取材中に見つけた○○なもの

初の対応モデルは不具合で出荷停止に、Athlonを支えたSlot Aマザーたち

~ 1999年の秋葉原 ~

新しいプラットホームではサードパーティーの協力が不可欠(写真は1999年8月のAthlon発表会から)

 今回はAMD Athlonが発売された1999年に登場したSlot A対応マザーボードをいくつか紹介します。CPUと同時に登場したマザーボードは1モデルのみでしたが、その後各社から発売され、徐々にラインナップが増えていきました(店名は当時のもの。すでに閉店しているショップもあります)。

MSI MS-6167

世界で初めてのSlot A用マザーボードで、搭載チップセットはAMD-751(ノースブリッジ)とAMD-756(サウスブリッジ)(撮影:ツクモパソコン本店IIとツクモ9号店)

BIOSTAR M7MKA

Slot Aマザーボード第2弾はBIOSTAR。リファレンスに沿った設計で、MS-6167とよく似たデザインとなっています(撮影:PCiN秋葉原)

FIC SD11

FICからは“黄金のAthlonマザー”が登場。サウスブリッジにVIAの「VT82C686A」を採用したモデルで、OEM用のオリジナルレイアウトとなっているのが特徴です(撮影:ツクモパソコン本店IIとOVERTOP)

GIGABYTE GA-7IX

FICと同時にGIGABYTEからもSlot Aマザーボードが登場。基板上には“SOLTA”というシルク印刷(撮影:PCiN秋葉原)

フリーウェイ FW-K7VM

当時のPCパーツショップ「TWO-TOP」を傘下に持っていたフリーウェイのSlot Aマザーボード。赤い基板やオールPCIスロット、豊富なOC設定などがマニアに評価されていました。12月にはAMR対応モデムとのセットモデルも発売されています(撮影:TWO-TOP秋葉原1号店)

ノーブランド扱い(ASUS) K7M

ノーブランド扱いで登場したATXマザーボード。バルク品のため白箱に入っていたりブチブチで巻かれていたりと店によって販売形態は様々でした。のちにメーカー名の入った保証書付きも販売されましたが、表向きメーカー名は伏せられていました。年が明けた2000年1月に正規パッケージ版が登場します。(撮影:DOS/Vパラダイス本店)

ASUS K7M-RM

Slot A初のmicroATXマザーボード。ASUSのリテールBOX品としては初めてのAthlon対応マザーボードでもあります(撮影:ピーシーアドバンスド 3丁目店)