大1GB、公称の最大性能が、シーケンシャルアクセス時でリード530MB/s、ライト460MB/s、ランダム4KBアクセス(QD32)時でリード92,000IOPS、ライト51,000IOPS。TBWについては10 DWPD(Drive Writes per Day、保証期間内で1日あたりにドライブの全容量を書き換えられる回数)とされている。MTBFは200万時間。

[撮影協力:オリオスペック]